このドキュメントでは、Windows クライアント向け Cisco Jabber がクラッシュすると作成される .dmp ファイルの分析に使用する手順について説明します。
Cisco Jabber for Windows に関する知識があることが推奨されます。
このドキュメントの情報は、Cisco Jabber for Windows バージョン 9.x と Cisco Unified Personal Communicator(CUPC)バージョン 8.6.x に基づいています。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
クラッシュ ダンプ分析を実行するには、WinDbg ツールを使用します。このツールは、WinDbg Web サイトからダウンロードします。
SRV*c:\websymbols*http://msdl.microsoft.com/download/symbols
ダンプ分析出力の例を次に示します。
> !analyze -v
<snip>
STACK_TEXT:
WARNING: Frame IP not in any known module. Following frames may be wrong.
02f4e80c 01457967 7ffdac00 00000104 02f4e86c 0x0
02f4e848 0145637d 00000001 02f4e86c 02f4ed58 wxvault+0x7967
02f4ea88 7c8138b7 7ffdac00 00000000 02f4eac8 wxvault+0x637d
02f4ed1c 009a436f 00b413b4 02f4ed58 00000000
kernel32!FindFirstFileA+0x3a
02f4edb8 00000000 00000000 00000000 00000000 CUPCK9+0x5a436f
STACK_COMMAND: ~8s; .ecxr ; kb
SYMBOL_STACK_INDEX: 1
SYMBOL_NAME: wxvault+7967
FOLLOWUP_NAME: MachineOwner
MODULE_NAME: wxvault
IMAGE_NAME: wxvault.dll
DEBUG_FLR_IMAGE_TIMESTAMP: 450162c1
FAILURE_BUCKET_ID:
NULL_INSTRUCTION_PTR_c0000005_wxvault.dll!Unknown
BUCKET_ID:
APPLICATION_FAULT_NULL_INSTRUCTION_PTR_NULL_POINTER_READ_DETOURED_NULL_IP_
wxvault+7967
MODULE_NAME と IMAGE_NAME を調べます。これらが提供する、wxvault.dll や CiscoJabber.exe などの情報は、クラッシュの原因となったアプリケーションを示します。この場合、ユーザのマシンではなく、Cisco Jabber.exeアプリケーションの問題が原因でクラッシュが発生しました。Google検索では、wxvault.dllがDELL Embassy Trust Suiteに関連していることが示されます。
クラッシュ ダンプが、回避策のある既知の不具合と関連するかどうかを判断するには、Cisco Technical Assistance Center に Cisco Jabber 問題レポートをお送りください。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
14-Aug-2013 |
初版 |