このドキュメントでは、AIM の簡単な概念と、(音声ではなく)ATM に重点を置くその重要な機能について説明します。 また、サポートを得るために実行する必要がある IOS とそれをサポートするルータに関する情報を提供します。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
以下の情報は、さまざまなプラットフォームで認められる AIM モジュールに関する Cisco IOS® の最小要件を示しています。
注:必要な最小フィーチャセット:Cisco IOS "Plus"
Cisco 2600 シリーズ、3660
AIM-ATM:12.2(2)XA/12.2.4T
AIM-VOICE-30:12.2(2)XB/12.2.7T
AIM-ATM-VOICE-30:12.2(2)XB/12.2.7T
Cisco 2691、3700 シリーズ
AIM-ATM、ATM-VOICE-30、AIM-ATM-VOICE-30:12.2(11)YT および 12.2(13)T
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
AIM モジュールは、次のプラットフォームをサポートしています。
Cisco 2610-2613、2620、2621、2650、2651、2610XM、2611XM、2620XM、2621XM、2650XM、2651XM、2691
Cisco 3661、3662、3725、3745
以下は、異なるプラットフォームにインストールできる AIM モジュールの数を示しています。
2600 ルータごとの AIM モジュール(2691 を除く):1
2691、3660、または 3700 ルータごとの AIM モジュール:2 つの CSS が使われます。
ATM T1/E1 の最大サポート数:AIM-ATM または AIM-ATM-VOICE-30 ごとに最大 ATM T1/E1 x 4
必要な最小限の機能セット:Cisco IOS “ Plus “
AIM-ATM および AIM-ATM-VOICE30 の重要な機能の一部は以下のとおりですがこれに限定されません。
ハードウェアでの ATM SAR 機能
ATM サービス クラス(CoS)は、CBR、VBR-nrt、VBR-rt、ABR、および UBR を提供します
次の QoS の機能をサポートします。
低遅延キューイング(LLQ)
Class-Based Weighted Fair Queuing(CBWFQ)
仮想回線ごとのキューイング
非リアルタイム可変ビット レートの事前 ATM VC シェーピング(VBR-NRT)
Resource Reservation Protocol(RSVP)
ATM QoS サービスへの IP CoS マップ
圧縮リアルタイム プロトコル(CRTP)(ATM 経由のポイントツーポイント/マルチリンク)
LAN エミュレーション 2.0 クライアントおよびサーバ
セグメンテーション用の VC ごとのキューイング
データ/音声機能用に最大 1024 の AAL5 VC のサポート
AIM ごとの音声用に最大 1024 の AAL2 VC とそれぞれに最大 255 のサブチャネルのサポート
Cisco 2600 シリーズ、Cisco 3660、および Cisco 3700 シリーズ マルチサービス アクセス ルータは、企業やサービス プロバイダーに、データ、音声、ビデオに関する広範なソリューションを提供します。これらのルータには、顧客に追加機能を展開するための柔軟性を提供する、Advanced Integration Module (AIM)スロットが搭載されています。AIM モジュールには 3 種類があります。次のとおりです。
AIM-ATM
AIM-VOICE-30
AIM-ATM-VOICE-30
AIM-ATM または AIM-ATM-VOICE-30 モジュールを設置すると、それらのスロットに VWIC MFT カードを挿入できます。T1 コントローラを構成することで、それを通常の ATM インターフェイスのように動作させることができます。したがって、ATM ネットワーク経由での低密度 T1/ E1 データおよび音声接続のための ATM アダプテーション層 2 (AAL2)および ATM アダプテーション層 5 (AAL5)のサポートを提供できます。AIM モジュールは、サービス プロバイダーや企業顧客が ATM 接続から得られる信頼性と Quality of Service (QoS)を活用できるようにします。
設定例を次に示します。
r06#conf t Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. r06(config)#controller t1 0/1 r06(config-controller)#mode atm r06(config-controller)#end r06#sh int atm0/1 ATM0/1 is up, line protocol is down Hardware is ATM T1 MTU 4470 bytes, sub MTU 4470, BW 1536 Kbit, DLY 20000 usec, reliability 0/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation ATM, loopback not set Encapsulation(s): AAL5 255 maximum active VCs, 256 VCs per VP, 0 current VCCs VC idle disconnect time: 300 seconds Last input never, output never, output hang never Last clearing of "show interface" counters never Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0 Queueing strategy: weighted fair Output queue: 0/1000/64/0 (size/max total/threshold/drops) Conversations 0/0/256 (active/max active/max total) Reserved Conversations 0/0 (allocated/max allocated) Available Bandwidth 1152 kilobits/sec 5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec 0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles 0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort 0 packets output, 0 bytes, 0 underruns 0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets 0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out r06#
デフォルトでは、AIM-ATM または AIM-ATM-VOICE-30 モジュールは、VPI (0 ~ 31)には 5 ビット、VCI (0 ~ 255)には 8 ビットをサポートします。 ただし、必要に応じて、ATM インターフェイスでコマンド「atm vc-per-vp」を使用して VPI および VCI を変更できます。