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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
これらの脆弱性に対しては回避策がありません。
このアドバイザリは次のリンクで確認できます。https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20120926-ecc
注:2012年9月26日のCisco IOSソフトウェアセキュリティアドバイザリバンドル公開には9件のCisco Security Advisoryが含まれています。8件のアドバイザリはCisco IOSソフトウェアの脆弱性に対処するもので、1件はCisco Unified Communications Managerの脆弱性に対処するものです。各Cisco IOSソフトウェアセキュリティアドバイザリには、このアドバイザリで詳述された脆弱性を修正したCisco IOSソフトウェアリリースと、2012年9月のバンドル公開に含まれるすべてのCisco IOSソフトウェアの脆弱性を修正したCisco IOSソフトウェアリリースが記載されています。
個々の公開リンクは、次のリンクの「Cisco Event Response: Semi-Annual Cisco IOS Software Security Advisory Bundled Publication」に掲載されています。
http://www.cisco.com/web/about/security/intelligence/Cisco_ERP_sep12.html
該当製品
ハードウェアタイプを識別するには、デバイスにログインし、show module Cisco IOS XEソフトウェアCLIコマンドを発行します。次の例は、Catalyst Supervisor Engine 7L-EがインストールされたCatalyst 4500-Eシリーズを示しています。
シスコ製品で稼働している Cisco IOS ソフトウェア リリースを確認するには、デバイスにログインして show version コマンドを使って、システム バナーを表示します。"Internetwork Operating System Software"、"Cisco IOS Software" あるいはこれらに類似するシステム バナーによってデバイスで Cisco IOS ソフトウェアが稼働していることを確認できます。 その後ろにイメージ名が括弧の間に表示され、続いて "Version" と Cisco IOS ソフトウエア リリース名が表示されます。他のシスコ デバイスでは、show version コマンドが存在しなかったり、別の出力が表示されたりします。switch#show module Chassis Type : WS-C4507R+E Power consumed by backplane : 40 Watts Mod Ports Card Type Model Serial No. ---+-----+--------------------------------------+------------------+----------- 4 6 Sup 7L-E 10GE (SFP+), 1000BaseX (SFP) WS-X45-SUP7L-E CAT1532L4ZA 5 48 10/100/1000BaseT (RJ45) WS-X4448-GB-RJ45 JAB023456A3
次の例は、Supervisor Engine 7L-Eを搭載したCatalyst 4500EシリーズスイッチでCisco IOS XEソフトウェアリリース03.02.00.XO.15.0(2)XOが稼働し、インストールされているイメージ名がcat4500e-universal.SPAであることを示しています。
Catalyst_4500#show version Cisco IOS Software, IOS-XE Software, Catalyst 4500 L3 Switch Software (cat4500e-UNIVERSAL-M), Version 03.02.00.XO RELEASE SOFTWARE (fc2) Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport Copyright (c) 1986-2011 by Cisco Systems, Inc. Compiled Thu 22-Sep-11 19:53 by prod_rel_team <--- section removed for brevity ---> System returned to ROM by reload System image file is "bootflash:/cat4500e-universal.SPA.03.02.00.XO.150-2.XO.bin" Last reload reason: Reload command License Information for 'WS-X45-SUP7L-E' License Level: lanbase Type: Default. No valid license found. Next reboot license Level: lanbase
<--- section removed for brevity --->Cisco IOSソフトウェアのリリース命名規則の追加情報は、『White Paper: Cisco IOS and NX-OS Software Reference Guide』で確認できます。
脆弱性のある製品
- Supervisor Engine 7L-Eを搭載したCatalyst 4500Eシリーズスイッチ
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
- Cisco CatalystスーパバイザエンジンII
- Cisco CatalystスーパバイザエンジンIV
- Cisco CatalystスーパバイザエンジンV
- Cisco Catalyst Supervisor Engine 6-Eおよび6-LE
- Cisco Catalyst Supervisor Engine 7-E
- Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチ
- Cisco Catalyst 4900 シリーズ スイッチ
- Cisco ME 4924-10GEイーサネットアグリゲーションスイッチ
詳細
この脆弱性は、不正なネットワークパケットの不適切な処理に起因します。認証されていないリモートの攻撃者は、該当デバイスに特別に巧妙に細工されたパケットを送信したり、該当デバイスを通過させることで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。この不正利用により、攻撃者は該当デバイスのスーパーバイザカードをリロードし、その結果DoS状態が発生する可能性があります。
特別に巧妙に細工されたパケットが受信されると、デバイスは未修正のError Correcting Code(ECC;エラー訂正コード)障害に関するエラーメッセージを表示します。 このエラーメッセージの例を次に示します。
%C4K_SWITCHINGINEMAN-4-VFEL2INTERRUPT: (9回省略)VFE L2 sptMemory interrupt. valid: 1 addr: 0x0 data: 0x0 uncorrected ecc: 0
これらのパケットが72時間未満の間に100個受信された場合、デバイスはリロードされます。
同様のエラーメッセージを引き起こすが、修正済みECCエラーメッセージが表示されるパケットもあります。 これらは情報であり、デバイス自体には影響しません。 このエラーメッセージの例を次に示します。
%C4K_SWITCHINGENGINEMAN-4-VFEL2INTERRUPT: VFE L2 sptMemory interrupt. valid: 1 addr: 0x0 data: 0x0 corrected ecc: 2
デバイスの設定にかかわらず、Cisco IOS XEソフトウェアリリース03.02.00.XO.15.0(2)XOを実行している場合、デバイスに脆弱性が存在します。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCty88456(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2012-4622が割り当てられています。
回避策
この脆弱性に対する回避策はありません。ポートアクセスコントロールリスト(PACL)およびVLANアクセスコントロールリスト(VACL)を使用しても、この脆弱性は緩和されません。
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt の Cisco Security Advisories and Responses アーカイブや後続のアドバイザリを参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
Cisco IOS ソフトウェア
Cisco IOSソフトウェアは、このアドバイザリで説明されている脆弱性の影響を受けません。Cisco IOS XE ソフトウェア
この脆弱性の影響を受けるのは、Cisco IOS XEソフトウェアリリース03.02.00.XO.15.0(2)XOのみです。該当するCisco IOS XEソフトウェアリリースを実行しているデバイスは、リリース3.3.0.SG以降に移行する必要があります。
Cisco IOS XE ソフトウェア リリース | First Fixed Release(修正された最初のリリース) | 2012年9月のCisco IOSソフトウェアセキュリティアドバイザリバンドル公開に含まれるすべてのアドバイザリに対する最初の修正リリース |
---|---|---|
2.1.x | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
2.2.x | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
2.3.x | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
2.4.x | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
2.5.x | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
2.6.x | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
3.1.xS | 脆弱性なし | 3.1.4S |
3.1.xSG | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.2.5SG以降に移行してください。 |
3.2.xS | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
3.2.xSG | 脆弱性なし | 3.2.5SG |
3.2.xXO | 脆弱性あり。3.3.0SG以降に移行してください。 | 脆弱性あり。3.3.1SG以降に移行してください。 |
3.3.xS | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
3.3.x.SG | 脆弱性なし | 3.3.1SG |
3.4.xS | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
3.5.xS | 脆弱性なし | 脆弱性あり。3.6.0S以降に移行してください。 |
3.6.xS | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
3.7.xS | 脆弱性なし | 脆弱性なし |
Cisco IOS ソフトウェア リリースへの Cisco IOS XE ソフトウェア リリースのマッピングについては、「Cisco IOS XE 2 Release Notes」、「Cisco IOS XE 3S Release Notes」、および「Cisco IOS XE 3SG Release Notes」を参照してください。
Cisco IOS XR ソフトウェア
Cisco IOS XRソフトウェアは、このアドバイザリで説明されている脆弱性の影響を受けません。推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表を確認していません。
この脆弱性は、お客様のサービスリクエストの対応時に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 | 2012年9月26日 | 初版リリース |
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