Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Windows 版 Cisco Jabber、MacOS 版 Jabber、およびモバイルプラットフォーム版 Jabber に影響を及ぼします。
脆弱性が存在する Cisco ソフトウェアリリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」セクションを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
詳細
これらの脆弱性は依存関係にはなく、いずれかの脆弱性をエクスプロイトするために別の脆弱性をエクスプロイトする必要はありません。さらに、いずれかの脆弱性の影響を受けるソフトウェアリリースであっても、他の脆弱性の影響は受けない場合があります。
脆弱性の詳細は以下のとおりです。
Cisco Jabber のメッセージ処理の脆弱性
Cisco Jabber のメッセージ処理における任意のプログラム実行の脆弱性
CVE ID:CVE-2020-26085
バグID:CSCvv88490
セキュリティ影響評価(SIR):致命的
CVSS ベーススコア:9.9
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
Cisco Jabber のメッセージ処理におけるスクリプトインジェクションの脆弱性
CVE ID:CVE-2020-27134
バグID:CSCvw38030
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.0
CVSSベクトル:CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
Windows 版 Cisco Jabber のアプリケーションプロトコル処理機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が任意のコマンドを実行する可能性があります。
この脆弱性は、アプリケーション プロトコル ハンドラへの入力の不適切な処理に起因します。攻撃者は、電子メールまたはその他のメッセージング プラットフォームで送信されたメッセージ内のリンクをクリックするようにユーザを誘導することで、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者は Cisco Jabber クライアントソフトウェアを実行しているユーザアカウントの権限を使用してターゲットシステムで任意のコマンドを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
CVE ID:CVE-2020-27133
バグID:CSCvw39224
セキュリティ影響評価(SIR):高
CVSS ベーススコア:8.8
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
Cisco Jabber の情報漏えいの脆弱性
CVE ID:CVE-2020-27132
バグID:CSCvv88491
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:6.5
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
Windows 版 Cisco Jabber におけるカスタムプロトコルハンドラの不正アクセスの脆弱性
CVE ID:CVE-2020-27127
バグID:CSCvv88492
セキュリティ影響評価(SIR):中
CVSS ベーススコア:4.3
CVSSベクトル:CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N
回避策
これらの脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、シスコ セキュリティ アドバイザリ ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性とアップグレード ソリューション一式を確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、該当する修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることをお勧めします。
Windows 版 Cisco Jabber リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.1 より前. | 修正済みリリースに移行。 |
12.1 | 12.1.4 |
12.5 | 12.5.3 |
12.6 | 12.6.4 |
12.7 | 12.7.3 |
12.8 | 12.8.4 |
12.9 | 12.9.3 |
MacOS 版 Cisco Jabber リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.7 以前. | 修正済みリリースに移行。 |
12.8 | 12.8.5 |
12.9 | 12.9.4 |
Android および iOS 版 Cisco Jabber リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
12.8 以前. | 修正済みリリースに移行。 |
12.9 | 12.9.4 |
次の表に、このアドバイザリに記載されている各 Cisco Jabber セキュリティの欠陥の影響を受けるプラットフォームを示します。
Cisco Jabber リリースプラットフォーム | 影響を受ける欠陥 |
---|---|
Cisco Jabber for Windows | すべての欠陥の影響を受けます。 |
MacOS 版 Cisco Jabber | CSCvw38030、CSCvv88490、および CSCvv88491 の各欠陥の影響を受けます。 |
Android および iOS 版 Cisco Jabber | 欠陥 CSCvw38030 の影響を受けます。 |
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例とその公表は確認しておりません。
出典
CVE-2020-26085、CVE-2020-27127、CVE-2020-27132:これらの脆弱性を報告していただいたWatchcom社のOlav Sortland Thoresen氏に感謝いたします。
CVE-2020-27133、CVE-2020-27134:これらの脆弱性はシスコの社内セキュリティテストで発見されたものです。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2020 年 12 月 10 日 |
利用規約
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