Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Unity Express(CUE)の Java 逆シリアル化の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、ルート ユーザの権限で任意のシェル コマンドを実行できる可能性があります。
この脆弱性の原因は、該当ソフトウェアでユーザが入力したコンテンツが安全に逆シリアル化されないことにあります。攻撃者は、リッスン中の Java Remote Method Invocation(RMI)サービスにシリアル化された悪意のある Java オブジェクトを送信することにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。悪用が成功すると、攻撃者はルート権限を使用してデバイス上で任意のコマンドを実行できる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20181107-cue
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco Unity Express リリース 9.0.6 より前のすべてのリリースに影響します。管理者は、以下のいずれかの方法を使用してデバイスで実行中のソフトウェアのバージョンを確認できます。
Cisco Unity Express - [管理者(Administration)] ログイン ページ
Cisco Unity Express の [管理者(Administration)] ログイン ページの下にある、[Cisco Unity Express - 管理者(Cisco Unity Express - Administration)] という見出しの [バージョン(Version)] フィールドに現在デバイスで実行中のソフトウェアのバージョンが表示されています。
Cisco Unity Express - コマンド ライン インターフェイス
CUE の CLI で show software versions コマンドを入力します。次の例は、バージョン 9.0.0 を実行するデバイスを示しています。
CUE# show software versions Cisco Unity Express Virtual version (9.0.0) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2016 by Cisco Systems, Inc.
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
回避策
アクセス コントロール リスト
この脆弱性は、TCP ポート 1099 経由で悪用される可能性があります。CUE では外部に対してこのポートを開く必要がないため、この脆弱性がリモートで悪用されないようにブロックすることが可能です。以下の例のように、管理者は宛先ポート TCP/1099 のすべてのトラフィックが CUE に到達しないようにブロックするアクセス制御リストを設定できます。
interface SM2/0 ip unnumbered GigabitEthernet0/0 ip access-group CSCvm02856_Mitigation in ip access-group CSCvm02856_Mitigation out service-module ip address 192.168.0.2 255.255.255.0 !Application: CUE Running on SM service-module ip default-gateway 192.168.0.1 ! ip access-list extended CSCvm02856_Mitigation deny tcp any host 192.168.0.2 eq 1099 deny tcp host 192.168.0.2 eq 1099 any permit any any
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco Unity Express 9.0.6 以降のリリースで修正されています。このソフトウェアは、cisco.com の Software Center からダウンロードできます。[すべて参照(Browse All)] > [Unified Communications] > [Unified Communicationsアプリケーション(Unified Communications Applications)] > [メッセージング(Messaging)] > [Unity Express] > [Unity Expressバージョン9(Unity Express Version 9)] の順に移動してください。
現在のところ、CUE 8.6 の修正バージョンをリリースする予定はありません。CUE 8.6 使用しているお客様は、回避策を実行するか CUE 9.0.6 に移行することをお勧めします。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
シスコは、この脆弱性を報告していただいた TSS の Joshua Graham に感謝いたします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 11 月 7 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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