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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco FXOSソフトウェアのCLIにおける脆弱性により、認証されたローカルの攻撃者が、該当デバイスのファイルシステム上で、システムファイルを含む任意のファイルを作成または上書きできる可能性があります。
この脆弱性は、特定のCLIコマンドを使用してもパラメータの検証が行われないために発生します。攻撃者は、該当デバイスに認証され、CLIでコマンドを使用することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当デバイスのディスク上の任意のファイル(システムファイルを含む)を上書きできる可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を不正利用するには、該当デバイス上に有効な管理者クレデンシャルが必要です。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-fxos-arbitrary-file-BLk6YupL
このアドバイザリは、2023年8月に公開されたCisco FXOSおよびNX-OSソフトウェアセキュリティアドバイザリバンドルの一部です。これらのアドバイザリとそのリンクの一覧については、『シスコイベントレスポンス:Cisco FXOSおよびNX-OSソフトウェアに関するセキュリティアドバイザリ公開資料(半年刊、2023年8月)』を参照してください。
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性は、Cisco FXOSソフトウェアの脆弱性のあるリリースを実行している次のシスコ製品に影響を与えました。
- firepower 1000シリーズ(CSCwd35726、CSCwd05772)
- firepower 2100シリーズ(CSCwd35726、CSCwd05772)
- firepower 4100シリーズ(CSCwb91812、CSCwd35722)
- firepower 9300セキュリティアプライアンス(CSCwb91812、CSCwd35722)
- Secure Firewall 3100シリーズ(CSCwd35726、CSCwd05772)
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下のシスコ製品には影響を与えないことを確認しました。
- MDS 9000 シリーズ マルチレイヤ スイッチ
- VMware vSphere 向け Nexus 1000 Virtual Edge
- Nexus 1000V Switch for Microsoft Hyper-V
- Nexus 1000V Switch for VMware vSphere
- Nexus 3000 シリーズ スイッチ
- Nexus 5500 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 5600 プラットフォーム スイッチ
- Nexus 6000 シリーズ スイッチ
- Nexus 7000 シリーズ スイッチ
- ACI モードの Nexus 9000 シリーズ ファブリック スイッチ
- スタンドアロン NX-OS モードの Nexus 9000 シリーズ スイッチ
- UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6400 シリーズ ファブリック インターコネクト
- UCS 6500 シリーズ ファブリック インターコネクト
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco FXOS ソフトウェア
お客様がCisco FXOSソフトウェアの脆弱性による侵害を判定できるように、シスコはCisco Software Checkerを提供しています。このツールを使うことで、特定のソフトウェアリリースに関連するすべてのシスコ セキュリティ アドバイザリを検索でき、それぞれのアドバイザリで言及された脆弱性を修正した最初のリリース(「First Fixed」)を特定できます。また、該当する場合には、Software Checker により判別されたすべてのアドバイザリに記載のすべての脆弱性が修正された最初のリリース(「Combined First Fixed」)を特定できます。
このツールを使用するには、「Cisco Software Checker」ページの手順に従います。または、次のフォームを使用して、特定のソフトウェアリリースに影響を及ぼす脆弱性を検索します。このフォームを使用するには、次の手順に従います。
- ツールで検索するアドバイザリを選択します。このアドバイザリのみ、セキュリティ影響評価(SIR)が「重大」または「高」のアドバイザリのみ、すべてのアドバイザリのいずれかです。
- 該当するプラットフォームを選択します。注:Firepower 1000シリーズおよび2100シリーズアプライアンスとSecure Firewall 3100シリーズアプライアンスでは、Cisco ASAソフトウェアユニファイドイメージバンドルまたはCisco FTDソフトウェアユニファイドイメージバンドルに含まれているCisco FXOSソフトウェアを基盤オペレーティングシステムとして使用します。ASAまたはFTDソフトウェアを選択して、そのプラットフォームの結果を取得します。
- リリース番号を入力します(たとえば、CiscoFirepower4100シリーズセキュリティアプライアンスの場合、2.9.1.158)。
- [チェック(Check)] をクリックします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2023年8月23日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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