このドキュメントでは、Cisco Web セキュリティ アプライアンス(WSA)と Cisco ルータ間の Web Cache Communication Protocol (WCCP)のトラブルシューティングについて説明します。
WCCP パケット リダイレクションが WSA と Cisco ルータ間で動作していない場合、まず最初に確認すべきなのが WSA 上の WCCP のログです。デフォルトでは、WCCP のログ サブスクリプションは有効ではありません。次の手順に従って、WCCP のログを有効にし、ログ レベルを変更します。
ログが設定されると、WCCP の関連情報が WCCP のログで確認できるようになります。
問題が WSA 上の WCCP ログから特定できない場合、Cisco ルータ/スイッチからのさらなるトラブルシューティングが必要となる可能性があります。WCCP 情報を表示するために Cisco ルータ/スイッチで実行できるコマンドを、次の表に示します。
ルータのコマンド
コマンド | 結果 |
show ip wccp | グローバルな WCCP 統計情報を表示します。 |
show ip wccp <service ID> | すべての既知のコンテンツ エンジンに関する情報を表示します。 |
show ip interface | Web キャッシュ リダイレクトがそのインターフェースでイネーブルになっているかどうかを表示します。 |
show ip wccp / show ip wccp <service ID> | リダイレクトされるパケットの数を表示します。 |
clear ip wccp | show ip wccp および show ip wccp web-caches コマンドで表示されるカウンタをクリアします。 |
WCCP の Debug および Detail コマンド
debug コマンド | 結果 |
show ip wccp web-cache detail | 特定のサ ービス グループに対するキャッシュ サーバおよび WCCP ルータの統計情報を表示します。 |
show ip wccp <service ID> view | サービス グループ情報を表示します。 |
debug ip wccp events | 重要な WCCP イベントの情報を表示します。 |
debug ip wccp packets | ルータで送受信された各 WCCP パケットに関する情報を表示します。 |
デバッグ用の特別なコマンド(IP スプーフィングなど)
コマンド | 結果 |
show ip wccp <service ID> service | 「detail」よりも多くのデータを表示します。 隠しコマンド |
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
01-Jul-2014 |
初版 |