このドキュメントでは、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を使用して、Cisco Catalyst スイッチのバックプレーンの使用率を取得する方法について説明します。
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
この文書に記載されている情報は Cisco IOS® ソフトウェアを実行する Catalyst OS (CatOS)および Cisco Catalyst 6500/6000 シリーズ スイッチを実行する Catalyst スイッチに適当です。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。 ネットワークが稼働中の場合は、コマンドが及ぼす潜在的な影響を十分に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
単一のバックプレーンを備える Catalyst 5000 シリーズなどの従来の Cisco スイッチの場合は、CISCO-STACK-MIB からの sysTraffic によって、システム バックプレーンの使用率がわかります。 sysTraffic の測定値は、スーパーバイザ エンジン カード上にある同じ名前のメータとほぼ一致します。
.1.3.6.1.4.1.9.5.1.1.8 sysTraffic OBJECT-TYPE -- FROM CISCO-STACK-MIB SYNTAX Integer (0..100) MAX-ACCESS read-only STATUS Current DESCRIPTION "Traffic meter value, i.e. the percentage of bandwidth utilization for the previous polling interval." ::= { iso(1) org(3) dod(6) internet(1) private(4) enterprises(1) cisco(9) workgroup(5) ciscoStackMIB(1) systemGrp(1) 8 }
複数のバックプレーンを備える Catalyst 5500 などのスイッチの場合は、CISCO-STACK-MIB からの sysTrafficMeterTable を使用します。
.1.3.6.1.4.1.9.5.1.1.32 sysTrafficMeterTable OBJECT-TYPE -- FROM CISCO-STACK-MIB DESCRIPTION "The system traffic meter table. This table lists the traffic meters available in the system." ::= { iso(1) org(3) dod(6) internet(1) private(4) enterprises(1) cisco(9) workgroup(5) ciscoStackMIB(1) systemGrp(1) 32 }
Cisco IOS ソフトウェアを実行する他の Catalyst スイッチは、異なるアーキテクチャに基づいています。 そのため、これらについてはバックプレーンの使用率は取得できません。 これらのデバイスの場合は、CPU およびインターフェイスの帯域幅の使用率から、スイッチのパフォーマンスを判定できます。 パフォーマンス パラメータを収集するには、『SNMP を使用した帯域幅使用率の計算方法』および『SNMP を使った Cisco IOS デバイス上の CPU 使用率収集方法』を参照してください。