このページでは、ROMmon(rommon# >プロンプト)でスタックした Cisco 1000 シリーズ ルータの回復方法を説明します。
このドキュメントに特有の要件はありません。
この文書の情報は、次のハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco 1000 シリーズ ルータ
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
次の手順に従って、ROMmonリカバリを実行します。
まず最初に、devコマンドをどのデバイスがルータ上で利用可能であるかを確認してください:
rommon 1 > dev Devices in device table: id name eprom: eprom flash: PCMCIA slot 1 rommon 2 >
次に dir [device ID] コマンドを発行し、有効な Cisco IOS(R) イメージを探します。
rommon 3 > dir flash: File size Checksum File name 3407884 bytes (0x804b4c) 0x6ba0 c1000-y-mz.121-6 rommon 4 >
そのイメージからのブートを試みます。
ファイルが有効であれば正常動作モードに戻ります。
rommon 5 > boot flash:c1000-y-mz.121-6 program load complete, entry point: 0x80008000, size: 0x804a30 Self decompressing the image : ################################### ########...
ルータが起動しなければ、そのイメージは壊れています。以下に示す手順のうちいずれか 1 つを選んで、新しいイメージをダウンロードする必要があります。
ブートイメージおよび Trivial File Transfer Protocol (TFTP)サーバを使用したダウンロード
1000 シリーズでは ROM にブート イメージがあるので、損なわれることがなく常に利用することができます。この手順は Xmodem のダウンロードよりも短時間で行うことがきます。
より詳しい手順については『ブート イメージを使用した ROMmon からのアップグレード方法』を参照してください。
RxBoot モードに進むことができない場合は、問題はおそらくハードウェア関連です。
ほかのルータを用いて有効な Cisco ISO ソフトウェア イメージを PCMCIA カードに移します。
別の類似ルータがある場合、または互換性のあるPCMCIAフラッシュカードファイルシステムを持つ少なくとも1つの他のルータ(PCMCIAファイルシステムの互換性マトリクスとファイルシステム情報を参照)は、そのフラッシュカードを使用してルータを回復することもできます。
2 つのルータが同じであれば(同じシリーズ)、回復しようとするルータをブートするのにもう一方のルータからのフラッシュ カードを用いることができます。
両ルータが異なるものであるが、互換性のある PCMCIA フラッシュ カード ファイルシステムがある場合には、もう一方のルータを使って Cisco IOS ソフトウェア イメージをフラッシュ カードにロードし、その後、そのフラッシュ カードを回復したいルータに差し替えることができます。