Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Secure Access Control System(ACS)の ACS レポート コンポーネントの脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、該当デバイス上で任意のコマンドを実行できる可能性があります。攻撃者によって実行されるコマンドは、対象となるユーザの特権レベルで処理されます。
この脆弱性は、Action Message Format(AMF)プロトコルの検証が不十分であることに起因します。攻撃者は、悪意のあるコードを含む巧妙に細工された AMF メッセージを該当ユーザに送信することで、この脆弱性を不正利用できる可能性があります。不正利用に成功すると、攻撃者は ACS デバイスで任意のコマンドを実行できる場合があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180502-acs1
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、リリース5.8パッチ7より前のすべてのCisco Secure ACSリリースに影響します。管理者は、次のいずれかの方法を使用して、デバイスで実行されているCisco Secure ACSリリースを確認できます。
Cisco Secure ACS CLI
Cisco Secure ACS CLI から show version コマンドを実行できます。たとえば、Cumulative Patch 1 がインストールされた Cisco Secure ACS 5.8.0.32 を実行するデバイスの場合、show version コマンドの出力は、次の例のようになります。
acs55/admin# show version
Cisco Application Deployment Engine OS Release: 2.2
ADE-OS Build Version: 2.2.2.013
ADE-OS System Architecture: x86_64
Copyright (c) 2005-2015 by Cisco Systems, Inc.
All rights reserved.
Hostname: acsx5
Version information of installed applications
---------------------------------------------
Cisco ACS VERSION INFORMATION
-----------------------------
Version : 5.8.0.32
Internal Build ID : B.442
Patches :
5-8-0-32-1
acs55/admin#
Cisco Secure ACS Web ベース インターフェイス
デバイスで実行されている Cisco Secure ACS のリリースを確認するには、Cisco Secure ACS の Web ベース インターフェイスにログインし、画面右上隅にある [About ] リンクをクリックします。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
このアドバイザリの脆弱性のある製品セクションに記載されている製品のみが、この脆弱性の影響を受けることが分かっています。
次の Cisco Secure ACS 製品はこの脆弱性の影響を受けないことが確認済みです。
- Cisco Secure Access Control Server Express
- Cisco Secure Access Control Server for Windows
- Cisco Secure Access Control Server Solution Engine
- Cisco Secure Access Control Server View
詳細
Cisco Secure ACS は、中央の RADIUS および TACACS+ サーバとして機能し、ユーザ認証、ユーザおよび管理者のデバイス アクセス、ポリシー制御を、一元化された ID ネットワーク ソリューションに統合します。Cisco Secure ACS はデバイス管理や、ワイヤレス、有線 802.1x、およびリモート VPN のアクセス シナリオにおいて、アクセス ポリシーの一元管理を提供します。ID ストアは内部でも外部でも可能です。内部 ID ストアは、内部データベースにユーザ クレデンシャル情報を格納します。外部 ID ストアの場合、Cisco Secure ACS は外部データベースから情報を取得します。
注:Cisco Secure ACS製品は、2017年8月30日以降は販売されません。サポート終了通知を確認してください。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco Secure ACS リリース 5.8.0.32 Cumulative Patch 7 で修正されています。このソフトウェアは Cisco.com の Software Center で、[すべて(All)] をクリックし、[セキュリティ(Security)] > [ネットワークの可視性とセグメンテーション(Network Visibility and Segmentation)] > [Secure Access Control System] > [Secure Access Control System 5.8] を選択することでダウンロードできます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性を発見して報告いただいた Positive Technologies 社のセキュリティ研究者、Mikhail Klyuchnikov 氏と Yury Aleynov 氏に謝意を表します。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 5 月 2 日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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