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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、管理シェル CLI におけるネットワーキング設定の誤りに起因するものです。この脆弱性は、攻撃者がターゲット デバイスに対する認証を得て、細工された悪意のある一連のコマンドを管理シェルで実行することで、不正利用される可能性があります。不正利用されると、攻撃者がデバイスでのルート アクセスを取得することが可能になります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20180117-esasma
該当製品
脆弱性のある製品
Cisco クラウド E メール セキュリティ(CES)には、サービス ソリューションの一部として ESA と SMA が含まれています。シスコは、このソリューションに含まれる製品について、定期的なメンテナンスを行っています。お客様から CES サポートに連絡して、ソフトウェアのアップグレードを要求することもできます。
ソフトウェア バージョンの確認
脆弱性のある Cisco AsyncOS ソフトウェア バージョンが Cisco ESA で実行されているかどうかの確認は、管理者が ESA CLI の version コマンドを使用することで実施できます。Cisco AsyncOS ソフトウェア バージョン 9.7.2-065 を実行しているデバイスでの出力例を以下に示します。
ciscoesa> version
Current Version
===============
Product: Cisco IronPort X1070 Messaging Gateway(tm) Appliance
Model: X1070
Version: 9.7.2-065
.
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脆弱性のある Cisco AsyncOS ソフトウェア バージョンが Cisco SMA で実行されているかどうかの確認は、管理者が SMA CLI の version コマンドを使用することで実施できます。Cisco AsyncOS ソフトウェア バージョン 9.1.1-005 を実行しているデバイスでの出力例を以下に示します。
ciscosma> version
Current Version
===============
Product: Cisco IronPort M670 Security Management(tm) Appliance
Model: M670
Version: 9.1.1-005
.
.
.
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
シスコでは、この脆弱性が Cisco Web セキュリティ アプライアンス(仮想およびハードウェア バージョン)には影響しないことを確認しています。
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は https://www.cisco.com/c/en/us/products/end-user-license-agreement.html に記載のシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したがシスコのサービス契約をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを購入先から入手できない場合は、Cisco TAC(https://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html)に連絡してアップグレードを入手してください。
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
次の表では、左の列に、ESA および SMA 用 Cisco AsyncOS ソフトウェアのメジャー リリースを示しています。右の列は、メジャー リリースが本アドバイザリに記載している脆弱性に該当するかどうか、また、本脆弱性に対する修正を含む最初のマイナー リリースに該当するかどうかを示します。
次の表に示すように、適切なリリースにアップグレードする必要があります。
Cisco AsyncOS ESA ソフトウェア メジャー リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
9.8 以前 |
該当。9.8.0-015または10.0.1-087に移行してください。 |
9.8 | 9.8.0-092 |
10.0 |
10.0.1-087 |
11.0 | 脆弱性なし |
Cisco AsyncOS SMA ソフトウェア メジャー リリース | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
10.1 以前 |
該当。11.0.0-115に移行してください。 |
10.1 | 該当。11.0.0-115に移行してください。 |
10.5 | 該当。11.0.0-115に移行してください。 |
11.0 |
11.0.0-115 |
ほとんどの場合、管理者が Cisco AsyncOS システム管理 GUI で次の手順を実施することにより、ネットワーク経由で ESA および SMA ソフトウェアをアップグレードできます。
- [システム管理(System Administration)] > [システムアップグレード(System Upgrade)] を選択します。
- [アップグレードオプション(Upgrade Options)] をクリックします。
- [Download] をクリックします。
- アップグレード先の Cisco AsyncOS ソフトウェア リリースを選択します。
- [アップグレード準備(Upgrade Preparation)] 領域で、適切なオプションを選択します。
- [続行(Proceed)] をクリックします。アップグレードのステータスを示す経過表示バーが表示されます。
アップグレードが完了すると、ESA または SMA が再起動します。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
この脆弱性は Cisco TAC サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | 修正済みリリースの表を更新。 | 修正済みソフトウェア | Final | 2018 年 1 月 23 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2018 年 1 月 17 日 |
利用規約
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