このドキュメントは、Catalyst 6500/6000 シリーズ スイッチと Cisco 7600 シリーズ ルータのマルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード(MSFC)および MSFC2 の問題のトラブルシューティングを行う際に役立ちます。
注:このドキュメントには、MSFCのソフトウェア設定のトラブルシューティングや、マルチレイヤスイッチング(MLS)またはCisco Express Forwarding(CEF)の問題のトラブルシューティング方法については記載されていません。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
スーパーバイザ エンジンをトラブルシューティングするには、次のドキュメントを参照してください。
スーパーバイザ エンジン で CatOS が稼動しているか、MSFC で Cisco IOS が稼働している Catalyst 6500/6000 シリーズ スイッチのトラブルシューティング
CatOS が稼働している Catalyst 4500/4000、5500/5000、および 6500/6000 シリーズ スイッチのハードウェア障害チェックリスト
事前に製品について詳しく理解することによって、フィールド インストールまたは通常の操作時に発生するハードウェア問題の多くを防止できます。シスコでは、このドキュメントで取り扱うスイッチに関する次のトピックに関する知識を持っていることを推奨します。
システムおよび電源の一般的な要件
冗長性要件
適切なインストール手順
スイッチ管理およびソフトウェア上の考慮事項
このドキュメントの先へ進む前に、LAN スイッチの『最新日本語版 Field Notice』を参照してください。
このドキュメントの情報は、MSFCおよびMSFC2用のすべてのCisco IOS®ソフトウェアリリースに適用されます。場合によっては、特定の問題が特定のリリースにのみ影響を及ぼします。このドキュメントでは、これらの影響を受けるリリースを示します。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
MSFC と MSFC2 は、スーパーバイザ エンジンに直接差し込むドーター カードです。MSFC と MSFC2 には、次のコンポーネントが搭載されています。
プロセッサ
プロセッサ メモリ
システム コントローラ
ブートフラッシュ
これらのデバイスは、マルチレイヤ スイッチング(MLS)とインター VLAN ルーティングを実行する方法を提供します。
MSFC は、内部的に 200 MHz で実行される MIPS R5000 CPU を搭載しています。MSFC は、64 MB ~ 128 MB の範囲のメモリ オプションをサポートします。
MSFC2 は、内部的に 300 MHz で実行される MIPS R7000 CPU を搭載しています。MSFC2 は、128 MB ~ 512 MB の範囲のメモリ オプションをサポートします。このデバイスは、シングルビット エラー対応のエラー訂正コード(ECC)メモリ保護/訂正機能とマルチビット エラー検出機能も備えています。
所有している MSFC のタイプを目視で識別することができます。DRAM スロットの数を調べます。MSFC には、互いの上部にスタックされている 2 つの DRAM スロットがあります。MSFC2 には DRAM スロットが 1 つだけあります。このセクションの図は、MSFC と MSFC2 に搭載された DRAM のさまざまな取り付け位置を示します。
2 つの DRAM スロットが MSFC 上で互いの上部にスタックされています。
注:このイメージでは、スタックされたスロットは表示されません。
MSFC2 には DRAM スロットが 1 つだけあります。
MSFC2 には DRAM スロットが 1 つだけあります。
問題の原因を特定するための最初の手順は、その問題について可能な限り多くの情報を収集することです。問題の原因を特定するために不可欠な情報には、次のようなものがあります。
Crashinfoファイル:MSFCまたはMSFC2がクラッシュすると、デバイスはブートフラッシュにcrashinfoファイルを書き込もうとします。ブートフラッシュから crashinfo ファイルを取得する方法の詳細については、『Crashinfo ファイルからの情報の取得』を参照してください。
コンソール ログと syslog 情報:複数の現象が発生している場合、その原因となる問題を特定する上で、この情報は非常に重要です。syslog サーバにログを送信するようにルータを設定していれば、発生している問題に関する情報を確認できる場合があります。コンソール ログの場合、コンソール ロギングがイネーブルになっているルータに直接接続されていることを確認します。これを行うには、グローバル コンフィギュレーション モードで logging console コマンドを発行します。MSFC へのコンソール アクセスを取得するには、switch console 15 コマンドまたは switch console 16 コマンドを発行します。switch console 16 コマンドは、コンソール接続をスロット 2 スーパーバイザ エンジンの MSFC に切り替えます。このコマンドの発行に続いて、スロット 1 スーパーバイザ エンジンからスロット 2 スーパーバイザ エンジンのコンソールにコンソール ケーブルを移動する必要があります。MSFC のコンソールから戻るには、キーボードで Ctrl キーを押しながら C を 3 回押します。
show technical-supportコマンドの出力:MSFCまたはMSFC2がクラッシュした場合、シスコテクニカルサポートからshow technical-supportコマンドの発行を依頼される場合があります。このコマンドは、次に示す他の多くの Cisco IOS ソフトウェアのコマンドを 1 つにまとめたものです。
show version
show running-config
show stacks
クラッシュの発生後、リロードまたは電源を再投入する前にこの情報を収集する必要があります。リロードまたは電源の再投入は、クラッシュに関するさまざまな情報が失われる原因になります。
このセクションでは、MSFCおよびMSFC2に関連する既知の一般的な問題について説明します。このセクションでは、実行するアクションも推奨します。
スーパーバイザ エンジンの show module コマンドの出力に MSFC または MSFC2 が表示されない場合は、次の一般的な原因の 1 つが適用されるかどうかを判別します。
デバイスが正常に起動しない場合、MSFC または MSFC2 が show module コマンドの出力に表示されないことがあります。次のいずれかの問題が原因で、MSFC または MSFC2 が場合が正常に起動しない場合があります。
Cisco IOS ソフトウェア イメージの破損
ブートフラッシュの装着ミス
ROM モニタ(ROMmon)への MSFC または MSFC2 のドロップ
MSFC を復旧するさまざまな手順については、『スーパーバイザ エンジンの show module コマンドで表示されない MSFC を回復する』を参照してください。
スーパーバイザ エンジン ボードをデバイスに誤って装着した場合、MSFC2 が show module コマンドの出力に表示されないことがあります。MSFC2を回復するには、ドキュメント『スーパーバイザエンジンのshow moduleコマンドに表示されないMSFCを回復する』の手順を使用してください。これらの手順で回復しない場合は、デバイスを取り付け直してください。
注意:MSFC2を取り付け直す際は、MSFC2やその他のコンポーネントへのESDや物理的損傷を防止するために注意してください。シャーシからスーパーバイザ エンジンを取り外す必要があるため、オフラインでデバイスを再装着する必要があります。
それでも MSFC を復旧できない場合は、Cisco テクニカル サポートにサポートを依頼してください。
telnet msfc_ip_address または session 15 または session 16 コマンドを発行したときに、スタンバイ MSFC に次のエラー メッセージまたは類似のメッセージが表示されるかどうかを確認します。
CatOS-Console> (enable) session 15 Trying Router-15... session: Unable to tunnel to Router-15 (57)
このセクションでは、MSFCまたはMSFC2がtelnet msfc_ip_addesssコマンドまたはsession xコマンドに応答できない一般的な理由を説明します。
MSFC が show module コマンドの出力に表示されない可能性があります。MSFC が出力に正しく表示されない場合、トラブルシューティングするには、「MSFC または MSFC2 が show module コマンドの出力に表示されない」セクションを参照してください。
Cisco IOS ルータと同様に、MSFC または MSFC2 においても、許可される telnet セッションの数は制限されています。この制限に達すると、MSFC ではそれ以上の vty セッションは許可されません。この問題が発生しているかどうかを確認するには、スーパーバイザ エンジンから MSFC にコンソールを切り替えます。switch console コマンドを発行します。次に、show user コマンドを発行します。このコマンドのコマンドライン インターフェイス(CLI)出力には、次のように、現在占有されている回線の数が示されます。廃棄されたセッションをクリアするには、clear line line_number コマンドを発行します。
CatOS-console> (enable) switch console MSFC-console#show user Line User Host(s) Idle Location 0 con 0 10.48.72.118 00:00:00 1 vty 0 10.48.72.118 00:00:00 10.48.72.118 2 vty 1 10.48.72.118 00:00:00 10.48.72.118 3 vty 2 10.48.72.118 00:00:00 10.48.72.118 4 vty 3 10.48.72.118 00:00:00 10.48.72.118 *5 vty 4 idle 00:00:00 10.48.72.118 MSFC-console#clear line 1 MSFC-console#clear line 2 MSFC-console#... !--- Output suppressed.
アクティブではないセッションをクリアするために、vty セッションとコンソール回線にアイドル タイムアウトを設定します。
次の例には、アイドル タイムアウトを 10 分にセットするための設定が示されています。
MSFC-console#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. MSFC-console(config)#line vty 0 4 MSFC-console(config-line)#exec-timeout ? <0-35791> Timeout in minutes MSFC-console(config-line)#exec-timeout 10 ? <0-2147483> Timeout in seconds <cr> MSFC-console(config-line)#exec-timeout 10 0 MSFC-console(config-line)#exit MSFC-console(config)#line con 0 MSFC-console(config-line)#exec-timeout 10 0 MSFC-console(config-line)#exit MSFC-console(config)#
利用可能な vty セッションの数を増やすこともできます。line vty 0 4 の代わりに、line vty 0 6 コマンドを使用してください。
場合によっては、show userコマンドの出力に、sessionsの下にno active vtyと表示される場合がありますが、session xコマンドを使用したMSFCへの接続が、上記のエラーメッセージで失敗することがあります。
% telnet connections not permitted from this terminal
この場合、vty を正しく設定してあることを確認してください。すべてを転送することを vty に許可するには、transport input all コマンドを発行します。
MSFC にセッションできない場合は、Cisco テクニカル サポートにサポートを依頼してください。
このエラー メッセージは、boot コマンドに示されているファイル名がアクセス不能であることを示します。
%SYS-6-READ_BOOTFILE_FAIL: bootflash:c6msfc2-is-mz.121-2.E File boot failed -- File not accessible
これは次の理由によって発生する可能性があります。
ファイルがフラッシュで使用できなくなっている。
フラッシュ デバイスにアクセスできない。
boot コマンドで入力したファイル名が間違っている。
no boot system コマンドを発行します。このコマンドは、設定された以前の boot コマンドをすべて削除します。
boot system <flash>:<filename>コマンドを、MSFCのブート時に試す順序と同じ順序で発行します。
注:ブートコマンドが設定されていない場合、MSFCはフラッシュデバイスに表示される順序ですべてのブータブルファイルを試みます。
このセクションでは、Cisco IOS システム ソフトウェアまたは Catalyst OS(CatOS)システム ソフトウェアを使用して MSFC のルート プロセッサ(RP)のブートフラッシュをフォーマットする際に表示される CPUHOG メッセージの一般的原因について説明します。
この問題は、Cisco Bug ID CSCdw53175(登録ユーザ専用)が参照している既知の問題である可能性があります 。この問題は、次の Cisco IOS ソフトウェア リリース以降で解決されています。
12.1(11b)
12.1(12c)E5
12.1(13)E
次の出力例は、MSFC RP bootflash: をフォーマットするときに表示される CPUHOG メッセージを示します。
Catalyst6500#format bootflash: Format operation may take a while. Continue? [confirm] Format operation will destroy all data in "bootflash:". Continue? [confirm] Formatting sector 6 %SYS-3-CPUHOG: Task ran for 2632 msec (1/1), process = Exec, PC = 4024BBDC. -Traceback= 4024BBE4 4024BDBC 4024C358 40244FA0 4024D450 401F0818 401FF8C4 40156398 40349CCC 40163Formatting sector 1 Format of bootflash complete
すでに修正されたイメージを実行していても問題が発生する場合は、Cisco テクニカル サポートにサポートを依頼してください。
このセクションでは、「PFC version detected does not match configured version」エラーが表示された後に、MSFC がリロードされ、ROMmon モードに入る場合について説明します。
これは予期された動作の場合があります。MSFC がいったんクラッシュすると、その時点でポリシー フィーチャ カード(PFC)のバージョンが訂正されます。その後、MSFC は正常に起動します。これ以上の操作は必要ありません。
このセクションでは、256-MB DRAM のアップグレードを MSFC2 にインストールした後に、メモリが認識されない場合について説明します。MSFC2 は、ブートストラップの直後に停止し、ROMmon モードに入ります。次のいずれかの原因に該当しているかどうかを判別します。
ROMmonには、MSFC2でのDRAMの認識を妨げるバグがあります。Cisco Bug IDはCSCdw69150 (登録ユーザ専用)です。 このバグは、シスコ部品番号 MEM-MSFC2-256 MB を使用して DRAM を 256 MB にアップグレードした後に発生することがあります。
この問題が発生すると、次のメッセージが MSFC2 コンソール ログに表示されます。
System Bootstrap, Version 12.1(4r)E, RELEASE SOFTWARE (fc1) Copyright (c) 2000 by cisco Systems, Inc. Unsupported memory configuration Unsupported memory configuration Unsupported memory configuration Unsupported memory configuration Cat6k-MSFC2 platform with 0 Kbytes of main memory !--- The memory size is 0. *** Mistral Interrupt on line 4 *** System memory parity error interrupt .. System memory uncorrectable ECC error interrupt .. PC = 0x8000803c, Cause = 0x4000, Status Reg = 0x3041c003 rommon 1 >
この問題は、ROMmon Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11r)E01 または 12.1(11r)E02 以降で修正されています。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8a)E 以降を実行している場合、コマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して MSFC2 ソフトウェアの ROMmon をアップグレードできます。 『Catalyst 6000およびCisco 7600 MSFC2 ROMMONソフトウェアのリリース』の「MSFC2 ROMMONのアップグレード」セクションを参照してください。スーパーバイザ エンジンの ROMmon アップグレードを行う必要はありません。
次の行は、現在稼働している ROMmon リリースを識別します。
ROM: System Bootstrap, Version 12.1(4r)E, RELEASE SOFTWARE (fc1)
この場合、ROMmon リリースは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(4r)E です。
このセクションでは、次のメッセージがコンソールまたは syslog に 30 秒ごとに表示される、デュアル MSFC を搭載する Catalyst 6500/6000 スイッチについて説明します。
%IPC-5-NULL: Registering Control Port Id=0x2210003, seq = 0 -Traceback= 6052DF9C 6052E018 602867B4 602867A0
この問題は、両方の MSFC で同じ Cisco IOS ソフトウェア リリースが実行されていないために発生します。
冗長性要件は、両方の MSFC で同じ Cisco IOS ソフトウェア リリースを実行する必要があることを指定しています。MSFC のバージョンの不一致をチェックするには、アクティブ側のスーパーバイザ エンジンから show module コマンドを発行します。問題を修正すると、メッセージが停止します。
このセクションでは、次のメッセージがコンソールまたは syslog に表示される、デュアル MSFC を搭載する Catalyst スイッチについて説明します。
error message %AAAA-3-BADREG: Illegal registry call
このメッセージは、MSFC がブート モードであるために表示されます。
MSFC がブート モードで起動する場合は、ブート変数の設定をデバイスのブートフラッシュにある実際の Cisco IOS イメージをポイントするように変更します。
ブートフラッシュにイメージがない場合は、TFTP を使用して実際の Cisco IOS イメージをMSFC の bootflash: に転送します。次に、ブート変数の設定をイメージをポイントするように変更します。コンフィギュレーション レジスタの値が 0x2102 であることを確認して、設定を保存します。MSFC が通常の Cisco IOS モードで起動するようにリロードします。
ブート変数またはコンフィギュレーション レジスタが正しく設定されていない場合、CatOS から Cisco IOS ソフトウェアへの変換後に MSFC が ROMmon モードに入ります。
ブート変数の内容を確認するには、set コマンドを発行します。
rommon 1 > set PS1=rommon ! > BOOT=disk0:s3223-ipbase_wan-mz.122-18.SXF4.bin,1;?=1 !--- Output suppressed.
ブート変数の設定が Cisco IOS ファイル名を正しくポイントしていない場合、次のコマンドの使用して設定を変更します。
rommon 3 >BOOT=disk0:s3223-ipbase_wan-mz.122-18.SXF4.bin
コンフィギュレーション レジスタを 0x2102 に設定するには、confreg 0x2102 コマンドを発行します。
注:このコマンドは大文字と小文字が区別されます。
rommon 4 >confreg 0x2102
プロンプトで、sync コマンドを発行してブートとコンフィギュレーション レジスタの設定を同期してから、reset コマンドを発行します。
rommon 5 >sync rommon 6 >reset System Bootstrap, Version 12.2(17r)SX3, RELEASE SOFTWARE (fc1) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 2004 by cisco Systems, Inc. Cat6k-MSFC2A platform with 524288 Kbytes of main memory !--- Output suppressed.
MSFC のブート後、show bootvar コマンドを発行して、MSFC とスーパーバイザ エンジンの両方で、ブート変数とコンフィギュレーション レジスタの値が正しく設定されていることを確認します。
Router#show bootvar BOOT variable = disk0:s3223-ipbase_wan-mz.122-18.SXF4.bin,1 CONFIG_FILE variable does not exist BOOTLDR variable = Configuration register is 0x2102
この出力は、すべての変数が設定されており、スイッチを自動的に起動できることを示しているように見えます。ただし、この時点でルータをリロードすると、SPのコンフィギュレーションレジスタ値は0x0のままであるため、スイッチプロセッサ(SP)ROMmonモードになる場合があります。この設定を確認するには、remote command switch show bootvarコマンドを発行します。コマンドには、SP の現在の環境変数の設定が表示されます。
Router#remote command switch show bootvar BOOT variable = disk0:s3223-ipbase_wan-mz.122-18.SXF4.bin,1 CONFIG_FILE variable does not exist BOOTLDR variable does not exist Configuration register is 0x0
SP のコンフィギュレーション レジスタの設定を変更するには、このコマンド セットを RP で発行します。
!--- Set the configuration register. Router#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Router(config)#config-register 0x2102 Router(config)#end !--- Save the changes. Router#write memory Building configuration... [OK] !--- Verify the settings on the SP. Router#remote command switch show bootvar BOOT variable = disk0:s3223-ipbase_wan-mz.122-18.SXF4.bin,1 CONFIG_FILE variable = BOOTLDR variable = Configuration register is 0x0 (will be 0x2102 at next reload)
スイッチをリロードします。
Router#reload Proceed with reload? [confirm] !--- Output suppressed.
CatOS ソフトウェア モードでは、スイッチ(スーパーバイザ エンジン)を搭載するすべてのデバイスから MSFC への Telnet アクセスがディセーブルになる場合があります。 ただし、スイッチからの Telnet を使用できないようにしている場合、session {15 | 16}コマンド。スーパーバイザ エンジンは、IP アドレス 127.0.0.11 ~ 127.0.0.15 を使用して MSFC にアクセスします。スーパーバイザ エンジン以外のすべてのネットワークから MSFC への Telnet アクセスをブロックするように MSFC を設定します。
!--- Configure one vty line to the Supervisor Engine to access the MSFC. line vty 0 transport input telnet access-class 101 in !--- Block the other vty lines. line vty 1 4 transport input none !--- This access list allows traffic from the Supervisor Engine only. access-list 101 permit tcp 127.0.0.0 0.0.0.255 127.0.0.0 0.0.0.255 eq telnet access-list 101 deny tcp any any access-list 101 permit ip any any
このセクションでは、ハイブリッドモードで動作し、MSFC2からSupervisor Engine 2フラッシュPCカード(PCMCIA)またはフラッシュPCデバイスを読み取れないCatalyst 6500/6000スイッチについて説明します..
Console> (enable) Console> (enable) dir slot0: -#- -length- -----date/time------ name 1 19769600 May 31 2007 00:39:30 c6sup22-js-mz.121-19.E1a !--- This is the PCMCIA or Flash PC device with the name slot0:. !--- slot0: is readable by CatOS on Supervisor 2. 5002880 bytes available (19769728 bytes used) Console> (enable) session 15 Trying Router-15... Connected to Router-15. Escape character is '^]'. Router>enable Router#dir ? /all List all files /recursive List files recursively all-filesystems List files on all filesystems bootflash: Directory or file name cns: Directory or file name microcode: Directory or file name null: Directory or file name nvram: Directory or file name slavebootflash: Directory or file name slavenvram: Directory or file name system: Directory or file name !--- slot0: is invisible on MSFC2. Router#dir slot0: ^ % Invalid input detected at '^' marker. Router#dir sup-slot0: ^ % Invalid input detected at '^' marker. Router#copy bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-8a.EX ? bootflash: Copy to bootflash: file system ftp: Copy to ftp: file system image: Copy to image: file system null: Copy to null: file system nvram: Copy to nvram: file system rcp: Copy to rcp: file system running-config Update (merge with) current system configuration slavebootflash: Copy to slavebootflash: file system slavenvram: Copy to slavenvram: file system startup-config Copy to startup configuration sup-bootflash: Copy to sup-bootflash: file system sup-disk0: Copy to sup-disk0: file system sup-image: Copy to sup-image: file system sup-slot0: Copy to sup-slot0: file system !--- slot0: is available for writing from MSFC2. system: Copy to system: file system tftp: Copy to tftp: file system Router#copy bootflash:c6msfc2-boot-mz.121-8a.EX sup-slot0: Destination filename [c6msfc2-boot-mz.121-8a.EX]? !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 1693168 bytes copied in 30.840 secs (54902 bytes/sec) Router#exit Console> (enable) dir slot0: -#- -length- -----date/time------ name 1 19769600 May 31 2007 00:39:30 c6sup22-js-mz.121-19.E1a 2 1693168 May 31 2007 01:02:18 c6msfc2-boot-mz.121-8a.EX !--- The file is successfully written to slot0: by Cisco IOS on MSFC2. 3409712 bytes available (21462896 bytes used)
スーパーバイザ エンジン(disk0:/disk1:/slot0:)で使用できるファイル システムが、ハイブリッド モードのネットワーク ファイル システムとしてルート プロセッサ(MSFC)にマウントされます。動作は、tftp:ファイル システムに類似しています。ハイブリッド モードの予期される動作では、ネットワーク ファイル システムで次のコマンドがサポートされません。
dir
delete
squeeze
MSFC をディセーブルにするには、次の手順を実行します。
configure terminal コマンドを発行して、コンフィギュレーション モードに移行します。
MSFC#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. MSFC(config)#
コンフィギュレーション レジスタの値を 0x0 に変更します。
MSFC(config)#config-register 0x0
アクティブ側のアクティブ スーパーバイザ エンジンのコンソール ポートを再アクティブ化するには、Ctrl-C を 3 回押します。
このコマンドを使用して、MSFC モジュールをリセットします。
Supervisor>(enable) reset module 15
注:MSFCモジュールを無効にできるのは、ハイブリッドCisco IOSが稼働するCatalystスイッチだけです。
このセクションでは、MSFCおよびMSFC2に関連する既知のクラッシュの問題について説明します。このセクションでは、実行するアクションも推奨します。
MSFC2がクラッシュし、ブートフラッシュデバイスにcrashinfoファイルがある場合は、more bootflash:crashinfo_filenameコマンドを発行します。このコマンドは crashinfo ファイル内の情報を表示します。crashinfo ログの最初のログ セクションに「Mistral-3-Error」のメッセージが表示されたら、次のいずれかの原因に該当しているかどうかを判別します。
注:これらのエラーは、MSFC 2で表示される可能性のあるエラー割り込みの一部です。ソフトウェアの問題により、これらのエラーが発生する可能性があります。これらのエラーのそれぞれが crashinfo ファイルの最初のログ セクションに表示されます。詳細については、『Crashinfo ファイルからの情報の取得』を参照してください。
「Error condition detected:SYSAD_TIMEOUT_DPATHおよびsysad_dpath_addr_logレジスタが0x10000000 ~ 0x10003FFFの範囲内にある場合、Cisco Bug ID CSCdu83548 (登録ユーザ専用)が)にあります. この問題は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8a)E2 以降で修正されています。以下が一例です。
!--- Output suppressed. %MISTRAL-3-ERROR: Error condition detected: SYSAD_TIMEOUT_DPATH %MISTRAL-3-INFO1: sysad_dpath_cmd_log=0x200 %MISTRAL-3-INFO1: sysad_dpath_addr_log=0x100002E1 !--- Output suppressed.
エラーメッセージ「MISTRAL_GLOBAL_HW_HAZARD=0x100」が表示され、global hazard reg値が0x0140、0x0040、0x0180、または0x0008に設定8の場合CiscoにBugCiscoBugRunがCisco ID CSCdt92810(登録ユーザのみ)またはCSCdu80122(登録ユータのみ)(登録ユーザのみ) 以下が一例です。
!--- Output suppressed. %MISTRAL-3-INFO1: GLOBAL_HW_HAZARD=0x100 %MISTRAL-3-INFO2: Interrupt Hi reg=0x00000000(0x00000000) %MISTRAL-3-INFO2: Interrupt Lo reg=0x00000000(0x10000000) %MISTRAL-3-DUMP: Mistral Global Registers Dump %MISTRAL-3-INFO1: global hazard reg=0x140 !---- Output suppressed.
この例では、Cisco Bug ID CSCdu80122 (登録ユーザ専用)によりエラーが発生します。このバグは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8a)E3 以降で修正されています。
「MISTRAL_GLOBAL_HW_HAZARD:29 0x40」または「MISTRAL_GLOBAL_HW_HAZARD:29 0x8とグローバルハザードレグの値は0x8または0x40で、Cisco Bug ID CSCdt92810 (登録ユーザのみ)が発生しています。 このバグは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(7a)E 以降で修正されています。
次のいずれかに該当すル場合は、Cisco テクニカル サポートに連絡してください。
修正が組み込まれている Cisco IOS ソフトウェア リリースを実行しているが、このセクションで説明する問題が発生します。
このセクションで説明されていない他の MISTRAL エラー メッセージが表示される場合があります。
MSFC には ECC メモリ保護機能が搭載されていません。そのため、パリティ エラーが検出されると MSFC はクラッシュします。この問題が発生すると、次のようなエラーが表示されます。
コンソール上:
*** System received a Cache Parity Exception *** signal= 0x14, code= 0xa405c428, context= 0x60dd1ee0 PC = 0x6025b2a8, Cause = 0x6420, Status Reg = 0x34008002
show version コマンドの出力:
!--- Output suppressed. System returned to ROM by processor memory parity error at PC 0x6020F4D0, address 0x0 at 18:18:31 UTC Wed Aug 22 2001 !--- Output suppressed.
bootflash:またはコンソールに記録された crashinfo ファイル:
Error: primary data cache, fields: data, SysAD virtual addr 0x4B288202, physical addr(21:3) 0x288200, vAddr(14:12) 0x0000 virtual address corresponds to pcimem, cache word 0 Address: 0x4B288200 not in L1 Cache Address: 0x4B288202 Can not be loaded into L1 Cach
エラーが複数回にわたって発生した場合は、MSFC の交換が必要です。エラーが 1 回だけ発生した場合は、シングル イベント アップセットの可能性があります。この場合は、MSFC を監視してください。パリティ エラーの詳細については、『プロセッサ メモリ パリティ エラー(PMPE)』を参照してください。
MSFC2 には ECC メモリ保護機能が搭載されています。ただし、メモリの場所によっては、パリティがチェックされてもシングル ビット エラーを訂正できない場合があります。次に、crashinfo ファイル内のエラー メッセージで、パリティ エラーを示すものの一部を示します。
MISTRAL_TM_DATA_PAR_ERR_REG_MASK_HI:42
Error condition detected:TM_NPP_PARITY_ERROR
Error condition detected:SYSAD_PARITY_ERROR
Error condition detected:SYSDRAM_PARITY
これらのエラー メッセージが 1 回だけ記録された場合は、シングル イベント アップセットの可能性があります。MSFC2をモニタします。エラーが頻繁に発生する場合は、MSFC2を交換してください。パリティエラーの詳細については、Processor Memory Parity Errors (PMPE)を参照してください。
MSFC は、バス エラー例外でクラッシュする可能性があります。ソフトウェアまたはハードウェアの問題で、このエラーが発生する可能性があります。次に、ユーザに表示されるエラーを示すものの一部を示します。
コンソール上:
*** System received a Bus Error exception *** signal= 0xa, code= 0x10, context= 0x60ef02f0 PC = 0x601d22f8, Cause = 0x2420, Status Reg = 0x34008002
show version コマンドの出力:
!--- Output suppressed. System was restarted by bus error at PC 0x0, address 0x0 at 15:31:54 EST Wed Mar 29 2000 !--- Output suppressed.
これらのクラッシュのタイプをトラブルシューティングする方法の詳細は、『トラブルシューティング:バス エラー クラッシュ』を参照してください。
表示されているアドレスがメモリ範囲外の無効なアドレスの場合、ソフトウェアのバグが発生しています。アドレスが有効範囲内の場合は、プロセッサ メモリのハードウェア障害が問題の原因である可能性が高いと考えられます。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
17-Aug-2006 |
初版 |