前提条件要件次の項目に関する知識があることが推奨されます。
使用するコンポーネントこのドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。 表記法ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。 障害内容スタンバイルータ R1の FE0/0が接続されるスイッチのインタフェースで STP が有効になっている場合、スイッチのインタフェースはリンクアップからフォワーディング可能になるまでにデフォルトで30秒かかります。その間、R1は R2からの HSRP Hello パケットを受信できず、preempt delay が動作できません。
解説と解決策解説HSRP preempt delay 設定により、スタンバイルータがアクティブルータの役割を引き継ぐまでの時間(秒)が指定されます。そのため、スタンバイルータ R1は R2より高いプライオリティ100を持っているため、R2からの HSRP Hello パケットを受信することで、delay 動作を開始します。 解決策スイッチのインタフェースに portfast を設定することで、リンクアップと同時に HSRP Hello パケットを転送できるようにします。 Switch(config-if)# spanning-tree portfast portfast を設定することにより、そのインタフェースはリンクアップと同時にフォワーディング状態となり、スタンバイルータ R1はインタフェースアップしたタイミングでアクティブルータ R2からの HSRP Hello パケットを受信することができます。 debug standby の出力以下 debug は、R1 でリンクアップ時に、R2 から HSRP Hello パケットを受信することで正常に preemt delay が動作していることを示します。 %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet0/0, changed state to up HSRP: Fa0/0 Grp 1 Hello in 192.168.1.2 Active pri 50 vIP 192.168.1.254
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