%OSPF-4-ERRRCV
エラー メッセージの意味%OSPF-4-ERRRCV エラー メッセージは、Open Shortest Path First(OSPF)ルータが無効な OSPF パケットを受信したことを示します。考えられる原因を次に示します。
バージョンが正しくない
タイプが無効である
リンクステートアップデートアドバタイズメント カウントが正しくない
リンクステートアップデートの長さが正しくない
リストの最初の 3 つの項目は、「%OSPF-4-ERRRCV」エラー メッセージの代表的な原因であるため、次に詳細に説明します。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
%OSPF-4-ERRRCV: Received invalid packet: mismatch area ID, from backbone area must be virtual-link but not found from 170.170.3.3, Ethernet0
このメッセージを生成したルータは、ネイバー170.170.3.3からイーサネット0で無効なOSPFパケットを受信しました。このパケットは、エリアIDがエリア0(バックボーンエリア)であるため無効です。 つまり、受信側ルータのイーサネット 0 インターフェイスがエリア 0 にないことを意味します。エリア 0 にインターフェイスがある隣接ルータでは、コンソール ログにこのメッセージが表示されないことに注意してください。このエラー メッセージを生成するのは、エリア 0 以外のエリアにインターフェイスがあるルータに限られます。
このメッセージの生成を防止するには、ルータ設定の OSPF の下の network 文をチェックして、両側のエリア ID が同じであることを確認します。たとえば、2台のルータ間のリンク10.10.10.0/24がエリア1にある場合は、両方のルータのnetwork文にエリア1内のこの特定のリンクが含まれていることを確認します。両方のルータのnetworkコマンドは次のようになります。
router ospf 1 network 10.10.10.0 0.0.0.255 area 1
%OSPF-4-ERRRCV: Received invalid packet: Bad Checksum from 144.100.21.141, TokenRing0/0
このメッセージを生成しているルータは、ネイバー144.100.21.141からTokenRing0/0で無効なOSPFパケットを受信しました。OSPFチェックサムが正しくないため、パケットが無効です。チェックサムが正しくない原因を特定することは容易ではありません。次に、考えられる問題の原因をいくつか示します。
隣接ルータ間のデバイス(スイッチなど)によって、パケットが破損した。
送信側ルータのパケットが無効である。この場合は、送信側ルータのインターフェイスに不具合があるか、ソフトウェアのバグによってエラーが発生したかのどちらかです。
受信側ルータが誤ったチェックサムを計算した。この場合は、受信側ルータのインターフェイスに不具合があるか、またはソフトウェアのバグによってエラーが発生したかのどちらかです。これは、エラー メッセージの原因としては最も考えにくいものです。
この問題のトラブルシューティングは容易ではありませんが、最初に次の解決策を試すことができます。Cisco では、この解決策が問題の 90 パーセントに有効であることを確認しています。次の手順は、この順番通りに行うことが重要です。
ルータ間のケーブルを交換します。上の例では、不良パケットを送信したルータ(144.100.21.141)と、不良パケットについてエラー メッセージを生成したルータを結ぶケーブルです。
上記の手順で問題が解決しなければ、ルータ間のスイッチにある別のポートを使用します。
上記の手順で問題が解決しなければ、クロス ケーブルを使用してルータを直接接続します(物理的な場所で直接接続が可能な場合)。 それ以上メッセージを受信しない場合、スイッチがパケットを破損していると考えられます。
上記のいずれの解決策によっても問題が解決しない場合は、シスコのテクニカル サポートに連絡し、エンジニアと協力して Cisco IOS® ソフトウェアのバグを見つけるか、返品許可(RMA)が適用される場合は、パーツの一部またはすべてを交換してください。
%OSPF-4-ERRRCV: Received invalid packet: OSPF not enabled on interface from 141.108.16.4, Serial0.100
このメッセージを生成したルータは、シリアル 0.100 に 141.108.16.4 からパケットを受信しましたが、OSPF が シリアル 0.100 インターフェイスで有効になっていません。このメッセージは、OSPF 以外のインターフェイスについて一度だけ生成されます。
この問題は、ルータではほとんど発生しません。この問題を解決するには、インターフェイスで OSPF が有効になっていることを確認します。ルータ設定で network 文を入力し直します。OSPF がインターフェイスで有効になっているかどうかを上の方法で確認する場合は、次のコマンドを入力します。
R1#show ip ospf interface serial0.100
OSPF が有効になっていない場合は、コマンド出力には何も表示されないか、または「OSPF is not enabled on the interface.」と表示されます。
OSPF、MPLS、CEF で構成された Cisco 7500 シリーズ ルータで OSPF アップデートが破損している可能性があります。IP ルーティング テーブルから IP ルートが一時的に削除され、接続が喪失する場合があります。これは、Cisco Bug ID CSCdr48014(登録ユーザ専用)が原因で発生します。
Cisco IOS を最新の IOS リリースにアップグレードします。
エラー %OSPF-5-ADJCHG:「Process ID , Nbr [ip-address] on GigabitEthernet 1/0/3 from FULL to DOWNis 」は、双方向フォワーディング検出(BFD)エラーによって発生します。BFD は、リンク障害が存在していなくても、誤ってリンク障害アラーム信号を生成することがあります。
BFD に使用されるタイマーが極めて集中的な CPU サイクルであるか、または、短期間のデータ破損またはキュー輻輳によって BFD が検出タイマーを満了させるのに十分な制御パケットを取得できなかった可能性があります。最小送信間隔、最小受信間隔、および係数を、それぞれ 100、100、3 に設定することをお勧めします。予期せずに CPU が使用不可にならないように、process-max-timer 50 を設定することも推奨されています。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
10-Aug-2005 |
初版 |