概要
このドキュメントでは、Nexus 5000 スイッチのハードウェア ドロップ カウンタの初期設定を確認するのに役立つヒントを示します。このドキュメントは、主に、Nexus 5000 スイッチの接続やパフォーマンスの問題をトラブルシューティングするための迅速なサポートを必要とするエンジニアを対象としています。
パケット ドロップの特定
注:Gatos は 50x0 ASIC です。Carmel は 55xx ASIC です。
- エンド デバイスがフロー制御の処理中であるかどうか確認します。処理中の場合は、show interface flowcontrol および show interface priority-flow-control コマンドを複数回入力して、リンクレベルの一時停止を確認します。フレームまたは PPP フレームは、インターフェイスで生成されます。
- show hardware internal gatos/carmel event-history errors コマンドを入力します。このコマンドで、Gatos または Carmel に記録されたすべてのエラーが表示されます。ネットワーク内に一時停止フレームが存在する場合は、Gatos で発生した oq_timestamp 割り込みを確認します。Carmel では、一時停止のレート制限は実装されないため、これらの割り込みは Gatos の場合のみ表示されます。
- エンド デバイスのソフトウェアおよびハードウェアに MAC アドレスが正しく記録されているかどうか確認します。VLAN スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を介した接続に問題がある場合は、ハードウェアおよびソフトウェアの両方の仮想 PortChannel(vPC)ピア スイッチの各 MAC アドレスを探します。
- 次のコマンドを入力します。
- show mac address-table address
- show platform fwm info hw-stm | inc <mac>
ハードウェア内にエントリが存在しない場合は、問題が発生しているため、すべてのポートの MAC アドレスがフラッディングし、パフォーマンスの問題が生じます。また、接続の問題が起きることもあります。
キューイング ドロップの確認
Enter the show queuing interface ethernet x/y コマンドを発行して、入力キューイング廃棄があるかどうかを確認します。
- スパンが有効かどうか確認します。10 ギガバイト ポートから 1 ギガバイト ポートにスパンしている場合は、スパンまたはレート制限スパンを無効にし、以下の手順を実行して、ドロップ数を軽減します。
- ネットワークにマルチキャスト トラフィック フローが存在するかどうか確認します。存在する場合は、マルチキャスト グループ、フロー、およびファンアウトに関する情報を探します。個々のネットワーク Quality of Service(QoS)ポリシー マップ、およびシステム QoS に Multicast-Optimize を実装し、詳細な WRT マルチキャストのトラブルシューティングを実行します。
- インターフェイスが FEX ファブリック ポート(FFP)の場合は、ダウンストリーム FEX ポートにおけるドロップを確認します。
フォワーディング マネージャ(FwM)ドロップの確認
- show platform fwm info pif Ethernet x/y | inc dropコマンドドロップが発生している場合は、次の手順を実行します。
- show interface ethernet counters detailed コマンドを入力します(すべての関連インターフェイスの CRC/入力/出力をチェック)。
- show hardware internal gatos (または Carmel)port Ethernet x/y コマンドを入力し、Capture Resource Center(CRC)、一時停止、およびフレーム エラーを探します。
- show hardware internal gatos (または Carmel)port Ethernet x/y | inc inscommandこれで、ポートの ASIC ID と転送インスタンスが表示されます。
- show hardware internal gatos (または Carmel)asic x counters interrupt コマンドを入力し、CRC、len_err、mtu_vio などの割り込みエラーを探します。
- show platform fwm info asic-errors <asic_id> コマンドを入力し、ASIC のエラーを確認します。
- debug hardware internal carmel clear-counters interrupt / debug hardware internal carmel clear-counters error コマンドを入力して、Carmel カウンタをクリアします。
N5K-2# debug hardware internal carmel clear?
clear-counters Clear hardware counters for all carmel asic
clear-interrupt Clear hardware interrupts for all carmel asic
- show platform fwm info pif ethernet <> clear-stats verbose コマンドを入力して、PIF ドロップをクリアします。
- show platform fwm info l2mp myswid コマンドを入力します。このコマンドの出力には、55xx Carmel ベースのスイッチの詳細が表示されます。両方の vPC スイッチのコマンド出力を入力します。myswid とピア swid が同一の場合、問題が発生しているため、vPC ピア リンクを介したトラフィックに問題が発生する可能性があります。バグ データベースで既知のバグや新しいバグを確認してください。