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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
この脆弱性は、カットスループロキシ機能によって割り当てられたメモリを解放する際の競合状態に起因します。攻撃者は、カットスループロキシ認証をトリガーする条件に一致するようにトラフィックを送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性を軽減する回避策はありません。このアドバイザリは次のリンクで確認できます。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20140219-fwsm
該当製品
Cisco FWSMソフトウェアは、ソフトウェアメンテナンスリリースが終了しています。Cisco FWSMをご使用のお客様は、シスコの担当者にお問い合わせください。
脆弱性のある製品
次の例は、アクセスリストSERVER_AUTHに一致するトラフィックを、AuthOutboundという外部AAAサーバ経由で認証するように設定されたCisco FWSMを示しています。この例の設定は、matchコマンドを使用して実装されています。
FWSM/admin# show running-config aaa authentication| include match|include
aaa authentication match SERVER_AUTH inside AuthOutbound
次の例は、includeコマンドを使用して実装された、同等の設定を示しています。
FWSM/admin# show running-config aaa authentication| include match|include
aaa authentication include SERVER_AUTH inside AuthOutbound
Cisco FWSMソフトウェアでは、カットスループロキシ機能はデフォルトで有効になっていません。
実行ソフトウェア バージョンの判別
デバイスで実行されているCisco FWSMソフトウェアのバージョンを確認するには、次の例に示すように、管理者はshow versionコマンドを発行できます。FWSM> show version FWSM Firewall Version 4.0(16) [...]
Cisco Adaptive Security Device Manager(ASDM)を使用してデバイスを管理している場合は、ログインウィンドウの表、またはCisco ASDMウィンドウの左上隅に表示されるソフトウェアのバージョンを確認できます。バージョン表記は次の例のようになります。
FWSM Version: 4.0(16)
バージョン情報は、Cisco Catalyst 6500シリーズスイッチまたはCisco 7600シリーズルータからも入手できます。 デバイスで実行されているCisco FWSMソフトウェアのバージョンを確認するには、Cisco IOSソフトウェアまたはCisco Catalystオペレーティングシステムソフトウェアからshow moduleコマンドを発行して、システムにインストールされているモジュールとサブモジュールを確認します。
次の例は、スロット2にCisco FWSM(WS-SVC-FWM-1)がインストールされているシステムを示しています。
switch>show module Mod Ports Card Type Model Serial No. --- ----- -------------------------------------- ------------------ ----------- 1 16 SFM-capable 16 port 1000mb GBIC WS-X6516-GBIC SAL06334NS9 2 6 Firewall Module WS-SVC-FWM-1 SAD10360485 3 8 Intrusion Detection System WS-SVC-IDSM-2 SAD0932089Z 4 4 SLB Application Processor Complex WS-X6066-SLB-APC SAD093004BD 5 2 Supervisor Engine 720 (Active) WS-SUP720-3B SAL0934888E Mod MAC addresses Hw Fw Sw Status --- ---------------------------------- ------ ------------ ------------ ------- 1 0009.11e3.ade8 to 0009.11e3.adf7 5.1 6.3(1) 8.7(0.22)BUB Ok 2 0018.ba41.5092 to 0018.ba41.5099 4.0 7.2(1) 4.0(16) Ok 3 0014.a90c.9956 to 0014.a90c.995d 5.0 7.2(1) 7.0(4)E4 Ok 4 0014.a90c.66e6 to 0014.a90c.66ed 1.7 Unknown Unknown PwrDown 5 0013.c42e.7fe0 to 0013.c42e.7fe3 4.4 8.1(3) 12.2(33)SXH8 Ok [...]
正しいスロットの場所を確認した後、show module <slot number>コマンドを発行して、次の例に示すように、実行中のソフトウェアバージョンを識別します。
switch>show module 2 Mod Ports Card Type Model Serial No. --- ----- -------------------------------------- ------------------ ----------- 2 6 Firewall Module WS-SVC-FWM-1 SAD10360485 Mod MAC addresses Hw Fw Sw Status --- ---------------------------------- ------ ------------ ------------ ------- 2 0018.ba41.5092 to 0018.ba41.5099 4.0 7.2(1) 4.0(16) Ok [...]
上の例は、Cisco FWSMがソフトウェアバージョン4.0(16)を実行していることを示しています(Sw列を参照)。
仮想スイッチングシステム(VSS)を使用して、2台の物理的なCisco Catalyst 6500シリーズスイッチを1つの論理仮想スイッチとして動作させることができる場合は、show module switch allコマンドを使用して、スイッチ1とスイッチ2に属するすべてのFWSMのソフトウェアバージョンを表示できます。このコマンドの出力は、show module <slot number>の出力に似ていますが、VSSの各スイッチのモジュールに関するモジュール情報が含まれています。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
Cisco FWSMソフトウェアは、AAAネットワークアクセスサービスのカットスループロキシ機能をサポートしています。
Cisco Firewall Services Module(FWSM)ソフトウェアのカットスループロキシ機能の脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者によって該当システムのリロードが引き起こされる可能性があります。
注:この脆弱性は、シングルおよびマルチコンテキストモードの両方で、ルーテッドファイアウォールモードとトランスペアレントファイアウォールモードの両方に影響します。この脆弱性は、IPバージョン4(IPv4)トラフィックによってのみ引き起こされます。通過トラフィックとFWSMデバイス宛てのトラフィックによって、この脆弱性が引き起こされる可能性があります。外部AAAサーバまたはAAA用のCisco FWSMローカルユーザデータベースを使用する設定には脆弱性が存在します。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCuj16824(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2014-0710が割り当てられています。
回避策
カットスループロキシ機能を無効にする以外に、この脆弱性を軽減する回避策はありません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt のシスコ セキュリティ アドバイザリ、応答、および通知のアーカイブや、後続のアドバイザリを参照して侵害の可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
次の表に、メジャーリリースバージョンごとにこの脆弱性を修正するリリースに関する情報を示します。 3.1 |
3.2 |
4.0 |
4.1 |
|
CSCuj16824:Cisco FWSMカットスループロキシにおけるDoS脆弱性1 |
3.2.x以降に移行 |
3.2(28) |
4.1以降に移行 |
4.1(15) |
1 この脆弱性は、3.1(21)、3.2(21)、4.0(16)、および4.1(6)より前のCisco FWSMソフトウェアリリースには影響しません。
注: Cisco FWSMソフトウェアは、ソフトウェアメンテナンスリリースが終了しています。Cisco FWSMをご使用のお客様は、シスコの担当者にお問い合わせください。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
この脆弱性は、サポートケースの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2014年2月19日 | 初版リリース |
利用規約
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