Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
CiscoWorks Common Servicesには、認証されていないリモートの攻撃者がアプリケーションやホストのオペレーティングシステムファイルにアクセスできる可能性のある脆弱性が存在します。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。この脆弱性に対しては回避策があります。
このアドバイザリは、https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20090520-cw で公開されています。
該当製品
脆弱性のある製品
TFTPサービスが有効になっており、CiscoWorks Common Servicesバージョン3.0.x、3.1.x、および3.2.xが稼働している製品には脆弱性が存在します。影響を受けるのは、Microsoft Windowsオペレーティングシステム上で稼働するCiscoWorks Common Servicesシステムのみです。
CiscoWorks Common Servicesをベースとして使用する次のシスコ製品は、この脆弱性の影響を受けます。
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Cisco Unified Service Monitorバージョン1.0、1.1、2.0、および2.1
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CiscoWorks QoS Policy Managerバージョン4.0および4.1
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CiscoWorks LAN Management Solutionバージョン2.5、2.6、3.0、3.0.1、および3.1
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Cisco Security Managerバージョン3.0、3.1、および3.2
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Cisco TelePresence Readiness Assessment Managerバージョン1.0
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CiscoWorks Voice Managerバージョン3.0および3.1
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CiscoWorks Health and Utilization Monitorバージョン1.0および1.1
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Cisco Unified Operations Managerバージョン1.0、1.1、2.0、および2.1
SolarisバージョンのCiscoWorks Common Servicesは、この脆弱性の影響を受けません。
TFTPサービスはデフォルトで有効になっています。TFTPサービスが実行されていることを確認するには、CiscoWorksインターフェイスに接続し、Start > Settings > Control Panel > Administrative Tools > Servicesの順に選択して、Servicesウィンドウにアクセスします。サービスの名前はCWCS tftp serviceです。
注:管理者は、Microsoft Windowsのコマンドtasklist/svcを発行して、システムで実行されているサービスを一覧表示することもできます。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
CiscoWorks Common Servicesバージョン3.0.x、3.1.x、および3.2.xを使用していない製品、またはTFTPサービスが有効になっていない製品には、脆弱性はありません。SolarisバージョンのCiscoWorks Common Servicesは、この脆弱性の影響を受けません。他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
CiscoWorks Common Servicesは、CiscoWorksアプリケーションによって共有される共通の管理サービスセットです。CiscoWorksは、ネットワークとデバイスを管理するためのインターネット標準に基づく製品ファミリです。CiscoWorks製品の多くはCommon Servicesを使用し、これに依存しています。
CiscoWorks Common ServicesにはTFTPディレクトリトラバーサルの脆弱性があり、認証されていないリモートの攻撃者がアプリケーションやホストのオペレーティングシステムファイルにアクセスできる可能性があります。
注:脆弱性が存在するのは、Microsoft Windowsオペレーティングシステム上で稼働するCiscoWorks Common Servicesシステムだけです。SolarisバージョンのCiscoWorks Common Servicesは、この脆弱性の影響を受けません。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCsx07107(登録ユーザ専用)として文書化され、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2009-1161が割り当てられています。
回避策
この脆弱性を軽減するために、管理者は次の手順を実行してTFTPサービスを無効にすることができます。
ステップ 1:Start > Settings > Control Panel > Administrative Tools > Servicesの順に選択して、Servicesウィンドウにアクセスします。
ステップ 2:CWCS tftp serviceを右クリックし、Propertiesを選択します。
ステップ 3:Startup TypeをDisabledに設定します。
ステップ 4:Stopボタンをクリックして、TFTPサービスを停止します。
注:TFTPサービスを無効にすると、一部のCiscoWorksコンポーネントの機能に影響する場合があります。
ネットワーク内のシスコ デバイスに適用可能な他の対応策は、このアドバイザリの付属ドキュメントである『Cisco Applied Mitigation Bulletin』を参照してください。以下のリンクから入手できます。
修正済みソフトウェア
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。ソフトウェアを配備する前に、メンテナンス プロバイダーと相談するか、機能セットの互換性や環境固有の既知の問題などがないかどうかを確認することを推奨いたします。
この脆弱性は、次のCiscoWorks Common Servicesソフトウェアパッチで修正されています。
cwcs3.x-win-CSCsx07107-0.zip
CiscoWorks Common Servicesのパッチは、次のリンクからダウンロードできます。
http://www.cisco.com/pcgi-bin/tablebuild.pl/cw2000-cd-one
アップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt と後続のアドバイザリも参照して、問題の解決状況と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードする機器に十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新しいリリースで引き続き適切にサポートされていることの確認を十分に行ってください。情報に不明な点がある場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)または契約を結んでいるメンテナンス プロバイダーにお問い合せください。
推奨事項
不正利用事例と公式発表
Cisco PSIRT では、本アドバイザリに記載されている脆弱性の不正利用事例やその公表は確認しておりません。
この脆弱性はカスタマー サービス リクエストの解決中に発見されました。
URL
改訂履歴
リビジョン 1.0 |
2009年5月20日 |
初版リリース |
利用規約
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