このドキュメントでは、CatOS が稼働する Catalyst 6500/6000 での WS-X6348 モジュールの詳細なトラブルシューティングと、シスコ テクニカル サポートへの問い合わせの際に収集するコマンド出力について説明します。
このドキュメントに関しては個別の要件はありません。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。
Catalyst 6500、Multilayer Switch Feature Card 2(MSFC2)付きのスーパーバイザ II を搭載
WS-X6348 モジュール
CatOS バージョン 6.3.9
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
WS-X6348 カードはそれぞれ、単一の Application-Specific Integrated Circuit(ASIC; 特定用途集積回路)によって制御されます。この ASIC により、モジュールはスイッチの 32 GB データ バス バックプレーンと、12 個の 10/100 ポートのグループを制御する他の 4 個の ASIC 群の両方に接続します。
このアーキテクチャは、ポートに関する問題のトラブルシューティングに役立つので理解しておく必要があります。 たとえば、12個の10/100ポート グループがオンライン診断に失敗すると、通常はASICの前に述べたが失敗したことを示します。 show test <module#>について、ステップ13を参照してください。
Cisco Bag ID CSCdu03935 (登録ユーザ専用): 6348-RJ-45 Coil Pinnacle Header Checksum Error
次のようなエラー メッセージが表示されます。
%SYS-5-SYS_LCPERR5:Module 9: Coil Pinnacle Header Checksum Error - Port #37
表示されるのがこのメッセージのみで、syslog にも show logging buff 1023 コマンドの出力結果にも他の Coil 関連のメッセージが見られず、かつ 12 ポートのグループではなく 1 つのポートで送信の停滞が起きている場合は、次の手順に従って問題を解決してください。
ポートをいったん無効にしてから有効にします。
reset <module#> コマンドを発行し、モジュールをソフト リセットします。
設定モジュールを備えているモジュールを利用するハード リセット|<module#>コマンド。
show test <module#>コマンドを発行すると、トラフィックは正常にパスし始めます次の手順の1つ以上の完了後にカードがオンラインになると、すべてのポートが診断をパスすると、次のCisco Bug ID CSCdu03935 (登録ユーザ専用)があります。 このバグは次のリリース以降の CatOS で修正されています。
5.5(18)
6.3(10)
7.4(3)
syslog、または show logging buff 1023 コマンドの出力結果に、次のようなメッセージが 1 つ以上表示されることがあります。
Coil Pinnacle Header Checksum
Coil Mdtif State Machine Error
Coil Mdtif Packet CRC Error
Coil Pb Rx Underflow Error
Coil Pb Rx Parity Error
これらのメッセージが 1 つ以上表示され、12 ポートのグループが停止してトラフィックが通過しない場合は、次の手順を実行します。
ポートをいったん無効にしてから有効にします。
reset <module#> コマンドを発行し、モジュールをソフト リセットします。
設定モジュールを備えているモジュールを利用するハード リセット|<module#>コマンド。
手順bとcの完了後に、これらの問題の1つ以上が発生したら前の情報のシスコ テクニカル サポートにお問い合わせください:
モジュールがオンラインにならない。
モジュールはオンラインになるが、12 ポートのグループの診断で問題が検出される(show test <module#> コマンド結果に表示される)。
モジュールがブート時に other 状態のまま停止する。
モジュールのすべてのポート LED がオレンジになる。
すべてのポートがerr-disable状態に示すようにshow <module#>コマンドが発行されたときです。
Catalyst 6500/6000 WS-X6348モジュールのポート接続のトラブルシューティングを行うには、次の手順を実行します。
次の手順を実行します。
使用しているソフトウェアのバージョンをチェックし、そのコードについて WS-X6348 に関する既知の問題がないことを確認します。 モジュールが WS-X6348 であり、そのステータスが OK であることを確認します。
esc-6509-c (enable) show module 6 Mod Slot Ports Module-Type Model Sub Status --- ---- ----- ------------------------- ------------------- --- -------- 6 6 48 10/100BaseTX Ethernet WS-X6348-RJ-45 no ok Mod Module-Name Serial-Num --- -------------------- ----------- 6 SAD04170FPY Mod MAC-Address(es) Hw Fw Sw --- -------------------------------------- ------ ---------- ----------------- 6 00-01-97-15-03-a0 to 00-01-97-15-03-cf 1.1 5.3(1) 6.3(9) esc-6509-c (enable)
上記のコマンド出力で、モジュールのステータスをチェックします。 状態は次の 4 つのいずれかです。
OK— すべて問題ありません。
power-deny :モジュールに十分な電力が供給されていません。
other:最も可能性が高いのは、シリアル通信プロトコル(SCP)通信が動作していません。
faulty/unknown:モジュールまたはスロットの不良の可能性が高いです。
err-disabled:モジュールが err-disabled 状態になった原因を示すメッセージがないかどうか、show logging buffer コマンドの出力結果を確認します(手順 3 を参照)。
モジュールとそのポートの設定が正しいことを確認します。 set port host コマンドなどのオプションが必要に応じて有効になっていることを確認します。
esc-6509-c (enable) show config 6 This command shows non-default configurations only. Use 'show config all' to show both default and non-default configurations. .................... begin ! # ***** NON-DEFAULT CONFIGURATION ***** ! ! #time: Sun Oct 20 2002, 12:17:49 ! # default port status is enable ! ! #module 6 : 48-port 10/100BaseTX Ethernet set vlan 175 6/1-2 end esc-6509-c (enable)
ログのどのポート関連のエラー メッセージを確認するには、show logging buff 1023コマンドを発行します。
このコマンドの出力はスイッチごとに固有であるため、ここには表示していません。
トラブルシューティング中のポートに流入するすべてのトラフィックに対して、ダイナミック Content Addressable Memory(CAM)エントリが作成されていることを確認します。 CAM エントリが正しい VLAN に関連付けられていることを確認します。
esc-6509-c (enable) show cam dynamic 6/1 * = Static Entry. + = Permanent Entry. # = System Entry. R = Router Entry. X = Port Security Entry $ = Dot1x Security Entry VLAN Dest MAC/Route Des [CoS] Destination Ports or VCs / [Protocol Type] ---- ------------------ ----- ------------------------------------------- 175 00-d0-06-26-f4-00 6/1 [ALL] 175 00-e0-1e-a4-88-af 6/1 [ALL] 175 00-90-6d-fb-88-00 6/1 [ALL] 175 08-00-2b-2f-f4-dc 6/1 [ALL] 175 aa-00-04-00-01-a4 6/1 [ALL] 175 08-00-2b-2f-f3-b4 6/1 [ALL] 175 00-00-0c-0b-f8-98 6/1 [ALL] 175 00-00-0c-ff-ec-c9 6/1 [ALL] 175 00-03-e3-48-a6-e0 6/1 [ALL] 175 00-05-74-19-59-8a 6/1 [ALL] 175 00-08-e2-c3-60-a8 6/1 [ALL] 175 00-50-54-7c-f2-e0 6/1 [ALL] 175 00-50-54-75-dd-74 6/1 [ALL] 175 00-50-0b-6c-b8-00 6/1 [ALL] 175 00-04-5a-6c-6a-3a 6/1 [ALL] 175 00-00-0c-34-7b-16 6/1 [ALL] 175 00-00-0c-0c-19-36 6/1 [ALL] 175 08-00-69-07-b1-c8 6/1 [ALL] Total Matching CAM Entries Displayed =18 esc-6509-c (enable)
ポートがトランクとして設定されている場合は、インターフェイスが正しいステータスにあることと、該当する VLAN がスパニングツリーのフォワーディング状態にあり、VLAN Trunk Protocol(VTP; VLAN トランク プロトコル)によってプルーニングされていないことを確認します。 dot1q トランクの場合は、ネイティブの VLAN がトランクの相手側デバイスの VLAN と一致していることも確認します。
esc-6509-e> (enable) show trunk 3/1 * - indicates vtp domain mismatch Port Mode Encapsulation Status Native vlan -------- ----------- ------------- ------------ ----------- 3/1 desirable dot1q trunking 1 Port Vlans allowed on trunk -------- --------------------------------------------------------------------- 3/1 1-1005,1025-4094 Port Vlans allowed and active in management domain -------- --------------------------------------------------------------------- 3/1 1-50,79-81,175-176,997-999 Port Vlans in spanning tree forwarding state and not pruned -------- --------------------------------------------------------------------- 3/1 1-50,79-81,175-176,997-999 esc-6509-e> (enable)
問題のポートが、正しい VLAN 上でスパニングツリーのフォワーディング状態にあることを確認します。 また、PortFast が必要に応じて有効または無効になっていることを確認します。
esc-6509-c (enable) show spantree 6/1 Port Vlan Port-State Cost Prio Portfast Channel_id ------------------------ ---- ------------- --------- ---- -------- ---------- 6/1 175 forwarding 19 32 disabled 0 esc-6509-c (enable)
ポートが別の Cisco デバイスに接続している場合は、Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して、ポートがそのデバイスを認識できるかどうかをチェックします。
注: CDP はこのスイッチともう一方の Cisco デバイスの両方で有効にする必要があります。 CDP はシスコ独自の機能であり、シスコ以外のデバイスでは動作しない点にも注意してください。
esc-6509-c (enable) show cdp port 6/1 CDP : enabled Message Interval : 60 Hold Time : 180 Version : V2 Device Id Format : Other Port CDP Status -------- ---------- 6/1 enabled esc-6509-c (enable)
次の例では、Catalyst 6509 スイッチのポート 6/1 が、Catalyst 3500XL のファースト イーサネット インターフェイス 0/4 に接続しています。
esc-6509-c (enable) show cdp neighbor 6/1 detail Port (Our Port): 6/1 Device-ID: esc-cat3500xl-1 Device Addresses: IP Address: 172.16.176.200 Holdtime: 150 sec Capabilities: TRANSPARENT_BRIDGE SWITCH Version: Cisco Internetwork Operating System Software IOS (tm) C3500XL Software (C3500XL-C3H2S-M), Version 12.0(5.1)XW, MAINTENANCEE Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc. Compiled Thu 21-Dec-00 12:04 by devgoyal Platform: cisco WS-C3548-XL Port-ID (Port on Neighbors's Device): FastEthernet0/4 VTP Management Domain: sj-et Native VLAN: unknown Duplex: unknown System Name: unknown System Object ID: unknown Management Addresses: unknown Physical Location: unknown esc-6509-c (enable)
CDP はシスコ独自の機能であるため、注意が必要です。 CDP パケットは、既知のマルチキャスト宛先 MAC アドレス 01-00-0C-CC-CC-CC に送られます。 通常、CDP が設定されていない Cisco スイッチや、シスコ以外のスイッチでは、CDP パケットは任意のマルチキャストと同様に扱われ、VLAN 全体にわたってフラッディングされます。 このため、CDP が有効な 2 台の Cisco スイッチ同士が CDP 非対応のスイッチを経由して接続されている場合、これら 2 台のスイッチは、実際には別のスイッチが中間に介在しているにもかかわらず、互いに相手を CDP 近接デバイスであると見なすことがあります。
問題のポートの設定、状態、および健全性をチェックします。 show port <module#> コマンドを発行して、対象となるモジュールのすべてのポートを調べることもできます。
esc-6509-c (enable) show port 6/1 Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------ 6/1 connected 175 a-full a-100 10/100BaseTX Port AuxiliaryVlan AuxVlan-Status InlinePowered PowerAllocated Admin Oper Detected mWatt mA @42V ----- ------------- -------------- ----- ------ -------- ----- -------- 6/1 none none - - - - - Port Security Violation Shutdown-Time Age-Time Max-Addr Trap IfIndex ----- -------- --------- ------------- -------- -------- -------- ------- 6/1 disabled shutdown 0 0 1 disabled 99 Port Num-Addr Secure-Src-Addr Age-Left Last-Src-Addr Shutdown/Time-Left ----- -------- ----------------- -------- ----------------- ------------------ 6/1 0 - - - - - Port Broadcast-Limit Multicast Unicast Total-Drop -------- --------------- --------- ------- -------------------- 6/1 - - - 0 Port Send FlowControl Receive FlowControl RxPause TxPause admin oper admin oper ----- -------- -------- --------- --------- ---------- ---------- 6/1 off off off off 0 0 Port Status Channel Admin Ch Mode Group Id ----- ---------- -------------------- ----- ----- 6/1 connected auto silent 34 0 Port Align-Err FCS-Err Xmit-Err Rcv-Err UnderSize ----- ---------- ---------- ---------- ---------- --------- 6/1 0 0 0 0 0 Port Single-Col Multi-Coll Late-Coll Excess-Col Carri-Sen Runts Giants ----- ---------- ---------- ---------- ---------- --------- --------- --------- 6/1 0 0 0 0 0 0 0 Port Last-Time-Cleared ----- -------------------------- 6/1 Sun Oct 13 2002, 16:37:58 esc-6509-c (enable)
Status:次のいずれかの状態が表示されます。
億
notconnect
connecting
standby
faulty
inactive
shutdown
disabled
err-disabled
monitor
アクティブ
dot1p
untagged
inactive
onhook
ポートが notconnect 状態の場合、もう一方の端に接続されている配線およびデバイスをチェックします。 ポートが faulty 状態の場合は、ハードウェアの問題を示しています。 show test <module#> コマンドを発行し、モジュール診断の結果を調べます。 ポートが非アクティブ状態であれば、ポートのVLANはまだ発行して、ポートを再度イネーブルにするためにset port enable <module#/port>を確認することを注文では、show vlanコマンドを発行します。 VTP の問題によって VLAN が削除されることがあり、これが発生すると、その VLAN に関連するポートが非アクティブになります。
Vlan:ポートがトランク ポートの場合は、このフィールドに trunk と表示されます。ポートがアクセス ポートの場合は、そのポートがメンバーとなっている VLAN 番号が表示されます。
speed and duplex :これらのフィールドでは、自動ネゴシエーションを通じて取得された値である場合に、その値の前に a が表示されます(a-full など)。 ポートに速度とデュプレックスがハードコードされている場合には、a は付きません。 connected 状態でない場合、自動ネゴシエーションが有効なポートではこれらのフィールドに auto と表示されます。 このポートと、このポートに接続しているデバイスとの間で、速度とデュプレックスの設定(ハード設定されているか、または自動ネゴシエートされるか)が同じであることを確認します。
ポート セキュリティが有効な場合は、適切な MAC アドレスがポートを通過できるように許可されていることと、ポートがセキュリティ違反のためにシャットダウンされていないことを確認します。
ブロードキャスト抑制が有効な場合、ドロップされたパケット数をチェックし、その原因がポートでのトラフィックの問題でないことを確認します。
フロー制御が有効な場合は、リンクのもう一方の側でもフロー制御をサポートしていることを確かめ、両端の設定が一致していることを確認します。
ポートが EtherChannel の一部として設定されている場合は、そのポートの状態とチャネル内の他のポートの状態が表示されます。 CDP がチャネル内の両方のデバイスで有効になっている場合、CDP を通じて取得された情報に基づいて、近接デバイスに関する情報が表示されます。
FCS-Err:フレーム チェック シーケンス(FCS)エラーがあっても、フレーミング エラーはない、有効なサイズのフレームの数。 これは通常、配線、ポート不良、またはネットワーク インターフェイス カード(NIC)不良などの物理的な問題が原因です。ただし、デュプレックスのミスマッチが原因である可能性もあります。
Align-Err:ポートで受信した、アライメント エラーのあるフレーム(偶数のオクテットで終わらず、Cyclic Redundancy Check(CRC)の不正なフレーム)の数。 これらは、通常は配線、ポートまたは NIC の不良などの物理的な問題を示していますが、デュプレックスのミスマッチを示している可能性もあります。 初めてケーブルをポートに接続した際に、このようなエラーが生じる場合があります。 また、ハブがポートに接続されている場合は、ハブ上の別のデバイスとの間でコリジョンが起きてエラーが生じる場合があります。
Xmit-Err および Rcv-Err - これらは内部ポートの送信(Tx)バッファおよび受信(Rx)バッファがいっぱいになったことを示します。 通常、Xmit-Err の原因としては、高帯域幅リンクからのトラフィックが低帯域幅リンクにスイッチングされているか、あるいは複数の着信リンクからのトラフィックが単一の送信リンクにスイッチングされていることが考えられます。 たとえば、大量のバースト性トラフィックがギガビット ポートに流入し、100 Mbps ポートにスイッチングされて流出した場合、それが原因となって 100 Mbps ポートで Xmit-Err が増えることがあります。 これは、着信側の帯域幅と送信側の帯域幅との間の速度のミスマッチにより、ポートの出力バッファが過度のトラフィックでオーバーフローするためです。
Late-coll(レイト コリジョン):送信プロセスの遅い段階で、特定のポートで衝突が検出された回数。 10 Mbit/s ポートの場合、これはパケット送信が始まってから 512 ビット時間後よりも遅くなります。 512 ビット時間は、10 Mbit/s システム上の 51.2 マイクロ秒に相当します。 このエラーは、特にデュプレックスのミスマッチを示す可能性があります。 デュプレックスのミスマッチの場合、レイト コリジョンは半二重側で見られます。 半二重側の送信中に、全二重側が順番を待たずに同時に送信を行うと、レイト コリジョンが発生します。 レイト コリジョンは、イーサネット ケーブルまたはセグメントが長すぎることを示す可能性もあります。 全二重として設定されたポートでは、衝突は見られません。
Single-coll(単一衝突):ポートがフレームをメディアに正常に送信する前に 1 回の衝突が発生した回数。 衝突は、半二重として設定されたポートでは普通ですが、全二重のポートでは見られません。 衝突が大幅に増加している場合は、リンクの使用率が高いか、あるいは接続デバイスとデュプレックスのミスマッチの可能性があることを示しています。
Multi-coll(複数衝突):ポートがフレームをメディアに正常に送信する前に複数回の衝突が発生した回数。 衝突は、半二重として設定されたポートでは普通ですが、全二重のポートでは見られません。 コリジョンが劇的に増加した場合は、リンクの使用率が高いか、または接続されたデバイスとのデュプレックスが一致していない可能性があります。
Excess-coll(過度の衝突):過度の衝突のために特定のポートでの送信に失敗したフレームの数。 16 回連続してパケットのコリジョンが発生すると、過度のコリジョンと見なされます。 パケットはこの後廃棄されます。 通常、過度のコリジョンは、セグメントの負荷を複数のセグメントにわたって分割する必要があることを示していますが、接続デバイスとのデュプレックスのミスマッチを示している可能性もあります。 全二重として設定されたポートでは、衝突は見られません。
Carri-Sen(キャリア検知):イーサネット コントローラが半二重接続でデータを送信しようとするたびに発生します。 コントローラは回線を検知し、ビジー状態でないことをチェックしてから送信を行います。 これは半二重のイーサネット セグメントでは通常の動作です。
Undersize:受信したフレームのうち、最小の IEEE 802.3 フレーム サイズである 64 バイト長よりも小さく(フレーミング ビットを除く、ただし FCS オクテットは含む)、それ以外は正常な形式の(CRC の有効な)フレームの数。 これらのフレームを送信しているデバイスをチェックします。
Runts:受信したフレームのうち、最小の IEEE 802.3 フレーム サイズ(イーサネットでは 64 バイト)よりも小さく、CRC の不正なフレームの数。 二重モードのミスマッチや、ケーブル、ポート、または接続されているデバイス上の NIC の障害といった物理的な問題が原因である可能性があります。
Giants:フレームのうち、最大の IEEE 802.3 フレーム サイズ(非ジャンボ イーサネットでは 1518 バイト)よりも大きく、FCS の不正なフレームの数。 問題のデバイスを特定し、そのデバイスをネットワークから取り除きます。 多くの場合、NIC の不良が原因です。
[すべてクリア カウンタを発行します | mod/port]コマンドはshow portの統計情報をリセットするには、Mac、show countersコマンドを示します。
" Catalyst 6500シリーズ コマンド リファレンス、詳細については、7.5 "およびshow portコマンド出力の各種フィールドのディスカッションを促進します。
トラフィック カウンタがポートの着信側と発信側の双方で増えていないかをチェックします。 show Mac<module#> コマンドを発行すると、対象となるモジュールのすべてのポートについて MAC 情報を調べることもできます。
esc-6509-c (enable) show Mac 6/1 Port Rcv-Unicast Rcv-Multicast Rcv-Broadcast -------- -------------------- -------------------- -------------------- 6/1 20890 894039 74883 Port Xmit-Unicast Xmit-Multicast Xmit-Broadcast -------- -------------------- -------------------- -------------------- 6/1 12845 73660 179 Port Rcv-Octet Xmit-Octet -------- -------------------- -------------------- 6/1 79498714 8738501 MAC Dely-Exced MTU-Exced In-Discard Out-Discard -------- ---------- ---------- ---------- ----------- 6/1 0 0 0 0 Port Last-Time-Cleared ----- -------------------------- 6/1 Sun Oct 13 2002, 16:37:58 esc-6509-c (enable)
前述の出力は、ポートで受信(Rcv)および送信(Xmit)されたユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャストの各パケットの合計数を示しています。
注: ポートが Inter-Switch Link Protocol (ISL)プロトコル トランクの場合、トラフィックはすべてマルチキャストになります(すべての ISL ヘッダーで宛先マルチキャスト アドレス 01-00-0C-CC-CC-CC が使用されます)。
Dely-Exced:スイッチで転送する際に著しい遅延が生じたために、ポートで廃棄されたフレームの数。 このカウンタは、ポートの使用率が非常に高い状態にならない限り増えません。
MTU Exceed:そのポート上またはセグメント上にあるデバイスのうち 1 台が、許容値を超えるフレーム サイズ(非ジャンボ イーサネットでは 1518 バイト)を送信していることを示します。
In-Discard:有効な着信フレームのうち、フレームをスイッチングする必要がないために廃棄された数。 ポートに接続された 1 台のハブを介して 2 台のデバイスがデータを交換している場合の正常な状態です。 CAM テーブルにより両方のデバイスの MAC アドレスが同じポートに関連付けられていることが示されているため、スイッチ ポートはデータを認識しますが、データをスイッチングする必要はありません。したがって、データは廃棄されます。 トランクとして設定されていて VLAN をブロックしているポートや、そのポートが属している VLAN 内に他のメンバが存在しないポートでも、このカウンタは増加します。
Out-Discard:パケット エラーが検出されていないにもかかわらず、廃棄するように選択された送信パケットの数。 このようなパケットを廃棄する理由の 1 つとして、バッファ スペースを解放するためということが考えられます。
[すべてクリア カウンタを発行します | mod/port]コマンドはshow portの統計情報をリセットするには、Mac、show countersコマンドを示します。
" Catalyst 6500シリーズ コマンド リファレンス、詳細については、7.5 "およびshow macコマンド出力の各種フィールドのディスカッションを促進します。
特定のポートの詳細な統計情報をチェックします。
esc-6509-c (enable) show counters 6/1 64 bit counters 0 rxHCTotalPkts = 364517 1 txHCTotalPkts = 35104 2 rxHCUnicastPkts = 10281 3 txHCUnicastPkts = 6678 4 rxHCMulticastPkts = 338957 5 txHCMulticastPkts = 28343 6 rxHCBroadcastPkts = 15279 7 txHCBroadcastPkts = 83 8 rxHCOctets = 29291862 9 txHCOctets = 3460655 10 rxTxHCPkts64Octets = 181165 11 rxTxHCPkts65to127Octets = 201314 12 rxTxHCPkts128to255Octets = 5546 13 rxTxHCPkts256to511Octets = 11425 14 rxTxHCpkts512to1023Octets = 81 15 rxTxHCpkts1024to1518Octets = 89 16 txHCTrunkFrames = 0 17 rxHCTrunkFrames = 0 18 rxHCDropEvents = 0 32 bit counters 0 rxCRCAlignErrors = 0 1 rxUndersizedPkts = 0 2 rxOversizedPkts = 0 3 rxFragmentPkts = 0 4 rxJabbers = 0 5 txCollisions = 0 6 ifInErrors = 0 7 ifOutErrors = 0 8 ifInDiscards = 0 9 ifInUnknownProtos = 0 10 ifOutDiscards = 0 11 txDelayExceededDiscards = 0 12 txCRC = 0 13 linkChange = 4 14 wrongEncapFrames = 0 0 dot3StatsAlignmentErrors = 0 1 dot3StatsFCSErrors = 0 2 dot3StatsSingleColFrames = 0 3 dot3StatsMultiColFrames = 0 4 dot3StatsSQETestErrors = 0 5 dot3StatsDeferredTransmisions = 0 6 dot3StatsLateCollisions = 0 7 dot3StatsExcessiveCollisions = 0 8 dot3StatsInternalMacTransmitErrors = 0 9 dot3StatsCarrierSenseErrors = 0 10 dot3StatsFrameTooLongs = 0 11 dot3StatsInternalMacReceiveErrors = 0 0 txPause = 0 1 rxPause = 0 0 rxTotalDrops = 0 1 rxFIFOFull = 0 2 rxBadCode = 0 Last-Time-Cleared -------------------------- Sun Oct 20 2002, 16:23:06 esc-6509-c (enable)
以下は、前述の出力のうち、一般的でないカウンタの一部に関する詳細な説明です。
RxFragmentPkts:偶数のオクテットで終わらないか(アラインメント エラー)、または不正な FCS エラーがあり、長さが 64 オクテットよりも短い受信パケットの合計数。フレーミング ビットを除きますが、FCS オクテットは含みます。
dot3StatsInternalMacReceiveErrors:内部 MAC サブレイヤの受信エラーのために特定のポートでの受信に失敗したフレームの数。 フレームは、dot3StatsFrameTooLongs、dot3StatsAlignmentErrors、または dot3StatsFCSErrors のいずれかの該当するインスタンスによってカウントされない場合にのみ、カウントされます。 特に、このオブジェクトのインスタンスは、特定のポートにおいてこれ以外にカウントされない受信エラーのカウントを表す場合があります。
dot3StatsInternalMacTransmitErrors:内部 MAC サブレイヤの送信エラーのために特定のポートでの送信に失敗したフレームの数。 フレームは、dot3StatsLateCollisions、dot3StatsExcessiveCollisions、または dot3StatsCarrierSenseErrors のいずれかの該当するインスタンスによってカウントされない場合にのみ、カウントされます。
RxJabbers:1518 オクテットよりも長く、フレーミング ビットを除くけれども、FCS オクテットは含む、偶数のオクテットで終わらないか(アラインメント エラー)、または不正な FCS エラーのある、受信パケットの合計数。 対応措置として、これらのパケットを送出しているデバイスを切り離すことを推奨します。
txDelayExceededDiscards:スイッチを通じた過度の送信遅延のためにこのポートによって廃棄されたフレームの数。 このカウンタは show Mac コマンドの出力に含まれる Dely-Exced カウンタと同じで、ポートの使用率が非常に高い状態にならない限り増えません。
IfInUnknownProtos:プロトコルの不明な着信パケットの数。
TxCRC:このカウンタは CRC の不正なフレームが送信されたときに増えますが、レイト コリジョンのために中止されたフレームは含まれません。 通常、このカウンタは、入力ポートで ISL フレームとして受信されても、その内部に CRC の不正なイーサネット パケットを搬送していて、かつ ISL パケット自体の CRC は良好であるフレームを送信するときに出力ポートにおいて増えます。 また、スイッチ ハードウェアの不良によってもこのカウンタが増える可能性があります。 この問題のトラブルシューティング方法の 1 つとして、あるポートでブロードキャスト トラフィックを送信し、接続されているすべての出力ポートでこのカウンタが増えるかどうかを調べる方法があります。 この現象がトラフィックの送信先ポートとは無関係に発生する場合は、おそらくシャーシやスーパーバイザ モジュールなどのスイッチ ハードウェアに障害があると考えられます。 ある特定のモジュールをトラフィックの送信先として使用しているときにのみカウンタが増えている場合は、そのモジュールにハードウェア障害があります。 いくつかのポートでのみカウンタが増えている場合は、それらのポート自体に問題があります。 前述のテストによって原因を特定できない場合には、ISL 接続されている近接スイッチをチェックするか、または ISL 接続されている終端デバイスをチェックします。 さらにサポートを求めてシスコ テクニカル サポートにお問い合わせください。
dot3StatsSQETestErrors:特定のインターフェイスについて、Physical Signaing Sublayer(PLS)によって SQE TEST ERROR メッセージが生成された回数。 SQE TEST ERRROR メッセージは米国規格協会(ANSI)/IEEE 802.3-1985 のセクション 7.2.2.2.4 で規定されており、その生成については同ドキュメントのセクション 7.2.4.6 で説明されています。 このカウンタは外部イーサネット トランシーバにのみ関連するため、通常は増えません。
dot3StatsCarrierSenseErrors:特定のポートでフレームを送信しようとしているときに、キャリア検知条件が失われたか、またはまったくアサートされなかった回数。 このオブジェクトのインスタンスによって表されるカウントは、キャリア検知条件が送信試行中に不安定になっても、1 回の送信試行について多くても 1 増えるだけです。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Carri-Sen フィールドと同じカウンタです。 半二重のイーサネット セグメントでは、これは正常な状態です。
linkChange:ポートが connected 状態と non-connected 状態との間で切り替わった回数。 このカウンタが絶えず増えている場合は、このポートか、ポートに接続されているケーブル、またはケーブルの相手側のデバイスになんらかの障害があることを示しています。
dot3StatsFrameTooLongs:特定のインターフェイスで受信された、最大許容フレーム サイズを超えるフレームの数。 ポートに接続されているデバイスをチェックします。
dot3StatsFCSErrors:特定のインターフェイスで受信され、偶数のオクテットで終わっているにもかかわらず FCS チェックに問題のある、有効なフレームの数。 これは、通常、たとえば配線、ポートまたは NIC カードの不良などの物理的な問題を示していますが、デュプレックスのミスマッチを示している可能性もあります。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる FCS-Err フィールドと同じカウンタです。
dot3StatsSingleColFrames:特定のポートで正常に送信されたフレームのうち、衝突によって 1 回だけ送信が妨げられたフレームの数。 衝突は、半二重として設定されたポートでは普通ですが、全二重のポートでは見られません。 コリジョンが劇的に増加した場合は、リンクの使用率が高いか、または接続されたデバイスとのデュプレックスが一致していない可能性があります。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Single-Coll フィールドと同じカウンタです。
dot3StatsMultiColFrames:特定のポートで正常に送信されたフレームのうち、衝突によって複数回送信が妨げられたフレームの数。 衝突は、半二重として設定されたポートでは普通ですが、全二重のポートでは見られません。 コリジョンが劇的に増加した場合は、リンクの使用率が高いか、または接続されたデバイスとのデュプレックスが一致していない可能性があります。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Multi-Coll フィールドと同じカウンタです。
dot3StatsExcessiveCollisions:過度の衝突のために特定のポートでの送信に失敗したフレームの数。 16 回連続してパケットのコリジョンが発生すると、過度のコリジョンと見なされます。 パケットはこの後廃棄されます。 通常、過度のコリジョンは、セグメントの負荷を複数のセグメントにわたって分割する必要があることを示していますが、接続デバイスとのデュプレックスのミスマッチを示している可能性もあります。 全二重として設定されたポートでは、衝突は見られません。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Excess-Coll フィールドと同じカウンタです。
dot3StatsLateCollisions:送信プロセスの遅い段階で、特定のポートで衝突が検出された回数。 10 Mbit/秒ポートの場合、これはパケット送信が始まってから 512 ビット時間後よりも遅くなります。 512 ビット時間は、10 Mbit/s のシステムでは 51.2 マイクロ秒に対応します。 レイト コリジョンは衝突関連の他の統計情報にも関連する汎用的な衝突とも考えられます。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Late-Coll フィールドと同じカウンタで、特にデュプレックスのミスマッチを示す可能性があります。 デュプレックスのミスマッチの場合、レイト コリジョンは半二重側で見られます。 半二重側の送信中に、全二重側が順番を待たずに同時に送信を行うと、レイト コリジョンが発生します。 レイト コリジョンは、イーサネット ケーブルまたはセグメントが長すぎることを示す可能性もあります。 全二重として設定されたポートでは、衝突は見られません。
dot3StatsDeferredTx:メディアがビジー状態のために、特定のポートにおける初回の送信試行が遅れたフレームの数。 このカウントには衝突に関係のあるフレームは含まれません。 送信遅延はイーサネットでは通常の動作ですが、カウントが高いときはセグメントの負荷が高いことを示しています。
rxBadCode:プリアンブルのコードが不正な受信フレームの数。 ポートに接続されているデバイスをチェックします。
IfInDiscards:スイッチのフォワーディング プロセスによって廃棄された有効な受信フレームの数。 このカウンタは show Mac コマンドの出力に含まれる In-Discard フィールドと同じカウンタです。 このカウンタは、特定の VLAN のトランクでトラフィックを受信していて、スイッチにその VLAN に属するポートが他にないときに増えます。 また、パケットの宛先アドレスがそのパケットを受信したポートで学習されるときや、ポートがトランクとして設定されていてそのトランクが VLAN に対してブロッキング状態にあるときにも増えます。
rxUndersizedPkts - 受信したパケットのうち、長さが 64 オクテットよりも短く、フレーミング ビットを除くけれども、FCS オクテットは含む、それ以外は正常な形式のパケットの合計数。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Undersize フィールドと同じカウンタです。 これらのフレームを送信しているデバイスをチェックします。
RxOversizePkts:受信したパケットのうち、長さが 1518 オクテットよりも長く(フレーミング ビットを除く、ただし FCS オクテットは含む)、それ以外は正常な形式のパケットの合計数。 このポートに接続されているデバイスをチェックします。 このカウンタは、ポートに接続されたデバイスで ISL カプセル化が有効になっていて、ポート自体では有効になっていないときに増える可能性があります。 また、ジャンボ サポートが設定されていないポートでジャンボ フレームを受信した場合にも増えます。
dot3StatsAlignmentErrors:受信したパケットのうち、長さは 64 ~ 1518 オクテットの間(フレーミング ビットを除く、ただし FCS オクテットは含む)に収まっていても、偶数のオクテットで終わらない FCS の不正なパケットの合計数。 このカウンタは show port コマンドの出力に含まれる Align-Err フィールドと同じカウンタです。 これらのエラーは、通常は、たとえば配線、ポートまたは NIC カードの不良などの物理的な問題を示していますが、デュプレックスのミスマッチを示している可能性もあります。 初めてケーブルをポートに接続した際に、このようなエラーが生じる場合があります。 また、ハブがポートに接続されている場合は、ハブ上の別のデバイスとの間でコリジョンが起きてエラーが生じる場合があります。
rxTotalDrops:このカウンタには次のカウンタの合計が含まれます。
CRC エラーを原因とする不正なパケットの数
符号化違反やシーケンス エラー
Color Blocking Logic(CBL)ブロッキング廃棄の数
無効なカプセル化のインスタンスの数
ブロードキャスト抑制廃棄の数
64 バイト未満または 1518 バイト超過のパケット長を原因とする廃棄の数
CBL とは、問題のポートにおける特定の VLAN のスパニングツリー状態(カラー)です。 ポートが特定の VLAN に対してスパニングツリーのブロッキング状態にある場合は、そのポートで受信したその VLAN のパケットが廃棄されるのは通常の動作です。
増加しているエラーがないかをチェックします。 また、show logging buffer 1023 コマンドを発行します(手順 3 を参照)。このコマンドはポートで発生している次のエラーをすべて syslog に記録します。 エラーによっては、復旧するためにモジュールがファームウェアによってリセットされる場合があります。 このコマンドは CatOS リリース 5.5(12)、6.3(4)、および 7.x で導入されました。
esc-6509-c (enable) show intcounters 6/1 MasterInt : 0 PbUnderflow : 0 Parity : 0 InternalParity : 0 PacketCRC : 0 MdtifErr : 0 CpuifErr : 0 PnclChksum : 0
show log コマンドを発行してモジュール リセットの履歴を取得します。
esc-6509-c (enable) show log 6 Module 6 Log: Reset Count: 73 Reset History: Sun Oct 13 2002, 15:51:18 Sun Oct 13 2002, 08:44:51 Sat Oct 12 2002, 22:48:11 Fri Oct 11 2002, 23:47:30
show spantree [vlan] または show spantree [mod/port] の出力から、ポートがスパニングツリー転送かブロッキングかのいずれの状態かがわかります。 ポートがブロッキング状態の場合は、そのリンクでトラフィックは転送されません。
esc-6509-c (enable) show spantree 175 VLAN 175 Spanning tree mode PVST+ Spanning tree type ieee Spanning tree enabled Designated Root 00-30-94-93-e5-80 Designated Root Priority 1 Designated Root Cost 76 Designated Root Port 6/1 Root Max Age 20 sec Hello Time 2 sec Forward Delay 15 sec Bridge ID MAC ADDR 00-d0-02-ea-1c-ae Bridge ID Priority 32768 Bridge Max Age 20 sec Hello Time 2 sec Forward Delay 15 sec Port Vlan Port-State Cost Prio Portfast Channel_id ------------------------ ---- ------------- --------- ---- -------- ---------- 3/1 175 forwarding 4 32 disabled 0 6/1 175 forwarding 19 32 disabled 0 6/2 175 blocking 100 32 disabled 0 16/1 175 forwarding 4 32 enabled 0
show test <module#> コマンドを発行し、スイッチのブート時またはモジュールのリセット時に実行されたオンライン診断テストの結果をチェックします。 これらのテストの結果から、ハードウェア コンポーネントの障害がモジュールで検出されたかどうかがわかります。 診断モードを complete に設定することが重要です。そうしない場合、診断テストの一部または全部が省略されます。 スイッチやモジュールをリセットしてから現在までの間にハードウェア コンポーネントの障害が発生した場合、その障害を検出するために、スイッチやモジュールのリセットを通じてもう一度診断を実行する必要があります。
モジュールの診断テストを実行するためには、次の手順を実行します。
診断モードを complete に設定します。
esc-6509-c (enable) set test diag complete Diagnostic level set to complete.
モジュールをリセットします。
esc-6509-c (enable) reset 6 This command will reset module 6 and may disconnect your telnet session. Do you want to continue (y/n) [n]? y
モジュールのポートに対する診断テストの結果を表示し、なんらかの障害の兆候がないかを調べます。 また、12 ポートのグループ内で、Coil ASIC 障害や Pinnacle ポート障害などの障害が示されていないかを調べます。
esc-6509-c (enable) show test 6 Diagnostic mode: complete (mode at next reset: complete) Module 6 : 48-port 10/100BaseTX Ethernet Line Card Status for Module 6 : PASS Port Status : Ports 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 ----------------------------------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 ------------------------------------------------------------------------ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Line Card Diag Status for Module 6 (. = Pass, F = Fail, N = N/A) Loopback Status [Reported by Module 2] : Ports 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 ----------------------------------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Ports 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 ----------------------------------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . InlineRewrite Status : Ports 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 ----------------------------------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Ports 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 ----------------------------------------------------------------------------- . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . esc-6509-c (enable)
Output Interpreter Tool(OIT)(登録ユーザ専用)では、特定の show コマンドがサポートされています。 OIT を使用して、show コマンド出力の解析を表示できます。
このドキュメントでは、WS-X6348 モジュールの接続の問題に関するトラブルシューティングについて説明してきましたが、その中で使用したコマンドの一覧を次に示します。 分析をTACエンジニアに提供するカゼイン注文を開く前にまとめるトラブルシューティング出力を記録するには、次のコマンドを使用します。
show module <module#>
show config <module#>
show logging buffer 1023
show cam dynamic <module#/port>
show trunk <module#/port>
show spantree <module#/port>
show cdp neighbor <module#/port> detail
次の 3 つのコマンドについては、3 回繰り返して実行し、カウンタの増分を監視します(手順 8~10 のみ)。
show port <module#/port>
show mac <module#/port>
show counters <module#/port>
show intcounters <module#/port> (CatOS リリース 5.5(12)、6.3(4)、および 7.x で導入されたコマンド)
show log <module#>
set test diag complete
reset <module#>
show test <module#>
上記以外に、シスコ テクニカル サポートに対してケースを開く前に出力結果を収集できるコマンドの一覧を次に示します。これらは TAC エンジニアや開発エンジニアによる詳細なトラブルシューティングに役立ちます。 これらのコマンドは隠しコマンドであり、TAC エンジニアによる WS-X6348 モジュール問題のトラブルシューティングに利用するために、必ず指示どおりに使用してください。 問題を担当する TAC エンジニアからの依頼を受け、お客様がこれらのコマンドを実行する場合もあります。
show asicreg <module#/port> pinnacle errcounters
show asicreg <module#/port> pinnacle pointers
show asicreg <module#/port> pinnacle all
show asicreg <module#/port> coil errcounters
show asicreg <module#/port> coil pointers
show asicreg <module#/port> coil 129
show asicreg <module#/port> coil all
show asicreg <module#/port> mii_phy all
注: 現在、このコマンドライン インターフェイス(CLI)は、CatOS リリース 6.3(8) 以降では動作しません。 詳細は、Cisco Bug ID CSCdz26435(登録ユーザ専用)を参照してください。
show ltl <module#/port>
cblの<module#>を表示します