概要
このドキュメントでは、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチでの Network Time Protocol(NTP)の設定例について説明します。
前提条件
要件
この設定を行う前に、次の要件が満たされていることを確認します。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、Nexus 7000 シリーズ スイッチに基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
表記法
詳細については、表記法を参照してください。
背景説明
ネットワーク タイム プロトコル(NTP)は、分散している一連のタイム サーバとクライアント間で 1 日の時間を同期させ、複数のネットワーク デバイスから受信するシステム ログや時間関連のイベントを相互に関連付けられるようにします。NTP ではトランスポート プロトコルとして、ユーザ データグラム プロトコル(UDP)を使用します。すべての NTP 通信は UTC を使用します。
シスコでは、インターネットで使用できるパブリック NTP サーバを使用することを推奨します。ネットワークがインターネットから分離している場合は、Cisco NX-OS では NTP サーバで同期されている時間を設定することができます。
設定
このセクションでは、このドキュメントで説明している NTP 機能を設定するために必要な情報を提供します。
Nexus 7000 スイッチの NTP を設定するには、NTP を実行している 1 台以上のサーバに接続する必要があります。
NTP は、デフォルトの仮想デバイス コンテキスト(VDC)で設定する必要があります。 他のいずれの VDC にも設定できません。
VRF で NTP を設定する場合は、NTP サーバおよびピアが、設定された VRF を介して相互にアクセスできることを確認します。
ネットワーク図
このドキュメントでは、次のネットワーク セットアップを使用します。
設定
このドキュメントでは、次の構成を使用します。
Nexus 7000 スイッチ |
Nexus_7000#configure terminal
!--- Form an association with a server. Use the prefer keyword to make this !--- server as preferred NTP server.
Nexus_7000(config)#ntp server 129.6.15.28 prefer
Nexus_7000(config)#ntp server 129.6.15.29
!--- Configure the source interface for all NTP packets.
Nexus_7000(config)#ntp source-interface vlan1
!--- Configure the device as an authoritative NTP server.
Nexus_7000(config)#ntp master 1
Nexus_7000(config)#interface vlan1
Nexus_7000(config-if)#no shutdown
Nexus_7000(config-if)#no ip redirects
Nexus_7000(config-if)#ip address 172.20.100.34/24
Nexus_7000(config-if)#ip address 172.20.100.30/24 secondary
!--- Save the configurations in the device.
Nexus_7000(config)#copy running-config startup-config
Nexus_7000(config)#exit
|
確認
ここでは、設定が正常に機能しているかどうかを確認します。
Cisco CLI アナライザ(登録ユーザ専用)は、特定の show コマンドをサポートします。show コマンド出力の分析を表示するには、Cisco CLI アナライザを使用します。
NTP のピアをすべて表示するには、show ntp peers コマンドを使用します。
以下に、いくつかの例を示します。
Nexus_7000#show ntp peers
--------------------------------------------------
Peer IP Address Serv/Peer
--------------------------------------------------
127.127.1.0 Server (configured)
129.6.15.28 Server (configured)
129.6.15.29 Server (configured)
すべての NTP サーバとピアの状態を表示するには、show ntp peer-status コマンドを使用します。
以下に、いくつかの例を示します。
Nexus_7000#show ntp peer-status
Total peers : 3
* - selected for sync, + - peer mode(active),
- - peer mode(passive), = - polled in client mode
remote local st poll reach delay vrf
-------------------------------------------------------------------------------
=127.127.1.0 172.20.100.34 1 64 0 0.00000
*129.6.15.28 172.20.100.34 1 64 377 0.03938 default
=129.6.15.29 172.20.100.34 1 64 377 0.01804 default
NTP のロギング ステータスを表示するには、show ntp logging-status コマンドを使用します。
トラブルシュート
現在、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。
関連情報