概要
このドキュメントの例では、ユーザ認証でミートミー機能を設定する方法を提供します。 ミートミー機能は Cisco Unified Communications Manager(CUCM)で利用可能で、認証は Cisco Unity Connection(CUC)の支援により実現します。
前提条件
要件
Cisco では、CUCM と CUCの知識があることを推奨しています。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、CUCM / CUC リリース 8.x 以降に基づいており、CUCM / CUC の以前のリリースにも適用できます。
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
設計
ミートミー会議では、ユーザが会議にダイヤルインできます。 この会議では、会議で使用する目的のためだけにディレクトリ番号の範囲を割り当てる必要があります。 ユーザは会議に参加するためにディレクトリ番号を呼び出します。 ここでは認証は不要で、ユーザは電話会議に接続されます。 詳細については、『システム ガイド』を参照してください。
ユーザ認証を有効にするために、CUC を介して発信が転送されます。 「User System Transfer」カンバセーションは、発信者を認証するために使用されます。 この目的のために、ユーザは CUC に作成されます。 このカンバセーションでは、CUC にサインインするように発信者に要求します。 発信者が CUC ID と PIN を入力すると、CUC は転送先の番号の入力を発信者に要求します。
コール フロー
発信者が 5000 をダイヤル > 内線番号 5000 のコンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)ルート ポイントを [Call Forward All to Voice Mail] に設定 > 内線番号 5000 のコール ハンドラ > 発信者が ID と PIN を提供 > 発信者がミートミー番号(5002)をダイヤル > 発信が CUCM 上でミートミー番号に転送されます。
設定
ボイス メール プロファイル設定とコーリング サーチ スペース(CSS)に関する適切な選択については、『SCCP 統合ガイド』または『SIP 統合ガイド』を参照してください。
外部発信者の場合、発信番号を変換するためにはトランスレーション パターンが必要です。 このドキュメントでは、番号の変換に関する情報は提供しません。 CUCM で変換を設定するには、『変換パターン設定』ドキュメントを参照してください。 ゲートウェイで変換を設定するには、『音声変換プロファイルによる番号変換』ドキュメントを参照してください。
ユーザ認証でミートミー機能を設定する手順を次に示します。
- 内線番号の CTI ルート ポイントを 5000 で作成します。
- 適切な CSS とボイスメール プロファイルを内線番号 5000 に割り当て、[Forward All to VM] を設定します。
- (オプション)外部番号からの発信のために、着信者番号を 5000 に変換するようにゲートウェイまたは CUCM 上の適切な変換パターンを設定します。
- CUC ユーザを作成し、任意の内線番号を使用します。 認証するために、発信者はこの内線番号とこの内線番号の PIN を入力する必要があります。
- PIN を変更するために、[Edit] > [Change Password] に移動します。
- [Choose Pin] で [Voice Mail] を選択し、PIN を入力します。
- 内線番号 5000 にコール ハンドラを作成します。
- [Edit] > [Greetings] に移動し、[Standard] を選択します。 発信が終日標準の挨拶に送信されるように、時間外の挨拶が有効になっていないことを確認してください。
- コール ハンドラを設定します。
- [Callers Hear] セクションで、[My Personal Recording] を選択します。
- [After Greeting] セクションで、[User System Transfer] カンバセーションを選択します。
- 挨拶を録音するために、[Play/Record] をクリックします。 挨拶は、「シスコへお電話頂きましてありがとうございます...」などです。 挨拶が不要な場合は、[Callers Hear] セクションで [Nothing] を選択します。
- ミートミー番号に転送できるようにするために、[Restriction] テーブルを編集します。 デフォルトのユーザ テンプレートに関連付けられたデフォルトのサービス クラス(CoS)では、[Default Transfer] がデフォルトの規制テーブルです。 ユーザ テンプレートやユーザに関連付けられた CoS に変更があるか、CoS に関連付けられた規制テーブルに変更がある場合、適切な規制テーブルを変更します。
この例では、5002 がミートミー番号です。
- ボイスメール ポートの CSS か、Session Initiation Protocol(SIP)トランクの再ルーティング CSS を変更します。 この CSS は、ミートミー番号のパーティションが必要です。
- ミートミー番号を設定します。 詳細については、『ミートミー番号/パターン設定』を参照してください。
- ミートミー ソフトキーを含めるように、ソフトキー テンプレートを作成します。 会議を開始する電話機にこのテンプレートを関連付けます。
確認
現在、この設定に使用できる確認手順はありません。
トラブルシューティング
現在のところ、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。