日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Network Admission Control(NAC)ゲストサーバシステムソフトウェアには、RADIUS認証ソフトウェアの脆弱性が存在します。これにより、認証されていないユーザが保護されたネットワークにアクセスできる可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20110330-nac で公開されています。
該当製品
Cisco NACゲストサーバは、Cisco NACアプライアンスおよびCiscoワイヤレスLANコントローラにゲストポリシーを適用します。ゲストポリシーは、これらのアプライアンスで適用されます。
脆弱性のある製品
この脆弱性は、ソフトウェアバージョン2.0.3より前のすべてのバージョンのNACゲストサーバソフトウェアに影響します。ソフトウェアバージョンは、Webサーバのログインページに表示されます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
Cisco NACゲストサーバシステムソフトウェアには、RADIUS認証ソフトウェアのコンフィギュレーションファイルに脆弱性が含まれています。この誤設定により、認証されていないユーザが保護されたネットワークにアクセスできる可能性があります。この脆弱性により、有効なユーザ名やパスワードを入力しなくても、認証がバイパスされる可能性があります。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtj66922 (登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2011-0963が割り当てられています。
回避策
Cisco NACゲストアクセスサーバのRADIUSコンフィギュレーションファイルを変更して、認証バイパスの可能性を排除することができます。次のコマンドを使用すると、RADIUS設定の回線ファイルが変更され、RADIUSデーモンが再起動して新しい設定ファイルが読み取られます。
デバイスのコマンドラインインターフェイス(CLI)から次のコマンドを実行すると、コンフィギュレーションファイルを変更できます。
# cp /etc/raddb/radiusd.conf /etc/raddb/radiusd.conf.orig # sed -i 's/php -f/php/g' /etc/raddb/radiusd.conf # service radiusd restart
修正済みソフトウェア
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
2.0.3より前のソフトウェアバージョンはこの脆弱性の影響を受けます。すべてのNACゲストサーバデバイスで修正済みのソフトウェアと回避策が利用可能です。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2011年3月30日 |
初回公開リリース |
利用規約
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