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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco JabberのExtensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)メッセージ処理機能における脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当アプリケーションで使用されるXMPPメッセージの内容を操作する可能性があります。
この脆弱性は、Cisco Jabberクライアントソフトウェアに送信される要求内のネストされたXMPPメッセージの不適切な処理に起因します。攻撃者は、XMPPメッセージングサーバに接続し、巧妙に細工されたXMPPメッセージを該当Jabberクライアントに送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はXMPPメッセージの内容を操作し、Jabberクライアントアプリケーションに安全でないアクションを実行させる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-jabber-xmpp-Ne9SCM
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性はCisco Jabber for Windows、Cisco Jabber for MacOS、およびCisco Jabber for Mobileプラットフォームに影響を与えました。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
- 電話専用モード
- チームメッセージングモード
詳細
- 影響を受けるソフトウェアが使用しているXMPPサーバで認証される
- 該当システムにXMPPメッセージを送信できる
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。 最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左側の列にはシスコソフトウェアリリース、右側の列にはリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
Windowsデバイス
Windows 版 Cisco Jabber リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.5 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
12.6 | 12.6.6 |
12.7 | 12.7.6 |
12.8 | 12.8.7 |
12.9 | 12.9.7 |
14.0 | 14.0.5 |
14.1 | 14.1.3 |
MacOSデバイス
MacOS 版 Cisco Jabber リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.7 以前 | 修正済みリリースに移行。 |
12.8 | 12.8.8 |
12.9 | 12.9.8 |
14.0 | 14.0.5 |
14.1 | 14.1.3 |
AndroidおよびiOSデバイス
Android および iOS 版 Cisco Jabber リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
14.1 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
14.1 | 14.1.4 |
Android MAMデバイス
Cisco Jabber for Android MAMリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
14.1 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
14.1 | 14.1.4 (Nov 2022) |
iOS MAMデバイス
Cisco Jabber for iOS MAMリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
14.1 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
14.1 | 14.1.4 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT は、このアドバイザリで説明されている脆弱性に対してコンセプト実証エクスプロイトコードが利用可能であることを認識しています。
このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいたGoogle Project ZeroのIvan Fratric氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | プルーフオブコンセプトコードは一般公開されています。 | 不正利用及び公表 | Final | 2022 年 10 月 19 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 10 月 5 日 |
利用規約
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