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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Integrated Management Controller(IMC)ソフトウェアの Web ベースの管理インターフェイスにおける脆弱性により、認証されたリモートの攻撃者が、該当デバイスでルート権限を使用して実行される任意のコマンドを注入する可能性があります。攻撃者には、デバイスの有効な管理者クレデンシャルが必要になります。
この脆弱性の原因は、該当ソフトウェアでのユーザ入力の検証が不十分なことにあります。昇格された特権を持つ攻撃者が、細工されたコマンドを該当ソフトウェアの管理者 Web ベースの管理インターフェイスに送信することにより、この脆弱性をエクスプロイトする可能性があります。エクスプロイトが成功すると、攻撃者は該当するデバイスでルート権限を使用して任意のシステムレベル コマンドを挿入および実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190821-imc-cmdinj-1850
該当製品
脆弱性のある製品
本脆弱性は、以下のシスコ製品に影響します。
- 3.0 および 4.0 の最初の修正済みリリースより前の Cisco IMC ソフトウェアを実行しているスタンドアロン モードの UCS C シリーズおよび S シリーズ サーバ。
- 3.2(8) の最初の修正済みリリースより前の Cisco IMC ソフトウェアを実行している UCS E シリーズ サーバ。
- 3.2(8) の最初の修正済みリリースより前の Cisco IMC ソフトウェアを実行している 5000 シリーズ エンタープライズ ネットワーク コンピューティング システム(ENCS)プラットフォーム。
該当するソフトウェア リリースについては、このアドバイザリの「修正済みソフトウェア」の項を参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が UCS Manager によって管理される以下の Cisco FI 接続サーバには影響を与えないことを確認しました。
- UCS B シリーズ サーバ
- UCS C シリーズ サーバ
- UCS S シリーズ サーバ
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表に示すように、適切な UCS C シリーズおよび S シリーズ ソフトウェア リリースにアップグレードすることをお勧めします。
Cisco IMC ソフトウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
1.4 | 脆弱性なし |
1.5 | 脆弱性なし |
2.0 | 脆弱性なし |
3.0 | 3.0(4k) |
4.0 | 4.0(2f)、4.0(4b) |
Cisco IMC ソフトウェアは、Cisco.com の Software Center にアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [サーバ: ユニファイドコンピューティング(Servers - Unified Computing)] > [UCS Cシリーズラックマウントスタンドアロンサーバソフトウェア(UCS C-Series Rack-Mount Standalone Server Software)] にアクセスします。
- 右側のペインで、適切な Cisco UCS C シリーズ プラットフォームを選択します。
- [ソフトウェアの種類の選択(Select a Software Type)] ページで、[ユニファイドコンピューティングシステム(UCS)サーバファームウェア(Unified Computing System (UCS) Server Firmware)] をクリックします。
- ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
シスコは、Cisco UCS E シリーズ サーバ向けの Cisco IMC ソフトウェア リリース 3.2(8) でこの脆弱性を修正しました。
このソフトウェアは Cisco.com の Software Center にアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [サーバ: ユニファイドコンピューティング(Servers - Unified Computing)] > [UCS Eシリーズソフトウェア(UCS E-Series Software)] にアクセスします。
- 右側のペインで、適切な Cisco UCS E シリーズ プラットフォームを選択します。
- [ソフトウェアの種類の選択(Select a Software Type)] ページで、[ユニファイドコンピューティングシステム(UCS)サーバファームウェア(Unified Computing System (UCS) Server Firmware)] をクリックします。
- ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
シスコは、Cisco 5000 シリーズ エンタープライズ ネットワーク コンピューティング システム(ENCS)プラットフォーム向けの Cisco IMC ソフトウェア リリース 3.2(8) でこの脆弱性を修正しました。
このソフトウェアは Cisco.com の Software Center にアクセスし、次の手順でダウンロードできます。
- [すべてを参照(Browse All)] をクリックします。
- [ルータ(Routers)] > [ネットワーク機能の仮想化(Network Functions Virtualization)] > [5000シリーズエンタープライズネットワークコンピューティングシステム(5000 Series Enterprise Network Compute System)] にアクセスします。
- 右側のペインで、適切な ENCS プラットフォームを選択します。
- [ソフトウェアの種類の選択(Select a Software Type)] ページで、[ENCSソフトウェア(ENCS Software)] をクリックします。
- ページの左側のペインを使用してリリースにアクセスします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
本脆弱性は、シスコ内部でのセキュリティ テストによって発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 月 8 月 21 日 |
利用規約
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