Medium
Medium
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco TelePresence Collaboration Endpoint(CE)ソフトウェアおよびCisco RoomOSソフトウェアのWebエンジンにおける複数の脆弱性により、リモートの攻撃者がサービス拒否(DoS)状態を引き起こしたり、該当デバイスの機密データを表示したり、攻撃者によって制御された宛先にユーザをリダイレクトしたりする可能性があります。
これらの脆弱性の詳細については本アドバイザリの「詳細情報」セクションを参照してください。
シスコはこれらの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ROS-DOS-X7H7XhkK
該当製品
脆弱性のある製品
公開時点で、これらの脆弱性は次のシスコ製品に影響を与えました。
- TelePresence CEソフトウェア
- クラウドベースのCloud-Aware On-Premises運用におけるRoomOSソフトウェア
公開時点で脆弱性が確認されている Cisco ソフトウェアのリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
これらの脆弱性の詳細については、次のとおりです。
Cisco TelePresence CEおよびRoomOSソフトウェアのDoS脆弱性および情報漏えいの脆弱性
Cisco TelePresence CEソフトウェアおよびCisco RoomOSソフトウェアのWebエンジン機能の脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者がサービス妨害(DoS)状態を引き起こしたり、機密情報を表示したりする可能性があります。
この脆弱性は、URIの検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、該当デバイスのWebエンジンでデバッグURIを使用することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はプロセスのクラッシュをシミュレートしてDoS状態を引き起こしたり、影響を受けるデバイスの機密情報を表示したりできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvw12003、CSCvw11997
CVE ID:CVE-2022-20764
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
Cisco TelePresence CEソフトウェアおよびCisco RoomOSソフトウェアリダイレクションの脆弱性
Cisco TelePresence CEソフトウェアおよびCisco RoomOSソフトウェアのWebエンジン機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が攻撃者によって制御された宛先にユーザをリダイレクトする可能性があります。
この脆弱性は、不十分な入力検証に起因します。攻撃者は、巧妙に細工されたリダイレクションURLを提供することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はユーザを攻撃者が制御する宛先にリダイレクトできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
バグID:CSCvw12005
CVE ID:CVE-2022-20794
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.7
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:N/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
修正済みリリース
発行時点では、次の表に記載されているリリース情報は正確でした。最も完全で最新の情報については、このアドバイザリの上部にあるバグ ID の詳細セクションを参照してください。
左の列はシスコソフトウェアリリースを示し、右の列はリリースがこのアドバイザリに記載された脆弱性の影響を受けるかどうか、およびこれらの脆弱性に対する修正を含むリリースを示します。
CVE-2022-20764
Cisco TelePresence CE ソフトウェアのリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
10 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
10 | 10.8.2.5 |
CVE-2022-20794
Cisco TelePresence CE ソフトウェアのリリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
9 より前 | 修正済みリリースに移行。 |
9 | 9.15.0.11 |
10 | 10.8.2.5 |
シスコは、クラウドベースのCisco RoomOSソフトウェアでこれらの脆弱性に対処しています。ユーザの対処は必要ありません。サービス GUI のヘルプ機能を使用すると、現在の修復ステータスやソフトウェアバージョンを確認できます。
その他の情報が必要な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco RoomOS ソフトウェア | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
RoomOSより前(2021年5月) | RoomOS 2021年5月 |
Product Security Incident Response Team(PSIRT; プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム)は、このアドバイザリに記載されている該当するリリース情報と修正されたリリース情報のみを検証します。
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
出典
これらの脆弱性は、内部セキュリティテストの実施中に、Cisco Advanced Security Initiatives Group(ASIG)によって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | CVE-2022-20764の修正済みリリース情報を更新。 | 修正済みリリース | Final | 2022年5月6日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2022年5月4日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。