このドキュメントでは、ip igmp join-groupコマンドを使用してCisco Nexus 7000シリーズスイッチをマルチキャストグループに強制的に参加させる場合に発生する問題について説明します。この問題に対する解決策も提供されます。
ip igmp join-groupコマンドは、Nexus 7000シリーズスイッチにマルチキャストグループへの参加を強制するために使用します。スイッチは、指定されたグループに対してInternet Group Management Protocol(IGMP)加入を生成し、グループ宛てのマルチキャストパケットはすべてCPUに送信されます。
リリース5.2より前のNexusオペレーティングシステムでは、グループを要求するレシーバがNexus 7000シリーズスイッチに接続されている場合、パケットのコピーもレシーバに送信されます。リリース5.2以降では、Locator/ID Separation Protocol(LISP)のソフトウェアの不具合により、発信Outgoing Interface Listsハードウェア内のOIL)。ストリームを要求するレシーバが存在する場合でも、パケットは送信されません。
マルチキャストルーティングテーブルを確認すると、OILプログラムされたコマンド出力が表示されます。
(*, 239.1.1.1/32), uptime: 00:00:05, igmp pim ip
Incoming interface: Null, RPF nbr: 0.0.0.0
Outgoing interface list: (count: 1)
Vlan48, uptime: 00:00:05, igmp
ただし、内部ハードウェアのプログラム値を調べると、OILがプログラムされていないことがわかります。
show forwarding multicast route group 239.1.1.1
slot 3
=======
(*, 239.1.1.1/32), RPF Interface: NULL, flags: GPr
Received Packets: 0 Bytes: 0
Number of Outgoing Interfaces: 0
Null Outgoing Interface List
ip igmp join-groupコマンドは実稼働環境では使用しません。これは、IGMP-joinを生成する必要があり、レシーバが使用できない場所をトラブルシューティングするために使用されます。代わりにip igmp static-oifコマンドを使用します。
スイッチでLISPがアクティブでない場合は、ip routing multicast enforce-rpfコマンドを入力して、リリース5.2より前のNexusオペレーティングシステムで使用されていたip igmp join-groupコマンドを強制的に使用できます。つまり、OILがプログラムされています。回避策を実施すると、OILがハードウェアにプログラムされていることがわかります。
show forwarding multicast route group 239.1.1.1
slot 3
=======
(*, 239.1.1.1/32), RPF Interface: NULL, flags: GP
Received Packets: 0 Bytes: 0
Number of Outgoing Interfaces: 1
Outgoing Interface List Index: 2
Vlan48 Outgoing Packets:0 Bytes:0
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
26-Jun-2013 |
初版 |