シスコのアクセス サーバは多くの場合、Sun ワークステーションへのコンソール アクセス用コミュニケーション サーバとして設定されます。このような設定では、アクセス サーバをコミュニケーション サーバ、ターミナル サーバまたはコンソール サーバと呼びます。コミュニケーション サーバを Sun デバイスに接続する設定は、コミュニケーション サーバのコンソールをシスコ ルータにアクセスするためのセットアップに似ています。コミュニケーション サーバの設定の詳細については、『Configuring a Terminal/Comm Server』を参照してください。
警告:通信サーバをSunワークステーションに接続する前に、Terminal Server Break Character on Cisco Access Serversの内容を必ず読んで理解してください。このフィールド通知は、コンソール サーバがリロードされた場合に Sun ワークステーションがメンテナンス モードに入るかリブートする可能性があることを警告するものです。先へ進む前に、このフィールド通知の問題に対処して下さい。
このドキュメントに関しては個別の前提条件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。
Sun サーバのコンソール ポートに接続する場合は、次の手順に従います。
コンソール アクセス用にシリアル インターフェイス(Sun のシリアル A または B)を有効にし正しく設定します。Admintool などのユーティリティを使って、シリアル インターフェイスの状態を確かめます。シリアルインターフェイスSunワークステーションを有効にして設定する方法の詳細は 、『UNIXシステム管理者リソース』を参照してください。
キーボードを Sun ワークステーションに接続しないでください。Sun マシンは、電源投入時にキーボードを探します。キーボードがプラグ接続されている場合には、サーバはコンソールがキーボードおよびモニタにローカルに接続されているとみなします。サーバはキーボードを検出しなかった場合、コンソールの入力および出力をシリアル ポート A にリダイレクトします。
警告:サーバが起動したら、キーボードのプラグを抜かないでください。これを行うと、コンソールのロックアップが発生します。コンソールがロックアップした場合、サーバがユーザの介入を必要とせず自動ブートし、キーボードが接続されていない状態で再度ブートできることを確認します。自動ブートに関する情報は 、Sunのウェブサイトを参照してください。
Sun サーバのシリアル ポート スピード、データビット、パリティ、およびストップビットを 9600-8-N-1(デフォルトの設定)に設定するか、コミュニケーション サーバに設定されている設定に合わせます(異なる場合)。
Sun サーバをシスコのコンソール サーバに接続する前に、ダム ターミナルまたは PC を使って Sun サーバのコンソールに接続できることを確認します。コンソール サーバに接続する前に、Sun に関連する問題を切り分けて修正するために、この接続を確認します。コンソール アクセス用のダム ターミナルまたは PC の使用方法については、『How To:シリアルコンソールのドキュメント 』を参照してください。
Sunに接続するRJ-45-to-B-25アダプタを入手または作成します。このアダプタを使用すると、Cisco Access ServerをSunコンソールに接続できます。このアダプタを作成するための RJ-45-to-B-25 オス型アダプタ キットは、ほとんどの電子機器販売店で入手できます。下のピン配置表を使って、アダプタを組み立ててください。
専用 RJ-45-to-DB-25 アダプタは、次のように作成します。
アダプタを分解します。
ピンを確認し(下の図に示されています)、それを下の表と比較します。
RJ-45 側の各ピンから出る線を DB-25 側の対応ピンに接続します(下の表に定義されています)。 たとえば、RJ-45 側のピン 1 を DB-25 側のピン 4 に接続します。
ブレークアウト ボックスまたはマルチメーターを使って、アダプタが正しく配線されていることを確認します。マルチメーターを使う場合には、RJ-45 側の各ピンに電圧を加え、DB-25 側の対応ピンが電圧を受け取っていることを確認します。
Sun のシリアル ポート用の RJ-45-to-DB-25 アダプタ | |||
---|---|---|---|
信号 | RJ-45 側のピン | DB-25 側のピン | 信号 |
CTS | 1 | 4 | RTS |
DSR | 0 | 20 | DTR |
RxD | 3 | 0 | TxD |
GND | 4 | 7 | GND |
GND | 5 | ||
TxD | 6 | 3 | RxD |
DTR | 7 | 6 | DSR |
RTS | 8 | 5 | CTS |
(コミュニケーション サーバから)CAB-OCTAL-ASYNC ケーブルの届く範囲まで延長するには、ストレート ケーブルを使用します。CAB-OCTAL-ASYNC ケーブルの届く範囲まで延長する必要がない場合には、上の指示に従って RJ-45 プラグを RJ-45-to-DB-25 アダプタに接続します。
注:上記のピンアウト表は、DB-25シリアルポートを備えたほとんどのSunサーバに適しています。Sunサーバのシリアルポートの種類を確認するには、「Sunシリアルポートとケーブルのピン配置 」を参照してください。サーバのシリアル ポート ピン割り当てが上の表のピン割り当てと一致しない場合には、Sun から予想される信号を CAB-OCTAL-ASYNC ケーブルから提供される該当信号に一致させてアダプタを作ります。
シスコの RJ-45-to-DB-25 コネクタを使った Sun サーバに接続する代替方式(実験シナリオに基づく)を、次の表に示します。ただし、上で説明した手順を使用して変動を除去します。
コミュニケーション サーバからのケーブル | ケーブルの延長 | RJ-45-to-DB-25 コネクタ |
---|---|---|
CAB-OCTAL-ASYNC(ロールオーバー組み込み DTE) | ロールオーバー付き A 1 RJ-45 サテン ケーブル(CAB-500RJ)が必要です。追加のケーブル延長(必要な場合)は、ストレートでなければなりません。 | CAB-5MODCM(MODEM と記されたアダプタ)。このコネクタは以前に改造されたものであってはなりません。 |
上の組み合わせは、2 つの DTE 間のヌルモデム接続に相当します。上の組み合わせを試して接続を確立できなかった場合には、コネクタのピン割り当てを確認するか、上に説明した RJ-45-to-B-25 アダプタを作成します。
次のCisco Comm Server設定の抜粋は、Sunのコンソールポートに接続する非同期回線の設定を示しています。「ターミナル/コミュニケーションサーバの設定」の指示に従って、コミュニケーションサーバを設定する必要があります。
ルータ 1 |
---|
(...) line 1 16 !--- Configure the lines that are used for sun console connectivity. session-timeout 20 !--- Session times out after 20 minutes of inactivity. no exec !--- Unwanted signals from the attached device do not launch an EXEC session. !--- Prevents the line from being unavailable due to a rogue EXEC process. exec-timeout 0 0 !--- Disables exec timeout. transport input all !--- Allows all protocols to use the line. (...) |
注:この設定が機能しない場合は、コンフィギュレーションモードでflowcontrol hardware inコマンドを使用して再接続します。問題が解決しない場合には、『Sun コンソール アクセス用のコミュニケーション/アクセス サーバの設定』を参照して、Sun がダム ターミナルからのコンソール接続を受け付けるかどうかを確認します。
下の出力は、コミュニケーション サーバ(maui-oob-01)から Sun Sparc Ultra 5 サーバ(supersweet)への接続を示したものです。最初の認証は、発信接続時にコミュニケーション サーバによって行われます。2 番目の認証は、Sun によって行われます。
(...) maui-oob-01#telnet 172.22.163.26 2015 Trying 172.22.163.26, 2015 ... Open User Access Verification Username: Password: supersweet console login: root Password: Last login: Tue Feb 13 08:01:26 on console Feb 13 17:34:54 supersweet login: ROOT LOGIN /dev/console Sun Microsystems Inc. SunOS 5.6 Jumpstart 1.024 August 1997 supersweet:/ -> (...)
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
30-Aug-2005 |
初版 |