概要
このドキュメントでは、Cisco Prime Network Registrar(CPNR)IP Address Management(IPAM)8.3とCPNR 9.0の互換性について説明します。IPAM 8.3をCPNR 9.0で動作させるためにIPAM Executive/Remoteエージェントをインストールする際に必要変更を説明します。
このドキュメントでは、IPAM 8.3で使用できるCPNR 8.3および9.0の機能についても説明します。
はじめに
要件
IPAM 8.3 Executive/Remoteエージェントの「cnrsdk」フォルダを置き換えるには、CPNR 9.0 32ビットソフトウェア開発キット(SDK)パッケージを使用する必要があります。
CPNR 9.0を使用したIPAM 8.3 – セットアップ
IPAM 8.3をCPNR 9.0で動作させるには、IPAM Executive/Remoteエージェントの「cnrsdk」フォルダ(<INC-HOME>/cnrsdk)を32ビットCPNR 9.0 SDKパッケージの内容に置き換える必要があります。IPAM 8.1.2以降では、CPNRサーバを管理するためにIPAMリモートエージェントを使用する必要があります。「cnrsdk」フォルダをIPAM 8.3リモートエージェント上のCPNR 9.0 SDKに置き換えるだけで十分です。
IPAMリモートエージェントの「cnrsdk」フォルダを置き換えるには、次の手順を実行します。
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IPAM 8.3リモートエージェントを停止します。
Linuxの場合:<INC-HOME>/etc/incontrol stop
Windows の場合:IPAMサービスを停止するには、Windowsサービスコントローラを使用します。
デフォルトでは、次のディレクトリの<INC-HOME>ディレクトリ:
Windows:C:\Program Files\Cisco\Cisco Prime Network Registrar IPAM
Linux の場合/opt/incontrol
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IPAM Remoteエージェントの「<INC-HOME>/cnrsdk」フォルダまたはサブディレクトリに移動します。
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「cnrsdk」フォルダまたはサブディレクトリ内のすべてのファイル/フォルダを削除します。フォルダ自体は削除しません。
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CPNR 9.0 32ビットSDKパッケージを「<INC-HOME>/cnrsdk」フォルダにコピーします。
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CPNR 9.0 SDKパッケージを展開します。
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cnrsdk.jarを「<INC-HOME>/cnrsdk/classes」フォルダから「<INC-HOME>/classes」ディレクトリにコピーします。
cp <INC-HOME>/cnrsdk/classes/cnrsdk.jar <INC-HOME>/classes
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リモートエージェントでIPAMサービスを開始します。
Linuxの場合:<INC-HOME>/etc/incontrol start(IPAMエージェントを起動するには、「incadmin」ユーザとしてログインする必要があります)。
Windows の場合:IPAMサービスを開始するには、Windowsサービスコントローラを使用します。
注:IPAM 8.3では、CPNR 9.0 DHCP/DNS/CDNSサーバのDHCPまたはドメインネームサーバ/キャッシングDNS(DNS/CDNS)サーバを作成する場合、選択される製品名は「CNR DHCP 8.3」および「CNR Authoritative DNS 8.3/CNR」になりますDNS 8.3'をそれぞれキャッシュする。
CPNR 8.3および9.0の新機能
CPNR 8.3では、次の新機能が導入されています。
- クライアントベースのDNS64プレフィクス
- 国際化されたドメイン名
- 同じOS上のCDNSおよびADNS(DNSハイブリッド)
- DNS応答ポリシーゾーン(RPZ)
- Generic Security Service Algorithm for Secret Key Transaction(GSS-TSIG)を使用した、セキュアなダイナミックDNSおよびゾーン転送
- Representational State Transfer(REST)APIのサポート
- リソース制限アラーム
- スーパーユーザ権限のないプロトコルサーバのインストール
- Active Directory(AD)による外部認証
- Bring Your Own Device(BYOD)のサポート
次の新機能がCPNR 9.0で導入されました。
- エンドツーエンドのIPv6サポート
- Windows Server 2012のサポート
- DNSプッシュ通知
- RRの加重ラウンドロビン
- 複数のDHCPv6オプションインスタンス
IPAM 8.3の新機能
IPAM 8.3では、CPNR 8.3の次の機能が、他のさまざまな拡張機能とは別にサポートされています。
- クライアントベースのDNS64プレフィクス
- DNSビュー(8.2機能)
- 国際化されたドメイン名
要約
IPAM 8.3 Remote Agentの「cnrsdk」フォルダまたはサブディレクトリが前述のように更新されると、IPAM 8.3でサポートされているすべての機能がCPNR 9.0で正常に動作します。
CPNR 8.3およびCPNR 9.0の次の新機能は、IPAM 8.3で管理されるCPNR 9.0のインストールで使用できます。これらの新機能の設定は、CPNR 9.0で実行でき、使用できます。
CPNR 8.3および9.0の次の機能は、CPNR 9.0サーバの管理に使用される場合、IPAM 8.3では使用できません。
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