このドキュメントでは、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)、Time-of-Day(ToD)および TFTP サーバとして機能する Cisco uBR7100 ケーブルモデム終端システム(CMTS)の設定例を紹介します。また、CMTS でのコマンドライン インターフェイス(CLI)によるデータオーバーケーブル サービス インターフェイス仕様(DOCSIS)コンフィギュレーション ファイルの構築方法についても説明します。この設定は、CMTS がブリッジ モードで設定されている間、「Cisco CMTS のオールインワン設定」と呼ばれます。現在 uBR7100 プラットフォームはブリッジングをサポートする唯一の CMTS プラットフォームです。
このドキュメントの読者は、ブリッジング、DOCSIS、DHCP、ToD、および TFTP プロトコルについての基本的な知識が必要です。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco uBR7100 ケーブル モデム終端システム
DOCSIS 準拠のケーブル モデム
Cisco IOS® ソフトウェア リリース 12.1(7)EC 以降
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
DOCSIS 準拠のケーブル モデムは、正常にオンラインになるために 3 種類のサーバへの接続を必要とします。
ケーブル モデムを備えた DHCP サーバ。このケーブル モデムには IP アドレス、サブネット マスク、および IP に関連するその他のパラメータが与えられています。
RFC-868準拠のToDサー バ。モデムに現在の時刻を通知します。ケーブル モデムは、自身のイベント ログに正確なタイムスタンプを正しく付加するために時刻を知る必要があります。
TFTP サーバ。このサーバからケーブル モデムがケーブル モデム仕様の動作パラメータを含む DOCSIS コンフィギュレーション ファイルをダウンロードします。
CATV 事業者のほとんどは、Cisco Network Registrar(CNR)を DHCP、ドメイン ネーム サーバ(DNS)、および TFTP サーバとして使用しています。ToD サーバは CNR の一部ではありません。ToD サーバは、ケーブル事業者のシステムのプラットフォームの種類によって使用されるかどうかが決まります。ToDはRFC-868に準拠する 必要があります。 UNIX システムでは Solaris に含まれています;唯一、/etc のディレクトリの inetd.conf ファイルに次の行が含まれていることを確認する必要があります。
# Time service is used for clock synchronization. # time stream tcp nowait root internal time dgram udp wait root internal
Windowsの場合、最も一般的に使用されるソフトウェアはグレイウェアです 。
次の表に、CMTS に異なるサーバ機能が追加された各 Cisco IOS ソフトウェア リリースを示します。
サーバ機能 | Cisco IOS ソフトウェア リリース |
---|---|
DHCP | 12.0(1)T |
ToD | 12.0(4)XI |
TFTP | 11.0(全プラットフォーム対応) |
このドキュメントでは、これらの各機能について説明します。これらの機能すべてを備えた CMTS に対する設定は、「CMTS のオールインワン設定」と呼ばれています。 この設定がされていれば、ケーブル プラントのテスト用に他のサーバを必要とせず、高速インターネット アクセスを行うことができます。
また、TFTP サーバではなく CMTS 上にある DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを設定できるようになります。リリース ノートによると、この機能を使用するには、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(2)EC1 以上が必要です。
この「オールインワン設定」は、ラボ環境、初期テスト、小規模な配備、およびトラブルシューティングにとっては非常に便利ですが、非常に多数のケーブル モデムのサポートには対応していません。そのため、多数のケーブル モデムを使用する稼働中のケーブル プラントでは、この設定の使用は推奨しません。
シスコのテクニカルサポートのエンジニアは、ケーブルの問題をトラブルシューティングする間変数を削除するためしばしばこの設定を使用します。
Cisco uBR7100 シリーズ ルータでは、次の動作モードをサポートします。
ルーティング モード:ルーティング動作モードは Cisco CMTS ルータの標準的なデフォルト モードです。このモードでは、DHCP サーバなどの Cisco IOS ソフトウェア ルーティング機能の広い範囲を提供し、各インターフェイスを介してどのパケットが送信されるのかを制御し ます。
トランスペアレント ブリッジング モード:ケーブル インターフェイスとポート アダプタ インターフェイス間のブリッジング動作は、パフォーマンスおよびセキュリティの問題がある可能性があるため DOCSIS CMTS のインストールでは通常使用されません。しかし、ブリッジングは顧客宅内機器(CPE)のデバイス数に制限がある CMTS 環境では非常に有効です。このような環境は、典型的な集合住宅用設備(MDU)またはマルチテナント設備(MTU)の環境、特に CMTS が既存のブリッジングのネットワークと置き換えられている環境です。
Integrated Routing and Bridging(IRB)動作ではホストまたはネットワークの特定のセグメント内でブリッジングができ、またそのホストは他の、2 つのネットワークを相互接続するための別のルータを使用しないルートされたネットワーク上のデバイスと接続することができます。
注:トランスペアレントブリッジングとIRBの動作は、Cisco IOSソフトウェアリリース12.1(7)EC以降を使用している場合にのみサポートされます。トランスペアレント ブリッジングと IRB 動作の詳細については、Cisco.com およびシスコのドキュメント CD-ROM から入手できる『Cisco IOS ブリッジングおよび IBM ネットワーキング コンフィギュレーション ガイド、リリース 12.1』の「ブリッジング」の章を参照してください。
ブリッジングはデータリンク層で動作し、ルーティングはネットワーク層で動作するため、異なるプロトコル コンフィギュレーション モデルを使用します。たとえば、基本的な IP モデルではすべてのブリッジ インターフェイスは同じネットワークに属している必要がありますが、ルーテッド インターフェイスはそれぞれ別個のネットワークを表します。
IRB では、ブリッジ グループ仮想インターフェイスは、特定のプロトコルが 1 つのブリッジ グループでブリッジおよびルーティングの両方が行われる場合に、プロトコル設定モデルの混同を避けるために使用されます。
ブリッジ グループ仮想インターフェイスはブリッジングをサポートしない通常のルーテッド インターフェイスですが、ルーテッド インターフェイスに対応するブリッジ グループを代表します。BVI には、対応するブリッジ グループに適用されるすべてのネットワーク レイヤ アトリビュート(ネットワーク レイヤ アドレスやフィルタなど)があります。この仮想インターフェイスに割り当てられているインターフェイス番号は、この仮想インターフェイスが表すブリッジ グループに対応しています。この番号が仮想インターフェイスとブリッジ グループ間のリンクになります。
ブリッジ グループ仮想インターフェイスで特定のプロトコルのルーティングを有効にすると、ルーテッド インターフェイスから送信された、ブリッジ ドメイン内のホスト宛てのパケットは、ブリッジ グループの仮想インターフェイスにルーティングされ、対応するブリッジ インターフェイスに転送されます。ブリッジ グループ仮想インターフェイスにルーティングされたすべてのトラフィックは、対応するブリッジ グループにブリッジド トラフィックとして転送されます。ブリッジド インターフェイスで受信されたすべてのルーティング可能なトラフィックは、ブリッジ グループ仮想インターフェイスから直接送信されたかのように、他のルーテッド インターフェイスにルーティングされます。
ブリッジ インターフェイスに到達したがルーテッド インターフェイスに送信予定またはルーテッド パケットを受信するためにルート可能なパケットを受信するには、ブリッジ グループ仮想インターフェイスにも適切なアドレスが必要です。MAC アドレスおよびネットワーク アドレスはブリッジ グループ仮想インターフェイスに次の方法で割り当てられます。
ブリッジ グループ仮想インターフェイスは、ブリッジ グループ仮想インターフェイスに関連付けられたブリッジ グループのブリッジ インターフェイスに 1 つから MAC アドレスを「借り」ます。
同じブリッジ グループで指定されているプロトコルをルーティングおよびブリッジングするには、ブリッジ グループ仮想インターフェイスのプロトコルのネットワーク層の属性を設定する必要があります。
プロトコル属性はブリッジ インターフェイスに設定しないでください。また、ブリッジング属性をブリッジ グループ仮想インターフェイスに設定できません。
ブリッジグループを表すブリッジグループ仮想インターフェイスは1つだけ存在し、ブリッジグループは複数の異なるカプセル化方式に設定された異なるメディアタイプで構成されるため、パケットを正しくスイッチングするために必要な特定のカプセル化方式で設定する必要があります。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(1)T 以降を実行している Cisco ルータには、DHCP サーバとして動作する機能があります。この DHCP サービスは、ケーブル モデムや PC や ワークステーションなどの CPE に DHCP リースを提供するために設定されることがあります。
ケーブル モデムがオンラインになるために一般的に必要な次の DHCP オプションの最小セットがあります。
IP アドレス(DHCP パケット ヘッダの yiaddr フィールド)
サブネット マスク(DHCP オプション 1)
グリニッジ標準時(GMT)からの現地時間のタイム オフセット(秒)(DHCP オプション 2)
デフォルト ルータ(DHCP オプション 3)
ToD サーバの IP アドレス(DHCP オプション 4)
ログ サーバ(DHCP オプション 7)
TFTP サーバの IP アドレス(DHCP パケット ヘッダの siaddr フィールド)
DOCSIS コンフィギュレーション ファイルの名前(DHCP パケット ヘッダの file フィールド)
DHCP リース時間(秒)(DHCP オプション 51)
ルータでは、これらのオプションは次のコマンドで設定することができます。
! ip dhcp pool cm-platinum network 10.1.4.0 255.255.255.0 bootfile platinum.cm next-server 10.1.4.1 default-router 10.1.4.1 option 7 ip 10.1.4.1 option 4 ip 10.1.4.1 option 2 hex ffff.8f80 lease 7 0 10 !
次は、これらのコマンドの説明です。
dhcp pool:ケーブル モデムの範囲の名前(cm-platinum)を定義します。
network:IP アドレスとサブネット マスクを指定します(DHCP オプション 1)。
bootfile:ブート ファイル名を指定します。ここでは platinum.cm です。
next-server;TFTP サーバの IP アドレスを指定します。この例では、インターフェイス c4/0 のプライマリ IP アドレスです。
default-router:デフォルト ゲートウェイを定義します。この例では、インターフェイス c4/0 のプライマリ IP アドレスです(DHCP オプション 3)。
option 7:ログ サーバの DHCP オプションを定義します。
option 4:ToD サーバの IP アドレス(インターフェイス c4/0 のプライマリ IP アドレス)を指定します。
option 2:GMT(8時間)のタイムオフセットオプションを提供します(-8時間は–28800秒で、16進数でffff.8f80と等しい)。
注:オフセット時間の10進数値を16進数に変換する方法の詳細については、「DHCPオプション2(タイムオフセット)の16進数値の計算方法」を参照してください。
lease:リース期間(7 日間、0 時間、10 分)を設定します。
CPE のデバイスに対して、次のオプションが正常に動作するために必要な最小限です。
IP アドレス(DHCP パケット ヘッダの yiaddr フィールド)
サブネット マスク(DHCP オプション 1)
デフォルト ルータ(DHCP オプション 3)
1 台または複数台の DNS の IP アドレス(DHCP オプション 6)
ドメイン名(DHCP オプション 15)
DHCP リース時間(秒)(DHCP オプション 51)
ルータでは、これらのオプションは次のコマンドで設定することができます。
! ip dhcp pool pcs-irb !--- The scope for the hosts. network 172.16.29.0 255.255.255.224 !--- The IP address and mask for the hosts. next-server 172.16.29.1 !--- TFTP server; in this case, the secondary address is used. default-router 172.16.29.1 dns-server 172.16.30.2 !--- DNS server (which is not configured on the CMTS). domain-name cisco.com lease 7 0 10 !
次は、 Cisco IOS ソフトウェア DHCP サーバから使用できるその他の機能です。
ip dhcp ping:リースの機能の前に ping を行います。これにより、DHCP サーバがすでに使用されている IP アドレスにリースを発行しないようにすることができます。
ip dhcp database:CMTS の電源の再投入時に MAC アドレスと IP アドレスの関係を維持するために外部データベースに DHCP バインディングを保存する機能です。
show ip dhcp:DHCP サーバの動作をモニタするために使用する一連のコマンドです。
debug ip dhcp server:DHCP サーバの動作をトラブルシューティングするために使用できる一連のコマンドです。
これらの追加関数や機能については、すべて『Cisco IOS ソフトウェア DHCP サーバ』マニュアルの Cisco IOS DHCP サーバ機能のリリース ノートで説明されています。
ケーブル モデムの ToD サーバへの接続が試みられた後は、DOCSIS コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするために TFTP サーバへの接続に進みます。バイナリ形式の DOCSIS コンフィギュレーション ファイルがシスコ CMTS のフラッシュ デバイスにコピーできる場合は、ルータはそのファイルに対する TFTP サーバとして動作できます。
これは DOCSIS コンフィギュレーション ファイルをフラッシュにダウンロードする手順です。
DOCSIS コンフィギュレーション ファイルが置かれているサーバに CMTS が到達できることを確認するために ping コマンドを発行します。
Ubr7111# ping 172.16.30.2 Type escape sequence to abort. Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 172.16.30.2, timeout is 2 seconds: !--- Output suppressed. Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/1/4 ms
ファイル(ここでは、silver.cm というファイル)を CMTS のフラッシュにコピーします。
Ubr7111# copy tftp flash Address or name of remote host []? 172.16.30.2 Source filename []? silver.cm Destination filename [silver.cm]? Accessing tftp://172.16.30.2/silver.cm... Loading silver.cm from 172.16.30.2 (via Ethernet2/0): ! [OK - 76/4096 bytes] 76 bytes copied in 0.152 secs
フラッシュを検査し、dir コマンドを使用して、ファイルのサイズが正しいことを確認します。
Ubr7111# dir Directory of disk0:/ 1 -rw- 74 Feb 13 2001 16:14:26 silver.cm 2 -rw- 10035464 Feb 14 2001 15:44:20 ubr7100-ik1s-mz.121-11b.EC.bin 47890432 bytes total (17936384 bytes free)
CMTS で TFTP サービスを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次のコマンドを発行します。
tftp-server slot0:silver.cm alias silver.cm
設定の次の行を確認して、ステップ 4 を確認します。
! tftp-server slot0:silver.cm alias silver.cm tftp-server server !
ルータの TFTP サーバの設定に関する詳細については、「その他のファイル転送の機能コマンド」を参照してください。
ケーブル モデムが問題なく DHCP リースを取得すると、次は ToD サーバとの接続を試みます。Cisco IOSソフトウェアリリース12.0(4)XI以降を実行しているCisco CMTS製品は、RFC 868 ToDサービスを提供できます。
よくある誤解は、ケーブル モデムがオンラインになるために使用する必要がある ToD サービスがシスコのルータで一般的に設定されているネットワーク タイム プロトコル(NTP)サービスと同じだというものです。NTP サービスと ToD サービスには互換性がありません。ケーブル モデムは NTP サーバとは対話できません。ケーブル モデムがオンラインになる過程の一部として ToD サーバへの接続を試みる必要があるとき、DOCSIS 1.0 無線周波数干渉(RFI)仕様の最新版に準拠しているモデムは、ToD サーバに到達できない場合でもオンラインになります。
この仕様の最新リリースによれば、ケーブル モデムが ToD サーバに接続できない場合でも、オンラインになる処理が継続される場合があります。ただし、成功するまで、ToD サーバへの接続を定期的に試行します。DOCSIS 1.0 RFI 仕様の以前のバージョンでは、ケーブル モデムが ToD サーバに接続できない場合は、そのモデムはオンラインにはなれません。古いファームウェアを実行しているケーブル モデムでは、この古いバージョンの仕様に準拠している場合があることに注意してください。
注:一部のベンダーのケーブルモデムは、Cisco IOSソフトウェアのToDサービスと相互運用できません。これらのモデムが DOCSIS 1.0 RFI 仕様の最新バージョンに準拠していれば、オンラインになる処理を継続できます。この相互運用性の問題は、Cisco Bug ID CSCdt24107(登録ユーザ専用)に記述されています。
Cisco CMTS で ToD を設定するには、次のグローバル コマンドを発行します。
service udp-small-servers max-servers no-limit ! cable time-server !
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(2)EC 以降(EC リリース群)を実行しているシスコ CMTS 製品は、DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを作成し、内部に保存するよう設定できます。そのようにすると、外部の DOCSIS コンフィギュレーション ファイル作成ツールにアクセスする必要がなくなるので便利です。内部の設定ツールを使用して DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを作成する場合、そのファイルは TFTP を経由して自動的に有効になります。さらに、直接接続されたケーブル インターフェイス上のケーブル モデムからだけは、このコンフィギュレーション ファイルをダウンロードできます。
次の設定例では、2 つの DOCSIS コンフィギュレーション ファイルの作成を示します。
最初の例では、disable.cm を呼び出しています。これによって、ケーブル モデムがオンラインになることができるますが、サービス プロバイダーのネットワークのアクセスから CPE デバイスへの接続を回避できます。この例では場合、access-denied コマンドです。この例では、ダウンストリーム側とアップストリーム側のスピードは共に 1 Kbps で、最大バースト サイズは 1600 バイトであることに注意してください。
cable config-file disable.cm access-denied service-class 1 max-upstream 1 service-class 1 max-downstream 1600 timestamp !
CATV 事業者は、ケーブル モデムを介した CPE へのアクセスを拒否するがケーブル モデムがオンラインになることは許可する場合にこの disable.cm DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを使用します。これは、ケーブル モデムがオンラインになることができない CNR の exclude オプションを使用してケーブル モデムが繰り返しオンラインになろうとして帯域幅を消費するよりもより効率的な CPE サービスを拒否する方法です。
この DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを使用するケーブル モデムでは、show cable modem コマンドを発行すると、次の出力が示されています。
Cable1/0/U0 10 online(d) 2287 0.50 6 0 10.1.4.65 0010.7bed.9b45
この出力の詳細については、このドキュメントの「高度な設定の検証に関するヒント」を参照してください。online(d) というステータスは、ケーブル モデムがオンラインであるが、アクセスは拒否されていることを示しています。
2 番目の例では、platinum.cm と呼ばれる DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを作成します。この場合、アップストリームの最大速度が 1Mbps であり、保証されているアップストリームの値は 100Kpbs になっています。また、ダウンストリームの最大速度は 10Mbps で、最大で 30 の CPE デバイスを接続できます。
cable config-file platinum.cm service-class 1 max-upstream 1000 service-class 1 guaranteed-upstream 100 service-class 1 max-downstream 10000 service-class 1 max-burst 1600 cpe max 30 timestamp !
CMTS で DOCSIS コンフィギュレーション ファイルを設定する際には、tftp server slot0:platinum.cm alias platinum.cm という文は必要ありません。これは、メモリ上に .cm ファイルが保存されておらず、設定の中にあるためです。
内部 DOCSIS コンフィギュレーション ファイルのツールに関する詳細は、「Cisco CMTS コンフィギュレーション コマンド」に記載されています。
このセクションでは、このドキュメントで説明する機能を設定するために必要な情報を提供しています。
注: このドキュメントで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Tool(登録ユーザ専用)を使用してください。
一般的なラボ セットアップ トポロジを、次の図に示します。
このドキュメントでは、次の構成を使用します。
この設定は、uBR7100 CMTS プラットフォームでのみサポートされます。
DOCSIS コンフィギュレーション ファイルの設定など、オールインワン設定をサポートしている Cisco IOS ソフトウェア リリースは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(2)EC とそれ以降の EC 群のリリースです。この設定で使用された Cisco IOS ソフトウェア トレインは ubr7100-ik1s-mz.121-11b.EC.bi n です。
この設定では、これまでに説明したすべての項目についてまとめてします。次の 2 つの DHCP の範囲があります。1 つはケーブル モデム用のもので、もう 1 つはケーブル モデムより内部にあるホスト用のものです。
1 つの DOCSIS コンフィギュレーション ファイルが、platinum.cm という名前で作成されます。このファイルは、cm-platinum という DHCP プールに適用されます。もう 1 つの DOCSIS コンフィギュレーション ファイルである disabled.cm は、この時点ではどれにも適用されません。
コメントは、関連するコマンドの後に青で表示されています。オールインワン設定コマンドは、太字で表されています。
基本的なオールインワン設定 |
---|
ubr7100# show run Building configuration... Current configuration : 3511 bytes ! ! Last configuration change at 01:12:37 PST Mon Sep 3 2001 ! version 12.1 no service pad service timestamps debug datetime msec localtime !--- Provides useful timestamps on all log messages. service timestamps log datetime localtime no service password-encryption service linenumber service udp-small-servers max-servers no-limit !--- Supports a large number of modems or hosts attaching quickly. ! hostname ubr7111 ! boot system flash disk0:ubr7100-ik1s-mz.121-11b.EC.bin ! cable spectrum-group 3 frequency 40800000 no cable qos permission create no cable qos permission update cable qos permission modems cable timeserver !--- Allows cable modems to obtain ToD from the uBR7100. ! cable config-file platinum.cm service-class 1 max-upstream 128 service-class 1 guaranteed-upstream 10 service-class 1 max-downstream 10000 service-class 1 max-burst 1600 cpe max 8 timestamp ! clock timezone PST -9 clock calendar-valid ip subnet-zero no ip routing !--- Disables routing on the CMTS. no ip domain-lookup !--- Prevents the CMTS from looking up domain names or attempting !--- to connect to machines (for example, when mistyping commands). ip host ubr7111 172.16.26.103 ip domain-name cisco.com ip name-server 171.68.10.70 ip name-server 171.69.2.132 ip name-server 171.68.200.250 no ip dhcp relay information check ip dhcp excluded-address 10.45.50.1 10.45.50.5 ! ip dhcp pool cm-platinum !--- Name of the DHCP pool. This scope is for the cable modems attached !--- to interface cable 4/0. network 10.1.4.0 255.255.255.0 !--- Pool of addresses for scope modems-c1/0. bootfile platinum.cm !--- DOCSIS configuration file name associated with this pool. next-server 10.1.4.1 !--- IP address of the TFTP server which sends the boot file. default-router 10.1.4.1 !--- Default gateway for cable modems; necessary to get DOCSIS files. option 7 ip 10.1.4.1 !--- Log Server DHCP option. option 4 ip 10.1.4.1 !--- ToD server IP address. option 2 hex ffff.8f80 !--- Time offset for ToD, in seconds (HEX), from GMT. !--- Pacific Standard Time offset from GMT = –28,000 seconds = ffff.8f80 lease 7 0 10 !--- Lease 7 days 0 hours 10 minutes. ! ip dhcp pool pcs-irb !--- Name of the DHCP pool. This scope is for the CPE attached to !--- the cable modems that are connected to interface cable 1/0. network 172.16.29.0 255.255.255.0 !--- Pool of addresses for scope pcs-c4 (associated with the secondary address). next-server 172.16.29.1 default-router 172.16.29.1 dns-server 172.16.29.1 domain-name cisco.com lease 7 0 10 ! ip ssh time-out 120 ip ssh authentication-retries 3 ! ! ! ! ! bridge irb ! ! interface FastEthernet0/0 ip address 14.66.1.2 255.255.255.0 no ip route-cache no ip mroute-cache no keepalive duplex half speed auto no cdp enable bridge-group 1 bridge-group 1 spanning-disabled ! interface FastEthernet0/1 ip address 14.66.1.2 255.255.255.0 no ip route-cache no ip mroute-cache shutdown duplex auto speed 10 no cdp enable bridge-group 1 bridge-group 1 spanning-disabled ! interface Cable1/0 ip address 14.66.1.2 255.255.255.0 no ip route-cache no ip mroute-cache load-interval 30 no keepalive cable packet-cache cable downstream annex B cable downstream modulation 256qam cable downstream interleave-depth 32 cable downstream frequency 525000000 no cable downstream rf-shutdown cable downstream rf-power 55 cable upstream 0 frequency 17808000 cable upstream 0 power-level 0 cable upstream 0 channel-width 3200000 no cable upstream 0 shutdown bridge-group 1 bridge-group 1 subscriber-loop-control bridge-group 1 spanning-disabled ! interface BVI1 ip address 10.1.4.1 255.255.255.0 ! ip default-gateway 14.66.1.1 ip classless no ip http server ! no cdp run bridge 1 protocol ieee bridge 1 route ip alias exec scm show cable modem ! line con 0 exec-timeout 0 0 privilege level 15 length 0 line aux 0 line vty 0 4 privilege level 15 no login line vty 5 15 login ! end |
このセクションでは、設定が正しく動作していることを確認する方法について説明します。
アウトプット インタープリタ ツール(登録ユーザ専用)(OIT)は、特定の show コマンドをサポートします。OIT を使用して、show コマンドの出力の分析を表示します。
show version コマンドを発行して、このコマンドが Cisco IOS ソフトウェア リリースでサポートされていることを確認します。
DOCSIS コンフィギュレーション ファイルがフラッシュにあることを確認します。
Ubr7111# dir Directory of disk0:/ 1 -rw- 74 Feb 13 2001 16:14:26 silver.cm 2 -rw- 10035464 Feb 14 2001 15:44:20 ubr7100-ik1s-mz.121-11b.EC.bin 47890432 bytes total (17936384 bytes free)
注:ファイルsilver.cmは、DOCSIS CPE Configuratorツールを使用して構築されました。CMTS 設定で作成された platunum.cm ファイルの場合には、tftp server slot0:platinum.cm alias platinum.cm という文は必要ありません。これは、.cm ファイルがなく、これが設定の中にあるためです。
show cable modem コマンドを発行してケーブル モデムがオンラインであることを確認します。
Ubr7111# show interface cable 1/0 modem 0 SID Priv bits Type State IP address method MAC address 75 00 host unknown 172.16.29.2 static 00c0.4f97.61c5 75 00 modem up 10.1.4.2 dhcp 0010.7bed.9b23 76 00 modem up 10.1.4.3 dhcp 0002.fdfa.0a63 77 00 host unknown 172.16.29.3 dhcp 00a0.243c.eff5 77 00 modem up 10.1.4.5 dhcp 0010.7bed.9b45 78 00 modem up 10.1.4.4 dhcp 0004.2752.ddd5 79 00 modem up 10.1.4.6 dhcp 0002.1685.b5db 80 00 modem up 10.1.4.7 dhcp 0001.64ff.e47d
すべてのケーブル モデムがオンラインであることに注意してください。インターフェイスケール1/0/U0に接続されているアドレスは、ネットワーク10.1.4.0にあります。この設定から、それらのIPアドレスがcm-platinumというDHCPプールから取得されていることがわかります。
また、各々 MAC アドレス 0010.7bed.9b23、および 0010.7bed.9b45 を持つケーブル モデムの背後に CPE があることに注意してください。これらのケーブル モデムはデフォルトのブリッジング設定によってオンラインになります。これらの PC は DHCP で設定されているため、IP アドレスはネットワークから取得できます。
Ubr7111# show interface cable 1/0 modem 0 SID Priv bits Type State IP address method MAC address 75 00 host unknown 172.16.29.2 static 00c0.4f97.61c5 75 00 modem up 10.1.4.2 dhcp 0010.7bed.9b23 76 00 modem up 10.1.4.3 dhcp 0002.fdfa.0a63 77 00 host unknown 172.16.29.3 dhcp 00a0.243c.eff5 77 00 modem up 10.1.4.5 dhcp 0010.7bed.9b45 78 00 modem up 10.1.4.4 dhcp 0004.2752.ddd5 79 00 modem up 10.1.4.6 dhcp 0002.1685.b5db 80 00 modem up 10.1.4.7 dhcp 0001.64ff.e47d
このスクリーン ショットでは、これらの PC が pcs-c4 と呼ばれるプールから IP アドレスを取得することを示します。
また、この PC では、IP アドレスを自動的に取得するように TCP/IP 設定が設定されていることが分かります。
このセクションでは、DHCP プールに階層機能を組み込んだ、より高度な設定例について説明します。DHCP プールの階層が動作する方法は、ある DHCP プールが他の DHCP プールのネットワーク番号のサブセットになっているネットワーク番号を持ち、他のプールの特性をすべて継承するというものです。これにより、DHCP サーバ設定の繰り返しを減らすことができます。ただし、異なるパラメータを持つ同じ項目が設定されている場合は、そのパラメータは上書きされます。この例では、platinum.cm というブート ファイルがある一般用プールについて説明します。このプールのサブセットに disable.cm というブート ファイルが作成されます。
基本例で作成した DHCP プールの他に、この例では 2 台のケーブル モデムに対する要件があります。
最初に、ケーブル モデム0010.7bed.9b45 はアクセスを拒否されます。これは IP アドレスを許可されますが、オンラインになりません。次のプールを作成します。
ip dhcp pool cm-0010.7bed.9b45 host 10.1.4.65 255.255.255.0 client-identifier 0100.107b.ed9b.45 bootfile disable.cm
この設定例で最も注目に値する機能は、個々のケーブル モデムの MAC アドレスに対応する特別な DHCP プールを指定する箇所です。このような仕様では、DHCP サーバでこれらのモデムに一義的な DHCP オプションを送ることができます。特定のケーブル モデムを指定するには、client-identifier パラメータが使用されます。client-identifier には、エントリに対応するデバイスの MAC アドレスの先頭に 01 を付加して設定します。01 は DHCP のハードウェア タイプのイーサネットに対応します。
注:モデムの設定ファイルを変更する場合、ケーブルモデムが手動で設定されたパラメータを取得するように、次の手順を実行する必要があります。
clear ip dhcp binding ip address コマンドを使用して、 IP DHCP のバインディング テーブルをクリアします。
clear cable modem mac address res コマンドを発行して、問題のケーブル モデムをリセットします。
2 番目に、ケーブル モデム 0010.7bed.9b23 にも特別な要件があります。これは、別の Quality of Service(QoS)を取得するということです。 つまり、次の設定の一部分で示すように、この範囲には異なるブート ファイルが関連付けられています。
ip dhcp pool cm-0010.7bed.9b23 host 10.1.4.66 255.255.255.0 client-identifier 0100.107b.ed9b.23 bootfile silver.cm !
特定のケーブル モデムに対して DHCP プールを設定する場合には、常に関連のある名前を付けることをお勧めします。また、hostコマンドを使用して特定のIPアドレスをプールに割り当てるため、グローバルコマンドip dhcp exclude 10.1.4.60 10.1.4.70を発行する必要があります。このコマンドは、DHCPにこの範囲のアドレスを使用しないように指示します。
この設定の検証は、ケーブルモデムが取得しているサービス、特に0010.7bed.9b45と0010.7bed.9b23に焦点を当てています。これらのモデムが手動で設定されたアドレスとサービスの両方をを取得取得してください。
テストで最初に行うのは、0010.7bed.9b45 をオンラインし、しかしサービスが拒否されていることです。show cable modem コマンドを発行します。
7246VXR# show cable modem Interface Prim Online Timing Rec QoS CPE IP address MAC address Sid State Offset Power Cable4/0/U0 7 online 2813 0.00 7 0 10.1.4.7 0002.1685.b5db Cable4/0/U0 8 online 2809 0.25 7 0 10.1.4.10 0002.fdfa.0a63 Cable4/0/U0 9 online 2288 -0.25 5 1 10.1.4.66 0010.7bed.9b23 Cable4/0/U0 10 online(d) 2287 0.50 6 0 10.1.4.65 0010.7bed.9b45 Cable4/0/U0 11 online 2809 -0.50 7 0 10.1.4.6 0001.64ff.e47d Cable4/0/U0 12 online 2812 -0.50 7 0 10.1.4.9 0004.2752.ddd5
次の点に注意してください。
ケーブルモデム0010.7bed.9b23は、scope cm-0010.7bed.9b23で指定されたIPアドレス10.4.1.66を取得しました。コンピュータが接続され、プールpcs-c4
ケーブル モデム 0010.7bed.9b23 は、異なる QoS を取得しています。
ケーブルモデム0010.7bed.9b45は、スコープcm-0010.7bed.9b45で指定されたIPアドレス10.1.4.65を取得しました。このIPアドレスに接続されている。ただし、サービスは拒否されるため、CPE の値は 0 です。
0010.7bed.9b45 のオンライン状態は online(d) であり、これはこのケーブル モデムがオンラインになっているものの、そのケーブル ネットワークへのアクセスが拒否されていることを示しています。
ケーブル モデムで発行する debug cable mac log verbose コマンドの次の出力を検討してください。
21:52:16: 78736.550 CMAC_LOG_RESET_RANGING_ABORTED 21:52:16: 78736.554 CMAC_LOG_STATE_CHANGE reset_interface_state 21:52:16: 78736.558 CMAC_LOG_STATE_CHANGE reset_hardware_state 21:52:17: 78737.024 CMAC_LOG_STATE_CHANGE wait_for_link_up_state 21:52:17: 78737.028 CMAC_LOG_DRIVER_INIT_IDB_RESET 0x082B9CA8 21:52:17: 78737.032 CMAC_LOG_LINK_DOWN 21:52:17: 78737.034 CMAC_LOG_LINK_UP 21:52:17: 78737.040 CMAC_LOG_STATE_CHANGE ds_channel_scanning_state 21:52:17: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface cable-modem0, changed state to down 21:52:18: 78738.386 CMAC_LOG_UCD_MSG_RCVD 1 21:52:19: 78739.698 CMAC_LOG_DS_64QAM_LOCK_ACQUIRED 747000000 21:52:19: 78739.702 CMAC_LOG_DS_CHANNEL_SCAN_COMPLETED 21:52:19: 78739.704 CMAC_LOG_STATE_CHANGE wait_ucd_state 21:52:20: 78740.368 CMAC_LOG_UCD_MSG_RCVD 1 21:52:22: 78742.396 CMAC_LOG_UCD_MSG_RCVD 1 21:52:22: 78742.398 CMAC_LOG_ALL_UCDS_FOUND 21:52:22: 78742.402 CMAC_LOG_STATE_CHANGE wait_map_state 21:52:22: 78742.406 CMAC_LOG_FOUND_US_CHANNEL 1 21:52:24: 78744.412 CMAC_LOG_UCD_MSG_RCVD 1 21:52:24: 78744.416 CMAC_LOG_UCD_NEW_US_FREQUENCY 39984000 21:52:24: 78744.420 CMAC_LOG_SLOT_SIZE_CHANGED 8 21:52:24: 78744.500 CMAC_LOG_UCD_UPDATED 21:52:24: 78744.560 CMAC_LOG_MAP_MSG_RCVD 21:52:24: 78744.564 CMAC_LOG_INITIAL_RANGING_MINISLOTS 41 21:52:24: 78744.566 CMAC_LOG_STATE_CHANGE ranging_1_state 21:52:24: 78744.570 CMAC_LOG_RANGING_OFFSET_SET_TO 9610 21:52:24: 78744.574 CMAC_LOG_POWER_LEVEL_IS 55.0 dBmV (commanded) 21:52:24: 78744.578 CMAC_LOG_STARTING_RANGING 21:52:24: 78744.580 CMAC_LOG_RANGING_BACKOFF_SET 0 21:52:24: 78744.586 CMAC_LOG_RNG_REQ_QUEUED 0 21:52:24: 78744.622 CMAC_LOG_RNG_REQ_TRANSMITTED 21:52:24: 78744.626 CMAC_LOG_RNG_RSP_MSG_RCVD 21:52:24: 78744.628 CMAC_LOG_RNG_RSP_SID_ASSIGNED 10 21:52:24: 78744.632 CMAC_LOG_ADJUST_RANGING_OFFSET 2286 21:52:24: 78744.636 CMAC_LOG_RANGING_OFFSET_SET_TO 11896 21:52:24: 78744.638 CMAC_LOG_STATE_CHANGE ranging_2_state 21:52:24: 78744.644 CMAC_LOG_RNG_REQ_QUEUED 10 21:52:25: 78745.654 CMAC_LOG_RNG_REQ_TRANSMITTED 21:52:25: 78745.658 CMAC_LOG_RNG_RSP_MSG_RCVD 21:52:25: 78745.660 CMAC_LOG_RANGING_SUCCESS 21:52:25: 78745.680 CMAC_LOG_STATE_CHANGE dhcp_state 21:52:25: 78745.820 CMAC_LOG_DHCP_ASSIGNED_IP_ADDRESS 10.1.4.65 21:52:25: 78745.824 CMAC_LOG_DHCP_TFTP_SERVER_ADDRESS 10.1.4.1 21:52:25: 78745.826 CMAC_LOG_DHCP_TOD_SERVER_ADDRESS 10.1.4.1 21:52:25: 78745.830 CMAC_LOG_DHCP_SET_GATEWAY_ADDRESS 21:52:25: 78745.834 CMAC_LOG_DHCP_TZ_OFFSET -28800 21:52:25: 78745.836 CMAC_LOG_DHCP_CONFIG_FILE_NAME disable.cm 21:52:25: 78745.840 CMAC_LOG_DHCP_ERROR_ACQUIRING_SEC_SVR_ADDR 21:52:25: 78745.846 CMAC_LOG_DHCP_COMPLETE 21:52:25: 78745.968 CMAC_LOG_STATE_CHANGE establish_tod_state 21:52:25: 78745.978 CMAC_LOG_TOD_REQUEST_SENT 21:52:26: 78746.010 CMAC_LOG_TOD_REPLY_RECEIVED 3192525217 21:52:26: 78746.018 CMAC_LOG_TOD_COMPLETE 21:52:26: 78746.020 CMAC_LOG_STATE_CHANGE security_association_state 21:52:26: 78746.024 CMAC_LOG_SECURITY_BYPASSED 21:52:26: 78746.028 CMAC_LOG_STATE_CHANGE configuration_file_state 21:52:26: 78746.030 CMAC_LOG_LOADING_CONFIG_FILE disable.cm 21:52:26: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface cable-modem0, changed state to up 21:52:27: 78747.064 CMAC_LOG_CONFIG_FILE_PROCESS_COMPLETE 21:52:27: 78747.066 CMAC_LOG_STATE_CHANGE registration_state 21:52:27: 78747.070 CMAC_LOG_REG_REQ_MSG_QUEUED 21:52:27: 78747.076 CMAC_LOG_REG_REQ_TRANSMITTED 21:52:27: 78747.080 CMAC_LOG_REG_RSP_MSG_RCVD 21:52:27: 78747.082 CMAC_LOG_COS_ASSIGNED_SID 1/10 21:52:27: 78747.088 CMAC_LOG_RNG_REQ_QUEUED 10 21:52:27: 78747.090 CMAC_LOG_NETWORK_ACCESS_DENIED 21:52:27: 78747.094 CMAC_LOG_REGISTRATION_OK 21:52:27: 78747.096 CMAC_LOG_STATE_CHANGE establish_privacy_state 21:52:27: 78747.100 CMAC_LOG_PRIVACY_NOT_CONFIGURED 21:52:27: 78747.102 CMAC_LOG_STATE_CHANGE maintenance_state 21:52:31: 78751.122 CMAC_LOG_RNG_REQ_TRANSMITTED 21:52:31: 78751.124 CMAC_LOG_RNG_RSP_MSG_RCVD 21:52:37: 78757.164 CMAC_LOG_RNG_REQ_TRANSMITTED 21:52:37: 78757.168 CMAC_LOG_RNG_RSP_MSG_RCVD 21:52:43: 78763.206 CMAC_LOG_RNG_REQ_TRANSMITTED 21:52:43: 78763.210 CMAC_LOG_RNG_RSP_MSG_RCVD 21:52:49: 78769.250 CMAC_LOG_RNG_REQ_TRANSMITTED 21:52:49: 78769.252 CMAC_LOG_RNG_RSP_MSG_RCVD
このデバッグ出力から、ネットワーク アクセス(NETWORK_ACCESS)が拒否(DENIED)されていることが分かります。
Ubr7100# show cable modem detail Interface SID MAC address Max CPE Concatenation Rx SNR Cable1/0/U0 7 0002.1685.b5db 10 yes 33.52 Cable1/0/U0 8 0002.fdfa.0a63 10 yes 33.24 Cable1/0/U0 9 0010.7bed.9b23 1 no 33.29 Cable1/0/U0 10 0010.7bed.9b45 1 no 33.23 Cable1/0/U0 11 0001.64ff.e47d 10 yes 33.20 Cable1/0/U0 12 0004.2752.ddd5 10 yes 33.44
特別なスコープを持つケーブルモデムの最大CPEは1で、残りは10であることに注意してください。スコープplatinum.cmの設定を見た場合は、10 CPEが指定されています。一方、範囲 disable.cm には 1 CPE だけが指定されています。事前設定された DOCSIS コンフィギュレーション ファイル silver.cm にも、CPE は 1 つしか指定されていません。
Ubr7111# show interface cable 1/0 modem 0 SID Priv bits Type State IP address method MAC address 7 00 modem up 10.1.4.7 dhcp 0002.1685.b5db 8 00 modem up 10.1.4.10 dhcp 0002.fdfa.0a63 9 00 host unknown 172.16.29.2 static 00c0.4f97.61c5 9 00 modem up 10.1.4.66 dhcp 0010.7bed.9b23 10 00 modem up 10.1.4.65 dhcp 0010.7bed.9b45 11 00 modem up 10.1.4.6 dhcp 0001.64ff.e47d 12 00 modem up 10.1.4.9 dhcp 0004.2752.ddd5
ケーブル モデムが正しいレベルのサービスを取得していることを確認するには、show cable qos profile コマンドを発行します。
Ubr7111# show cable qos profile ID Prio Max Guarantee Max Max TOS TOS Create B IP prec. upstream upstream downstream tx mask value by priv rate bandwidth bandwidth bandwidth burst enab enab 1 0 0 0 0 0 0x0 0x0 cmts(r) no no 2 0 64000 0 1000000 0 0x0 0x0 cmts(r) no no 3 7 31200 31200 0 0 0x0 0x0 cmts yes no 4 7 87200 87200 0 0 0x0 0x0 cmts yes no 5 4 64000 0 512000 0 0x0 0x0 cm no no 6 0 1000 0 1600000 0 0x0 0x0 cm no no 7 0 128000 10000 10000000 1600 0x0 0x0 cm no no 8 0 0 0 0 0 0x0 0x0 mgmt no no 10 0 0 0 0 0 0x0 0x0 mgmt no no 12 0 0 100000000 0 0 0x0 0x0 mgmt no no
QoS ID 7 が platinum.cm の設定に一致していることに注意します。
cable config-file platinum.cm service-class 1 max-upstream 128 service-class 1 guaranteed-upstream 10 service-class 1 max-downstream 10000 service-class 1 max-burst 1600 cpe max 10 timestamp
同様のことが、disable.cm の DOCSIS 設定でも起きています。
Ubr7111# show ip dhcp binding IP address Hardware address Lease expiration Type 10.1.4.6 0100.0164.ffe4.7d Mar 08 2001 07:58 AM Automatic 10.1.4.7 0100.0216.85b5.db Mar 08 2001 07:58 AM Automatic 10.1.4.9 0100.0427.52dd.d5 Mar 08 2001 07:58 AM Automatic 10.1.4.10 0100.02fd.fa0a.63 Mar 08 2001 08:36 AM Automatic 10.1.4.65 0100.107b.ed9b.45 Infinite Manual 10.1.4.66 0100.107b.ed9b.23 Infinite Manual
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
08-Nov-2006 |
初版 |