このドキュメントでは、SMTPルートに設定されている宛先ホストが4.x.x SMTPコードで応答する場合に、Eメールセキュリティアプライアンス(ESA)がどのように動作するかについて説明します。
シンプルメール転送プロトコル(SMTP)ルートを使用すると、1つのドメインに指定された電子メールを別のメール交換(MX)ホストにリダイレクトできます。電子メールを受信するドメインには、MXレコードと同様に、それぞれがプライオリティ番号を割り当てた複数の宛先ホストを配置できます。同じ優先順位を持つ宛先は「ラウンドロビン」方式で処理され、1つ以上の宛先ホストが応答しない場合、メッセージは次の機能ホストに配信されます。
Exchangeサーバが正常に動作している宛先ホストが、システムリソースが不足しているためにサーバが電子メールを受け入れることができないことを示す4.x.xのSMTP応答で応答する場合があります。4.3.1の不十分なシステムリソースメッセージの例を次に示します。
4.3.1 - Mail system full ('452', [4.3.1 Insufficent system resources'])
宛先ホストが4.x.x SMTP応答コードで応答する場合は、何もする必要はありません。ESAは応答に応じて自動的に動作し、メッセージを「ラウンドロビン」方式で次に設定された宛先ホストに配信します。
次に、2つの宛先ホストが設定されたドメインの例を示します。
次に、最初に設定された宛先ホストから4.3.1 SMTP応答を受信し、その後メッセージが2番目の宛先ホストに配信されたことを示すESAメールログの例を示します。
Wed Jul 2 09:15:07 2014 Info: New SMTP DCID 299 interface 192.168.1.1 address
192.168.1.10 port 25
Wed Jul 2 09:15:07 2014 Info: Connection Error: DCID 299 domain: example.com
IP: 192.168.1.10 port: 25 details: 431-?example.com ESMTP\nMail system full'
interface: 192.168.1.10 reason: unexpected SMTP response
Wed Jul 2 09:15:07 2014 Info: New SMTP DCID 300 interface 192.168.1.1 address
192.168.1.20 port 25
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
08-Jul-2014 |
初版 |