High
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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性の原因は、該当するソフトウェアがメモリ内の同じ領域を 2 回解放しようとすることにあります。この脆弱性は、pong 応答パケットが FabricPath ポートと非 FabricPath ポートの両方に出力されるようなネットワーク上の場所から、攻撃者が該当デバイスに pong 要求を送信することで、不正利用される可能性があります。不正利用されると、攻撃者によってデュアル スーパバイザまたはクワッド スーパバイザ仮想ポートチャネル(vPC)のリロードが引き起こされる可能性があります。
注:この脆弱性が不正利用できるのは、次の条件がすべて満たされている場合だけです。
- 該当デバイスで Pong ツールが有効になっている。NX-OS で Pong ツールがデフォルトで無効になっている。
- 該当デバイスで FabricPath 機能が有効になっている。NX-OS で FabricPath 機能がデフォルトで無効になっている。
- FabricPath ポートが Switched Port Analyzer(SPAN)セッションを通じてアクティブにモニタされている。デフォルトでは NX-OS で SPAN セッションが設定または有効化されていない。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180117-nx-os
該当製品
脆弱性のある製品
- Cisco Nexus 7000 Series Switches
- Cisco Nexus 7700 シリーズ スイッチ ページ
Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 7.2(2)D1(2) を実行している Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチでの show version コマンドの出力例を下記に示します。
デバイスで Pong ツールが有効になっているかどうかの判別は、管理者が NX-OS CLI で show running-config | include "feature pong" コマンドを実行することによって実施できます。Pong ツールが有効になっている Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチでの、このコマンドの出力例を下記に示します(コマンドから空の出力が返される場合は、Pong ツールが無効になっています)。Nexus# show version
Cisco Nexus Operating System (NX-OS) Software
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Documents: http://www.cisco.com/en/US/products/ps9372/tsd_products_support_series_home.html
Copyright (c) 2002-2016, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained in this software are
owned by other third parties and used and distributed under
license. Certain components of this software are licensed under
the GNU General Public License (GPL) version 2.0 or the GNU
Lesser General Public License (LGPL) Version 2.1. A copy of each
such license is available at
http://www.opensource.org/licenses/gpl-2.0.php and
http://www.opensource.org/licenses/lgpl-2.1.php
Software
BIOS: version 2.12.0
kickstart: version 7.2(2)D1(2)
system: version 7.2(2)D1(2)
.
.
.
デバイスで FabricPath 機能が有効になっているかどうかの判別は、管理者が NX-OS CLI で show running-config | include "feature-set fabricpath" コマンドを実行することによって実施できます。FabricPath 機能が有効になっている Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチでの、このコマンドの出力例を下記に示します(コマンドから空の出力が返される場合は、FabricPath 機能が無効になっています)。Nexus# show running-config | include "feature pong"
feature pong
デバイスで SPAN セッションが設定されているかどうかの判別は、管理者が NX-OS CLI で show running-config monitor コマンドを実行することによって実施できます。SPAN セッションのモニタリング インターフェイス イーサネット 1/10 が設定され有効になっている Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチでの、このコマンドの出力例を下記に示します(コマンドから空の出力が返される場合は、SPAN セッションが設定されていません)。Nexus# show running-config | include "feature-set fabricpath"
feature-set fabricpath
Nexus# show running-config monitor
!Command: show running-config monitor
!Time: Mon Oct 9 12:04:52 2017
version 7.2(2)D1(2)
monitor session 1
source interface Ethernet1/10 both
destination interface Ethernet1/12
no shut
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコでは、この脆弱性が Cisco NX-OS ソフトウェアの 7.2(0)D1(1) 以前のリリースには影響しないことを確認しています。
シスコでは、この脆弱性が Cisco マルチレイヤ ディレクタ スイッチには影響しないことを確認しています(このプラットフォームでは該当する NX-OS リリースを使用できないため)。
詳細
セキュリティ侵害の痕跡
回避策
この脆弱性に対処する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
この脆弱性は、Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 7.3(0)D1(1) 以降で修正されています。
このソフトウェアをダウンロードするには Cisco.com の Software Center で、[製品(Products)] > [スイッチ(Switches)] > [データセンタースイッチ(Data Center Switches)] > [Nexus 7000シリーズスイッチ(Nexus 7000 Series Switches)] の順に移動します。不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 1 月 17 日 |
利用規約
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