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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Identity Services Engine(ISE)ソフトウェアのExternal RESTful Services(ERS)APIの脆弱性により、認証されたリモート攻撃者が、該当デバイスのインターフェイスのユーザに対してクロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃を実行する可能性があります。
この脆弱性は、不十分な入力検証に起因します。攻撃者は、Web ベースの管理インターフェイスの認証された管理者に、悪意のあるリンクをクリックするように促すことで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は該当インターフェイスのコンテキストで任意のスクリプトコードを実行したり、ブラウザベースの機密情報にアクセスする可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ise-xss-twLnpy3M
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点では、この脆弱性はCisco ISEソフトウェアのERSが有効な場合に影響を受けました。
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
ERSが有効になっているかどうかの確認
Cisco ISEリリース2.0 ~ 2.7の場合は、次の手順を実行します。
- Cisco ISE Web管理インターフェイスにログインします。
- Administration > System > Settingsの順に選択します。
- ERS Settingsを選択します。
- Enable ERS for Read/Writeが選択されている場合、そのデバイスには脆弱性が存在します。
- Disable ERSが選択されている場合、そのデバイスには脆弱性は存在しません。
Cisco ISEリリース3.0の場合は、次の手順を実行します。
- Cisco ISE Web管理インターフェイスにログインします。
- メニュー アイコンをクリックします。
- Administration > System > Settingsの順に選択します。
- ERS Settingsを選択します。
- Enable ERS for Read/Writeが選択されている場合、そのデバイスには脆弱性が存在します。
- Disable ERSが選択されている場合、そのデバイスには脆弱性は存在しません。
Cisco ISEリリース3.1および3.2の場合は、次の手順を実行します。
- Cisco ISE Web管理インターフェイスにログインします。
- メニュー アイコンをクリックします。
- Administration > System > Settingsの順に選択します。
- API Settingsを選択します。
- API Service Settingsタブを選択します。
- ERS(読み取り/書き込み)が選択されている場合、そのデバイスには脆弱性が存在します。
- ERS(読み取り/書き込み)が選択されていない場合、そのデバイスは脆弱ではありません。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。ただし、管理者は影響を受ける機能を無効にすることができます。
Cisco ISEリリース2.0 ~ 2.7でERSを無効にするには、次の手順を実行します。
- Cisco ISE Web管理インターフェイスにログインします。
- Administration > System > Settingsの順に選択します。
- ERS Settingsを選択します。
- Disable ERSオプションボタンをクリックします。
Cisco ISEリリース3.0でERSを無効にするには、次の手順を実行します。
- Cisco ISE Web管理インターフェイスにログインします。
- メニュー アイコンをクリックします。
- Administration > System > Settingsの順に選択します。
- Disable ERSオプションボタンをクリックします。
Cisco ISEリリース3.1および3.2でERSを無効にするには、次の手順を実行します。
- Cisco ISE Web管理インターフェイスにログインします。
- メニュー アイコンをクリックします。
- Administration > System > Settingsの順に選択します。
- API Settingsを選択します。
- API Service Settingsタブを選択します。
- ERS(読み取り/書き込み)トグルスイッチをクリックして非アクティブにします。
この緩和策は導入されており、テスト環境では実証済みですが、お客様は、ご使用の環境および使用条件において適用性と有効性を判断する必要があります。また、導入されている回避策または緩和策が、お客様固有の導入シナリオおよび制限に基づいて、ネットワークの機能やパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。回避策や緩和策は、ご使用の環境への適用性と環境への影響を評価した後で導入してください。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左側の列にはシスコソフトウェアリリース、右側の列にはリリースがこのアドバイザリに記載されている脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこの脆弱性に対する修正を含むリリースが示されています。
Cisco ISE ソフトウェアリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
2.41 以前 | 修正済みのリリースに移行。 |
2.62 | 修正済みのリリースに移行。 |
2.7 | 2.7P8 |
3.0 | 3.0P7 |
3.1 | 3.1P4 |
3.2 | 3.2P1 |
デバイスのアップグレード手順については、Cisco Identity Service Engine サポートページにあるアップグレードガイドを参照してください。
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT は、このアドバイザリで説明されている脆弱性に対してコンセプト実証エクスプロイトコードが利用可能であることを認識しています。
このアドバイザリで説明されている脆弱性の悪用に関する情報は Cisco PSIRT に寄せられていません。
出典
この脆弱性を報告していただいた Davide Virruso 氏に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.3 | 修正済みリリースとホットパッチの情報を更新。コンセプト実証コードが利用可能になったことを追加。 | 修正済みリリースおよび不正利用事例と公式発表 | Final | 2023 年 3 月 31 日 |
1.2 | ホットパッチ情報を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2022 年 11 月 14 日 |
1.1 | 緩和に関する情報を追加。2.7P8のリリース予定日を更新。 | 回避策と修正済みリリース | Final | 2022-OCT-31 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022 年 10 月 19 日 |
利用規約
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