High
High
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、PnPサーバ応答の不十分な検証に起因します。PnP機能がアクティブになるのは、デバイスに最初のブート時や工場出荷時設定へのリセット発行後などの設定が含まれていない場合だけです。該当デバイスからのPnP設定要求に応答できる攻撃者は、悪意のあるPnP応答を返すことで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。Cisco Application Policy Infrastructure Controller - Enterprise Module(APIC-EM)がネットワーク上で利用可能な場合、攻撃者は有効なPnP応答を受信する前に短いウィンドウでこの問題を不正利用する必要があります。成功すると、攻撃者はデバイスの基盤となるオペレーティングシステムでroot権限を使用して任意のコードを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対処する回避策はありません。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20170503-cme
該当製品
脆弱性のある製品
- Cisco Aironet 1800 シリーズ アクセス ポイント
- Cisco Aironet 2800 シリーズ アクセス ポイント
- Cisco Aironet 3800 シリーズ アクセス ポイント
Web インターフェイスを使用する場合、Web インターフェイスにログインして、[管理(Management)] > [ソフトウェア アップデート(Software Update)] を選択し、ページの上部に表示されるリリース番号を参照します。
CLI を使用する場合は、show version コマンドを実行し、出力結果の [AP 実行イメージ(AP Running Image)] フィールドの値を参照します。たとえばデバイスがソフトウェア バージョン 8.3.102.0 を実行している場合、コマンドの出力は次のようになります。
AP# show version
. .
cisco AIR-AP3802E-B-K9 ARMv7 Processor rev 1 (v7l) with 1030528/668540K bytes of memory.
Processor board ID RFDPP1BS497
AP Running Image : 8.3.102.0
Primary Boot Image : 8.3.102.0
.
.
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
回避策
修正済みソフトウェア
シスコはこのアドバイザリに記載された脆弱性に対処する無償のソフトウェアアップデートをリリースしています。お客様がインストールしたりサポートを受けたりできるのは、ライセンスをご購入いただいたソフトウェア バージョンとフィーチャ セットに対してのみとなります。そのようなソフトウェアアップグレードをインストール、ダウンロード、アクセスまたはその他の方法で使用した場合、お客様は以下のリンクに記載されたシスコのソフトウェアライセンスの条項に従うことに同意したことになります。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/warranty/English/EU1KEN_.html
また、お客様がソフトウェアをダウンロードできるのは、ソフトウェアの有効なライセンスをシスコから直接、あるいはシスコ認定リセラーやパートナーから取得している場合に限ります。通常、これは以前購入したソフトウェアのメンテナンス アップグレードです。無償のセキュリティ ソフトウェア アップデートによって、お客様に新しいソフトウェア ライセンス、追加ソフトウェア フィーチャ セット、またはメジャー リビジョン アップグレードに対する権限が付与されることはありません。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成は新規リリースでも継続して適切なサポートが受けられることを確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
サービス契約をご利用でないお客様
シスコから直接購入したが Cisco Service Contract をご利用いただいていない場合、また、サードパーティベンダーから購入したが修正済みソフトウェアを POS から入手できない場合は、Cisco TAC に連絡してアップグレードを入手してください。
http://www.cisco.com/c/ja_jp/support/web/tsd-cisco-worldwide-contacts.html
無償アップグレードの対象製品であることを証明していただくために、製品のシリアル番号と、本アドバイザリの URL をご用意ください。
修正済みリリース
Cisco Aironet 1800、2800、3800 アクセス ポイント | この脆弱性に対する最初の修正リリース |
---|---|
Prior to 8.0 | 脆弱性なし |
8.0 | 脆弱性なし |
8.1 | 脆弱性なし |
8.2 | 脆弱性なし |
8.3 | 8.3.112.0(注釈を参照) |
8.4 | 脆弱性なし |
注:バージョン8.3.111.0は最初の修正バージョンですが、延期され8.3.112.0に置き換えられました。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
出典
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.1 | Metadata update. | — | Final | 2017 年 9 月 21 日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2017年5月3日 |
利用規約
本アドバイザリは無保証のものとしてご提供しており、いかなる種類の保証も示唆するものではありません。 本アドバイザリの情報およびリンクの使用に関する責任の一切はそれらの使用者にあるものとします。 また、シスコは本ドキュメントの内容を予告なしに変更したり、更新したりする権利を有します。
本アドバイザリの記述内容に関して情報配信の URL を省略し、単独の転載や意訳を施した場合、当社が管理した情報とは見なされません。そうした情報は、事実誤認を引き起こしたり、重要な情報が欠落していたりする可能性があります。 このドキュメントの情報は、シスコ製品のエンドユーザを対象としています。