概要
このドキュメントでは、Cisco FirePOWER 7000 および 8000 シリーズ アプライアンスに対する診断テストを LCD パネルから実行する方法について説明します。
注:Cisco FirePOWER 7000 および 8000 シリーズ アプライアンスの LCD パネルでは、アプライアンスのさまざまな情報を確認できます。また、Web ユーザ インターフェイス(UI)ではなく LCD パネルから一部の設定を設定することもできます。
背景説明
ここでは、LCD パネルのコンポーネントと、診断テスト開始前に検討すべきいくつかの重要な考慮事項について説明します。
LCD パネルのコンポーネント
LCD パネルには次のコンポーネントがあります。
- Display:ディスプレイには、2行のテキストと1つの多機能キーマップが表示されます。キー マップは、各多機能キーを使用して実行できるアクションを示します。
- 多機能キー- LCDパネルには4つの多機能キー(ボタン)があり、システム情報を表示したり、基本的な設定タスクを完了したりできます。これは、LCDパネルモードによって異なります。
- 左側の 2 つのボタンは、リスト内を上下に移動するために使用されます。
- 右側の 2 つのボタンは、パネルに表示されている 2 つの項目のうちの 1 つを選択するために使用されます。
ヒント:キー マップの詳細については、『FireSIGHT インストール ガイド バージョン 5.4.1』を参照してください。
次の図に、LCD パネル ディスプレイとボタンを示します。
重要な考慮事項
診断テストを実行する前に、次の重要な情報について検討してください。
- 診断テストを実行する前に、デバイスを実稼働ネットワークから取り外す必要があります。
- 診断テストを実行すると、トラフィックが中断されます。診断テストはメンテナンスの時間帯に実施することをお勧めします。
- 診断テストの一部としてループバック テストを実行するには、次の項で説明するように、各ポート間でケーブル接続が正しく設定されていることを確認する必要があります。
ループバック テストの準備
ループバック テストを診断テストに組み込む予定の場合は、デバイスのすべての 2 つのポート間で短いイーサネット ケーブルを使用する必要があります。
たとえば 8 個のポートを備えた 3D7120 シリーズ デバイスでは、ケーブルを次のように接続します。
- ポート 1 からポート 3
- ポート 2 からポート 4
- ポート 5 からポート 7
- ポート 6 からポート 8
8000 シリーズ デバイスでは、インストールされている netmod に応じてケーブル接続が異なります。4 ポート netmod(銅線およびファイバの両方)の場合、各 netmod で次のようにケーブルを接続します。
- ポート 1 からポート 3
- ポート 2 からポート 4
スタック構成の netmod ではポート 1 とポート 2 が相互に接続している必要があります。システムが同じタイプ(長距離(LR)または短距離(SR))の2ポートNetmodsを使用する場合、Netmodsは互いにデイジーチェーン接続されている必要があります。たとえば 1 つの netmod のポート 2 を次の netomod のポート 1 に接続し、1 番目の netmod にループバックする必要があります。
注意:LR netmod と SR netmod を混在させないでください。システムで両方のタイプの netmod を使用する場合、それぞれ別個の 2 つのチェーン上に存在している必要があります。
LCD パネルからの診断テストの実行
注:各診断テストは完了までに約 15 分かかります。テスト完了後に、システムを再起動する必要があります。
診断テストを実行するには、次の手順を実行します。
- 前の項の説明に従いイーサネット ケーブルを接続します。
- LCD パネルの任意のボタンを押して開始します。
- [System Status] を選択します。
- [Diagnostics] に移動して選択します。
- [Enter Combination] を選択します。
- LCD パネルに示されているアクションを実行し、点滅するシンボルに対応するボタンを 5 秒間押したままにします。
注:ボタンを少なくとも 5 秒間押し続ける必要があります。その後、点滅するシンボルに対応する 3 つのボタンをさらに押すように指示されます。このプロセスにより、LCD 診断テストが誤って実行されたのではないことが確認されます。
- 警告メッセージが表示されます。警告メッセージが消えたら、左上のボタンを使用して [Accept:Run diags] を選択します。
注:この時点で、システムは診断テストを実行できます。FirePOWER アプライアンスを通常の動作に戻すには、このデバイスを再起動する必要があります。
- 実行するテストを選択します(両方のテストを実行する必要があります)。
- [Media Diags]
- [NFE0 Diags]
選択された診断テストが、デバイスで実行されます。
- すべてのテストが合格になると、LCD ディスプレイに [Media DIAGS PASSED] または [NFE DIAGS PASSED] が表示されます。それ以外の場合は、失敗したテストが画面に表示され、画面下部に [Exit] が表示されます。いずれかのテストが失敗した場合は、失敗したテストを記録してから [Exit] を選択します。
- デバイスをリブートします。