Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco RV132W ADSL2+ Wireless-N VPNルータおよびRV134W VDSL2 Wireless-AC VPNルータのWebインターフェイスにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が任意のコードを実行し、root権限でのコマンド発行を含め、該当システムのフルコントロール権限を取得する可能性があります。また、攻撃者は該当システムのリロードを引き起こし、その結果 DoS 状態が発生する可能性があります。
この脆弱性は、対象のデバイスに対する HTTP 要求において、ユーザ制御の入力情報の検証が不十分なことに起因しています。攻撃者は、該当システムに巧妙に細工された HTTP 要求を送信することにより、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトが成功すると、ルート ユーザとして任意のコードが実行され、影響を受けるシステムのフル コントロール権限を取得されるか、影響を受けるシステムがリロードされ、DoS 状態が生じる可能性があります。
シスコでは、本脆弱性に対処するファームウェア アップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180207-rv13x
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、次のシスコ製品のすべてのファームウェア リリースに影響があります。
- RV132W ADSL2+ Wireless-N VPN ルータ
- RV134W VDSL2 Wireless-AC VPN ルータ
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、次のシスコ製品のファームウェア バージョン 1.0.1.11 で修正されています。
- RV132W ADSL2+ Wireless-N VPN ルータ
- RV134W VDSL2 Wireless-AC VPN ルータ
ファームウェア アップデートは、Cisco.com の Software Center で、[製品(Products)] > [ルータ(Routers)] > [スモールビジネス向けルータ(Small Business Routers)] > [Small Business RVシリーズルータ(Small Business RV Series Routers)] の順に選択すればダウンロードできます。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、2022 年 3 月に、この脆弱性のさらなるエクスプロイトが試みられたことを認識しました。これらの脆弱性が修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることを、引き続き強くお勧めします。
出典
シスコは、この脆弱性の報告に関して、Beyond Security 社の SecuriTeam Secure Disclosure プログラムおよび無所属のセキュリティ研究者に謝意を示します。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | エクスプロイトに関する情報を更新。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2022-DEC-15 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018年2月7日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
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