このドキュメントでは、JBoss 7 サーバを Windows サービスとして設定し、Cisco Cloud Portal を使用する方法について説明します。
この設定を行うことで、Windows サーバがブートするたびに JBoss サーバはバックグラウンド プロセスとして自動的に起動するようになります。ユーザはプロセス開始のためにログインする必要がないため、ログオフしてもプロセスが停止することはありません。このほか、Windows Server がリブートした際も自動で起動します。
このドキュメントの読者は次のトピックについて理解している必要があります。
Windows Server のオペレーティング システム
Internet Information Services
このドキュメントの情報は、次のハードウェアとソフトウェアのバージョンに基づいています。
Windows Server 2008 R2
IIS 7.5
JBoss 7.1.1.Final
Cisco Service Portal、リリース 9.4 以降
ドキュメント表記の詳細は、『シスコテクニカルティップスの表記法』を参照してください。
JBoss がインストールされている Windows サーバの管理者アクセス権があることを確認します。また、検索および置換機能のあるテキスト エディタ(Notepad など)を用意します。 必須ではありませんが、サーバから Web へのアクセスが無制限に設定されていると便利です。
次のステップを実行します。
Web サイトの www.jboss.org/jbossweb/downloads で「Jboss Web Native Connectors」の最新パッケージを検索し、使用する Windows オペレーティング システム向けのバイナリをダウンロードします。たとえば、最新パッケージがリリース 2.0.10 の場合、binaries 2.0.10-windows x64 の zip ファイルをダウンロードします。
JBoss のルート ディレクトリでダウンロードしたアーカイブ ファイルを解凍します。以下に、いくつかの例を示します。
C:\jboss-as-7.1.1.Final
プロンプトで解凍が始まったら、同じ名前の既存ファイルはすべて上書きしてください。
テキスト エディタで service.bat ファイルを <JBOSS_ROOT>\bin ディレクトリ下で開きます。バックアップ用にファイルを service.old としてコピーし、保存してください。
SVCNAME、SVCDISP、SVCDESC プロパティを適宜設定します。以下に、いくつかの例を示します。
set SVCNAME=JBoss7server set SVCDISP=JBoss Server for CSP release X set SVCDESC=JBoss AS 7.1.1.Final - Windows x64 - CSP release X
JAVA_OPTS プロパティは、行の先頭に REM を追加してコメントアウトします。以下に、いくつかの例を示します。
REM set JAVA_OPTS=-X
run.bat のすべてのオカレンスを standalone.bat に置き換えます。
run.log のすべてのオカレンスを standalone.log に置き換えます。
次のコマンドのオカレンスすべてを探します。
call shutdown -S < .s.lock >> shutdown.log 2>&1
すべてのオカレンスを次のコマンドに置き換えます。
call jboss-cli.bat --connect --command=:shutdown >> shutdown.log 2>&1
変更した service.bat ファイルを保存します。
Windows コマンド ラインを起動し、次のコマンドで「JBoss Server for CSP release X」サービスのインストールと登録を行います。
service.bat install
[Server Manager] > [Configuration] > [Services]を開き、「JBoss Server for CSP release X」サービスが登録されたことを確認します。
(オプションで)このサービスの Startup タイプを [Automatic] に変更します。
「JBoss Service for CSP release X」サービスを開始します。
ログ ファイルの <JBOSS_ROOT>\bin\standalone.log を見て、JBoss サーバが開始していることを確認します。