はじめに
このドキュメントでは、Cisco E メール セキュリティ アプライアンス上にバウンス検証を設定する方法を説明します。
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のハードウェアとソフトウェアのバージョンに基づいています。
- Cisco ESA、すべての AsyncOS バージョン
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
背景説明
このセクションでは、ESA でのタギングおよびバウンス検証の概要を説明します。
バウンス検証の概要
バウンス検証を有効にした状態で電子メールを送信すると、ESA がメッセージ内のエンベロープ送信者アドレスを書き換えます。たとえば、MAIL FROM: joe@example.comはMAIL FROM: prvs=joe=123ABCDEFG@example.comになります。この例の 123... という文字列が、アプライアンスによって電子メールが送信されるときに [Envelope Sender] に追加されたバウンス検証タグです。メッセージがバウンスする場合、通常は、バウンスのエンベロープ受信者アドレスにバウンス検証タグが追加されます。
注:詳細については、『Advanced User Guide』の「Configuring Bounce Verification Address Tagging Keys」セクションを参照してください。
デフォルトではシステム全体でバウンス検証タギングを有効または無効にできます。特定のドメインに対してバウンス検証タギングを有効または無効にすることもできます。通常は、デフォルトで有効にしておき、除外する具体的なドメインを [Destination Controls] テーブルに列挙するという方法をとります。
コンテンツ セキュリティ アプライアンスが、すでにタグ付きアドレスが含まれるバウンス メッセージを緩衝地帯(DMZ)内の別のコンテンツ セキュリティ アプライアンスに配信する場合、AsyncOS は別のタグを追加しません。
注意:バウンス検証を有効にすると、アプライアンスで、空のエンベロープ送信者を使用して送信された正当なメールが拒否される可能性があります。
ESA でのバウンス検証の設定方法
ESA でバウンス検証を設定するには、次の手順に従います。
- [Mail Policies] > [Bounce Verification] に移動し、ランダムに選択した数字と文字(例:4r5t6y7u)からなるタギング キーを手動で入力します。
- バウンス検証設定を編集します。
- [Mail Policies] > [Destination Controls] に移動し、バウンス検証を有効にします。
- [Domain] フィールドで [Default] を選択します(または、カスタム宛先を選択します)。
- [Default] ウィンドウが開き、[Bounce Verification] セクションが表示されたら、[Yes] をクリックします。
- タグなし(誤った)バウンスがブロックされることを確認します。
- [Mail Policies] > [Mail Flow Policies] に移動します。
- 適切なポリシーを選択し、[Security Features] セクションを見つけます。
- Evaluate Untagged Bouncesの値がNoに設定されていることを確認します。以前のバージョンのAsyncOSでは、Accept Untagged Bouncesの値をNoに設定する必要があります。