概要
このドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager リリース 11.0(1) の一部として追加された Opus コーデック サポートを有効にするための設定、および Opus をサポートするデバイスのリストを示します。
著者:Cisco TAC エンジニア、Akash Sethi
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
- Cisco Unfied Communication Manager
- Voice over Internet Protocol(VoIP)
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアのバージョンに基づいています。
- Cisco Unified Communications Manager(CUCM)バージョン 11 以上
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
Opus とは
Opus コーデックは、インタラクティブな音声およびオーディオ コーデックで、VoIP、ビデオ会議、ゲーム内チャット、ライブ配信される音楽演奏などの多様なインタラクティブ オーディオ アプリケーションを処理するために設計されています。
Opus コーデックの対応範囲は、6 キロビット/秒のナローバンド モノラル音声から 510 キロビット/秒のフルバンド ステレオ ミュージックまでです。その多様なすべての動作モード間でシームレスに切り替えを行うことができ、現在のセッションを再ネゴシエートすることなく、変化するコンテンツおよびネットワーク状況に柔軟に対応できます。
Opus は、SIP(Session Initiation Protocol)デバイスでサポートされます。Opus コーデック サービス パラメータの [Opus Codec Enabled] は、デフォルトでは [Enabled for All Devices] に設定されています。このパラメータのその他の使用可能な値として、[enable Opus codec for all non-recording devices] や [Disabled for all the devices] があります。
Opus をサポートするシスコ デバイス
デバイス |
プロトコル |
ファームウェア最小要件 |
7811/78221/7841/7861 |
SIP |
78xx.11-5-1-18 |
8865/8845 |
SIP |
8845_65-sip.11-5-1-18 |
8841/8841/8851/8861 |
SIP |
88xx-sip.11-5-1-18 |
Cisco Jabber |
SIP |
11.0 |
Opus を有効にするための設定
- Opus コーデックのサービス パラメータの有効化
- アドバタイズ G.722 コーデックのエンタープライズ パラメータの有効化
ステップ 1:Opus サポートを有効にするには、[Cisco Unified CM Administration] ページにログインし、[System] > [Service parameters] に移動します。
ステップ2:ドロップダウンメニューから、Call Managerとしてサーバを、Call Managerサービスとしてサービスを選択します。
ステップ 3:[Opus Codec Enabled] パラメータを探し、これを [Enabled for All Devices] に設定して、すべてのデバイスに対して Opus を有効にします。設定を保存します。
注:CUCM に登録されているすべてのデバイスに対してコーデックが有効になるわけではありません。Opus をサポートするすべてのデバイスに対して有効になります。すべてのシスコ デバイスが Opus をサポートしているわけではありません。Opus をサポートするデバイスのリストについては、「Opus をサポートするシスコ デバイス」セクションを参照してください。
ステップ 4:[Cisco Unified CM Administration] ページで [System] > [Enterprise Parameter] に移動します。
ステップ 5:[Advertise G.722 Codec] パラメータを有効にします。
注:[Advertise G.722 Codec Parameter]が[Disabled]に設定されている場合、サービスパラメータの[OPUS Codec enabled]パラメータが[Enabled]に設定されている場合でも、デバイスはOPUSを使用しません。
変更を行った後、その変更を有効にするために、[Apply Config] ボタンおよび [Reset] ボタンをクリックする必要があります。
注: Reset Command for Enterpriseパラメータは、CUCMに登録されているすべてのデバイスをリセットします。
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