環境:Cisco Eメールセキュリティアプライアンス(ESA)、AsyncOSのすべてのバージョン
不完全な委任/参照は、NSレコードが誤ったホストを指している場合に発生します。この問題は、ゾーンに対する権限を持つように適切に設定されていないサーバにゾーンが委任された場合に発生する可能性があります。これにより、リゾルバはクエリをサーバーに送信しますが、サーバーが正規に応答しない場合があります。これにより、不要なネットワークトラフィックとサーバの余分な作業が発生します。
ドメインが登録されていてもDNSサーバが1つしかない、または存在しない場合にも、不完全な委任/参照が発生します。そのため、ランダムなDNSサーバがプレースホルダとして指定されます。これらのサーバには、該当するドメインに対して定義されたゾーンがない場合でも同様です。ご使用のサーバに関してこのメッセージが表示された場合は、すぐに修正する必要があります。問題となっているドメイン名がお客様のものでない場合は、WHOISの調査を行って所有者を特定し、すぐに所有者を変更するよう問い合わせてください(その結果、インターネット接続のトラフィックが増加し、DNSサーバーの処理が増えます)。ドメイン名が自分のドメイン名の場合は、ただちにサーバーにゾーンを追加します。
不完全な委任や紹介は、Web訪問者やメールの配信に深刻な問題を引き起こす可能性があります。実際には、ゾーンの委任先であるサーバーの1つのみがゾーンに対する権限データを持っている場合、そのサーバーが使用できなくなった場合でも、実質的にゾーンをネットから見つけることはできません。ゾーンに対して権限のあるデータを持つ他のサーバーがあるかどうかは関係ありません。それらのサーバーは委任にリストされていないからです。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
12-Aug-2014 |
初版 |