このドキュメントには、Internet Control Message Protocol バージョン 6(ICMPv6)パケットの有効なすべてのタイプとコードの一覧が記載されています。
このドキュメントに関しては個別の前提条件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
エラー メッセージ | タイプ フィールド値 | コード フィールド値/概要 | 説明 |
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宛先到達不能メッセージ | 1 | 0 – 宛先1へのルートなし – 宛先との通信が管理上禁止されています(ファイアウォールフィルタ2 – 未割り当て3 – アドレス到達不能4 – ポート到達不能) | 宛先到達不能メッセージ(タイプ 1)は、輻輳以外の理由で、宛先アドレスに配送できなかったパケットに応答して生成されます。パケットの非配送の理由は、コード フィールド値に記述されます。すべてのコードの詳細については、RFC 2463 Section 3.1を参照してください。 |
パケット サイズ超過メッセージ | 0 | 0 | パケット サイズ超過メッセージは、パケットが発信リンクの最大伝送ユニット(MTU)より大きかったために転送できない場合、そのパケットに応答して送信されます。 |
時間超過メッセージ | 3 | 0 – トランジット1でホップ制限を超過 – フラグメントのリアセンブル時間を超過 | ルータがホップ数制限 0 のパケットを受信するか、パケットのホップ数制限を減らして 0 にすると、そのパケットを破棄して、パケットの発信元へコード 0 が付加された ICMPv6 時間超過メッセージを送信する必要があります。これは、ルーティング ループまたは初期ホップ制限値が小さすぎたことを意味します。詳細は、RFC 2463セク ション3.3を参照してください。 |
パラメータ問題メッセージ | 4 | 0 – 誤ったヘッダーフィールドが検出されました1 – 認識されない次のヘッダータイプが検出されました2 – 認識されないIPv6オプションが検出されました | パラメータ問題メッセージは、IPv6 ヘッダー、または拡張ヘッダーに(ノードがパケットを処理できず、破棄しなければならなかったなど)問題があるIPv6 パケットに対応して生成されます。詳細は、RFC 2463セク ション3.4を参照してください。 |
ICMPv6 情報メッセージ | タイプ フィールド値 | コード フィールド値 | 説明 |
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エコー要求メッセージ | 128 | 0 | IPv6 ping コマンドを使って、接続性のチェックとトラブルシューティングが行なわれました。 |
エコー応答メッセージ | 129 | 0 | このメッセージは、エコー要求メッセージに応答して生成されます。 |
ICMPv6情報メッセージの種類とコードに関する詳細は 、RFC 2463セクション4を参照してください。
ネイバー検出 ICMPv6 メッセージ | タイプ フィールド値 | コード フィールド値 | 説明 |
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ルータ送信要求メッセージ | 133 | 0 | ルータに対し、ルータ アドバタイズメント メッセージを迅速に生成することを促すため、ホストからルータ送信要求メッセージが送信されます。 |
ルータ アドバタイズメント メッセージ | 134 | 0 | 定期的に、またはルータ送信要求への応答として、ルータからルータ アドバタイズメント メッセージが送信されます。 |
ネイバー送信要求メッセージ | 135 | 0 | ノード自体のリンク層アドレスをターゲットに提供しながら、ターゲット ノードのリンク層アドレスの要求も行うため、ノードからネイバー送信要求が送信されます。 |
ネイバー アドバタイズメント メッセージ | 136 | 0 | ネイバー送信要求に対応して、ノードからネイバー アドバタイズメントが送信されます。新しい(ただし信頼性は低い)情報を迅速に伝搬するため、要求外のネイバー アドバタイズメントが送信されます。 |
リダイレクト メッセージ | 137 | 0 | 送信先へのパス上に存在する、より優れた最初のホップ ノードをホストへ通知するため、ルータからリダイレクト パケットが送信されます。ホストは、より優れた最初のホップ ルータへリダイレクトされることが可能ですが、送信先が実際はネイバーであることをリダイレクトによって通知されることもできます。ICMP 送信先アドレスと一致する ICMP ターゲット アドレスを設定することによって、後者が実現されます。 |
ICMPv6のネイバー探索の詳細は 、RFC 2461を参照してください。
オプション名 | Type | 説明 |
---|---|---|
ソースのリンク層アドレス | 1 | ソースのリンク層アドレス オプションには、パケット送信者のリンク層アドレスが含まれています。ソースのリンク層アドレス オプションは、ネイバー送信要求、ルータ送信要求、およびルータ アドバタイズメント パケットで使用されます |
ターゲットのリンク層アドレス | 0 | ターゲットのリンク層アドレス オプションには、ターゲットのリンク層アドレスが含まれます。ターゲットのリンク層アドレス オプションは、ネイバー アドバタイズメントおよびリダイレクト パケットに使用されます。 |
プレフィックス情報 | 3 | プレフィックス情報オプションは、ホストにオンリンク プレフィックスと、アドレス自動再構成用アドレスのプレフィックスを提供します。 |
リダイレクト ヘッダー | 4 | リダイレクト ヘッダー オプションは、リダイレクト メッセージに使用されており、リダイレクトされるパケットの全部または一部を含みます。 |
MTU | 5 | MTU オプションはリンク MTU がよく知られていない場合に、リンク上の全ノードで同じ MTU 値が使用されていることを確認するために、ルータ アドバタイズメント メッセージで使用されます。 |
ICMPv6のネイバー探索の詳細は 、RFC 2461を参照してください。