Critical
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)用 Cisco AsyncOS ソフトウェアの Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions(S/MIME)復号化および検証または S/MIME 公開キー収集機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、影響を受けるデバイスのシステム メモリを破損させる可能性があります。不正利用が成功すると、フィルタリング プロセスで予期しないリロードが行われ、デバイスでサービス妨害(DoS)状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、S/MIME 署名済み電子メールの入力に対する不適切な検証に起因します。攻撃者は、ターゲット デバイスを介して悪意のある S/MIME 署名済み電子メールを送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。「復号化および検証」または「公開キーの収集」が設定されている場合、メモリ破損や再起動によりフィルタリング プロセスがクラッシュし、DoS 状態になる可能性があります。その後、ソフトウェアは同じ S/MIME 署名済み電子メールの処理を再開し、フィルタリング プロセスのクラッシュと再起動が繰り返される可能性があります。この不正利用に成功すると、永続的な DoS 状態が発生する恐れがあります。この脆弱性は、ESA を修復するために手動での介入を必要とする場合があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20190109-esa-dos
該当製品
脆弱性のある製品
ソフトウェアで S/MIME 復号化および検証または S/MIME 公開キー収集が設定されている場合、この脆弱性は、仮想アプライアンスとハードウェア アプライアンスの両方で、Cisco E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)用の CiscoAsyncOS ソフトウェアの初回修正リリースより前のすべてのソフトウェア バージョンに影響します。
ESA で S/MIME 復号化および検証が設定されているかどうかを判断するには、次の手順を実行します。
- [メール ポリシー(Mail Policies)] > [メール フロー ポリシー(Mail Flow Policies)] に移動します。
- 既存のすべての [メール フロー ポリシー(Mail Flow Policies)] に移動します。
- 各 [メール フロー ポリシー(Mail Flow Policy)] の [セキュリティ機能(Security Features)] セクションまでスクロールします。
- [S/MIME の復号化/検証(S/MIME Decryption/Verification)] で、[S/MIME 復号化と検証(S/MIME decryption and verification )] が有効になっているかどうかを確認します。
ESA で S/MIME 公開キー収集が設定されているかどうかを判断するには、次の手順を実行します。
- [メール ポリシー(Mail Policies)] > [メール フロー ポリシー(Mail Flow Policies)] に移動します。
- 既存のすべての [メール フロー ポリシー(Mail Flow Policies)] に移動します。
- 各 [メール フロー ポリシー(Mail Flow Policy)] の [セキュリティ機能(Security Features)] セクションまでスクロールします。
- [S/MIME 公開キーの収集(S/MIME Public Key Harvesting)] で、[S/MIME 公開キーの収集(S/MIME Public Key Harvesting)] が有効になっているかどうかを確認します。
ESA の S/MIME 機能と設定の詳細については、「S/MIME Security Services in Email Security Appliance」を参照してください。
脆弱性のある Cisco AsyncOS ソフトウェア リリースが ESA で実行されているかどうかは、管理者が ESA CLI で version コマンドを使用することで確認できます。デバイスが Cisco AsyncOS ソフトウェア リリース 10.0.1-087 を実行している場合、ESA のコマンドの出力例は次のようになります。
ciscoesa> version Current Version =============== Product: Cisco C100V Email Security Virtual Appliance
Model: C100V
Version: 10.0.1-087
. . .
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
シスコは、この脆弱性が以下の製品には影響を与えないことを確認しました。
- コンテンツ セキュリティ管理アプライアンス、仮想バージョンとハードウェア バージョン
- Web セキュリティ アプライアンス、仮想バージョンとハードウェア バージョン
セキュリティ侵害の痕跡
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列に、ESA 用 Cisco AsyncOS ソフトウェアのメジャー リリースを示します。右の列は、メジャー リリースが本アドバイザリに記載している脆弱性に該当するかどうか、また、本脆弱性に対する修正を含む最初のマイナー リリースに該当するかどうかを示します。
次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードする必要があります。
ESA 用の Cisco AsyncOS ソフトウェアのメジャー リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) |
---|---|
9.0 より前 |
該当。11.0.2-044に移行してください。 |
9.0.x | 該当。11.0.2-044に移行してください。 |
10.0.x | 該当。11.0.2-044に移行してください。 |
11.0.x | 11.0.2-0441 |
11.1.x | 11.1.1-037 または 11.1.2-0232 |
12.x | 脆弱性なし |
211.1.1-037 と 12.0.0-281 は、ESA モデル x80 および x90 と仮想アプライアンスで実行されます。
シスコでは、Cisco E メール セキュリティ アプライアンス(ESA)と Cisco コンテンツ セキュリティ管理アプライアンス(SMA)を含む Cisco クラウド E メール セキュリティ(CES)サービス ソリューションで製品の定期メンテナンスを提供しています。お客様から Cisco TAC に連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2019 年 1 月 9 日 |
利用規約
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