データ シートCisco Catalyst 4500-X シリーズ固定型 10 ギガビット イーサネット アグリゲーション スイッチ概要Cisco® Catalyst® 4500-X シリーズ スイッチ(図 1)は、スペースに制約のあるキャンパス ネットワーク環境に、クラス最高レベルの拡張性、シンプルなネットワーク仮想化、統合ネットワーク サービスを提供する固定型のアグリゲーション スイッチです。これまでにない高度な拡張性により、ビジネスの成長目標に応じた柔軟な導入が可能です。また、1 対多(Cisco EVN; Easy Virtual Networks)および多対 1(VSS; Virtual Switching Systemi)の仮想ネットワークのサポートによって、ネットワーク仮想化がシンプルで扱いやすくなります。多様なネットワーク サービスを統合できるので、新しいアプリケーションにも対応できます。 Cisco Catalyst 4500-X シリーズは、次に示すような画期的な機能を提供します。
Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチ ファミリCisco Catalyst 4500-X シリーズは、スペースに制約のある環境に、固定型のスケーラブルなキャンパス アグリゲーション ソリューションを提供します。2 つのバージョンのベース スイッチとオプションのアップリンク モジュールにより、必要なポート密度を実現する柔軟性を備えたソリューションです。32 ポートと 16 ポートのいずれのバージョンも機能にほとんど差はなく、オプションのネットワーク モジュールと組み合わせて使用できます。Small Form-Factor Pluggable Plus(SFP+)インターフェイスは、10 ギガビットと 1 ギガビットの両方のイーサネットをサポートしているので、最初は 1 ギガビット イーサネット SFP を導入し、ビジネスの需要の変化に応じて、簡単に 10 ギガビット イーサネットにアップグレードできます。既存のシステム全体をアップグレードする必要はありません。アップリンク モジュールはホットスワップ対応です。 この製品ファミリには、次の製品があります。
さらに、32 ポートと 16 ポートのバージョンはいずれも、エアー フローが前面から背面方向のものと背面から前面方向のものが用意されています。前面から背面方向のエアーフローのスイッチは、ファンと電源装置のハンドルが赤紫色(排熱を示す色)です。同様に、背面から前面方向のエアーフローのスイッチは、ファンと電源装置のハンドルが青色(冷気を示す色)です。図 5 と図 6 はそれぞれ、エアーフローが前面から背面方向のスイッチと背面から前面方向のスイッチの背面図です。 Cisco Catalyst 4500-X スイッチは、ホットスワップ可能な冗長構成のファンと電源装置を備えているため(図 7)、シングル ポイント障害がなく、復元性に優れています。 Cisco Catalyst 4500-X スイッチ シリーズの主な機能Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチは、ノンブロッキングでポートあたり 10 ギガビット のイーサネット帯域幅を提供し、Cisco IOS XE の Flexible NetFlow を通じて最適なアプリケーション可視化を可能にします。エンタープライズ クラスの Cisco Catalyst 4500-X には、この他に次の機能もあります。
表 1 に、Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチのパフォーマンスと拡張性の特長を示します。 表 1 Cisco Catalyst 4500-X スイッチ シリーズのパフォーマンスと拡張性
インフラストラクチャ サービスによる継続的なイノベーションモジュール型のオープン アプリケーション プラットフォーム、Cisco IOS XE ソフトウェアCisco IOS XE ソフトウェアは、Cisco Catalyst 4500-X シリーズ向けのオープン サービス プラットフォームとして機能するソフトウェア オペレーティング システムです。シスコは、次世代のスイッチング ハードウェアをサポートするとともに、シスコ ボーダレス ネットワーク サービスの提供に適した柔軟なアーキテクチャを実現できるように、Cisco IOS ソフトウェアを継続的に進化させてきました。Cisco IOS XE ソフトウェアには次のような利点があります。
自動化による運用の簡素化キャンパス スイッチングは企業の需要の増大に応じて拡張を続けており、それにともない新しい革新的なテクノロジーを簡単に導入、管理できる機能が必要とされています。この課題に対処するとともに、事前対応型の管理やそれによる計画外のネットワーク ダウンタイムの軽減によって業務を効率化するためには、運用を簡素化することが重要です。Cisco Catalyst 4500-X は、次のように、運用の簡素化に役立つ豊富な機能を備えています。
クラス最高水準の復元力Cisco Catalyst 4500-X シリーズは、中断のないハードウェア スイッチングによって高度なノンストップ コミュニケーションを実現できるように設計されています。さらに、Cisco IOS XE ソフトウェアを使用することで、クラス最高水準の復元力がもたらす利点をさまざまな方法で活用できます。 Cisco Catalyst 4500-X は、冗長構成の電源装置やファンに加え、Virtual Switching System(VSS)もサポートできるi ハードウェアです。 任意の 2 台の Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチを組み合わせて、1 つの VSSi を構築できます。2 台のスイッチは Virtual Switch Link(VSL)と呼ばれている 10 ギガビット イーサネット リンクで接続されます。VSS は、接続が確立されると、単一の仮想 Cisco Catalyst スイッチとして機能します。これによるメリットは次のとおりです。 運用管理の向上
1.6 Tbps への拡張
Flexible NetFlow によるアプリケーションの高度な可視性Cisco IOS の Flexible NetFlow は、柔軟性と拡張性が強化された次世代のフロー監視テクノロジーです。ネットワーク インフラストラクチャ リソースの最適化や、運用コストの削減、容量計画とセキュリティ インシデント検出の改善に役立ちます。Cisco Catalyst 4500-X シリーズは、128K の Flexible NetFlow エントリをサポートします。専用に開発された ASIC を搭載する Cisco Catalyst 4500-X シリーズは、非常に柔軟な利用が可能であり、また、レイヤ 2(MAC、VLAN)からレイヤ 4(TCP、UDP フラグなど)に及ぶ可視化により包括的にフローを把握できます。 Flexible NetFlow によって収集されたフロー データは、外部コレクタにエクスポートして分析やレポートに使用したり、EEM で追跡したりできます。Cisco Catalyst 4500-X は、EEM を使用し、強力かつカスタマイズ可能なオンボックスのイベント相関とポリシー アクションを実行します。この機能により、事前設定された条件に応じて、カスタマイズされたイベント アラームやポリシー アクションをトリガーできます。外部装置が不要なため、既存のインフラストラクチャでトラフィックの監視が可能になり、大規模な IP ネットワークでも経済的にトラフィックの分析を実行できます。 Cisco Flexible NetFlow の詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/news/cisco_news_letter/tech/FNF/index.html を参照してください。 機能一覧
これらの機能は、ソフトウェア ライセンス メカニズムを使用して有効にできます。ソフトウェア ライセンスの詳細については、このドキュメントの「ライセンス」の項、または http://www.cisco.com/go/sa/ [英語] を参照してください。 業界規格
サポートされる着脱可能モジュール各種オプティカル モジュールの詳細、および各モジュールの最小要件となる Cisco IOS ソフトウェア リリースについては、http://www.cisco.com/cisco/web/portal/support/docs_listing.html?cid=278426759&locale=ja_JP&itag=prod_comp_infos_list を参照してください。 注: エアーフローが背面から前面へ向かう構成では、SFP-10G-ZR モジュールをポート 1 〜 32(または 1 〜 16)で使用することはできません。アップリンク モジュール ポートで対応します。エアーフローが背面から前面へ向かう構成では、ZR 光ファイバ モジュールの使用はアップリンク モジュールに限定されます。 ソフトウェア要件Cisco Catalyst 4500-X シリーズは、Cisco IOS ソフトウェアで稼動します。最小要件のリリースは、Cisco IOS XE ソフトウェア リリース 3.3.0SG です。 環境条件表 2 に Cisco Catalyst 4500-X シリーズの環境条件を示します。 表 2 Cisco Catalyst 4500-X シリーズの環境条件
電力表 3 に Cisco Catalyst 4500-X シリーズの電力仕様を示します。 表 3 Cisco Catalyst 4500-X シリーズの電力仕様
MTBF 情報表 4 に、Cisco Catalyst 4500-X シリーズの平均故障間隔(MTBF)の情報を示します。 表 4 Cisco Catalyst 4500-X シリーズの MTBF 情報
適合標準規格表 5 に適合標準規格の情報、表 6 に発注情報を示します。 表 5 Cisco Catalyst 4500-X の適合標準規格
表 6 発注情報
ライセンスソフトウェア アクティベーション ライセンスCisco Catalyst 4500-X シリーズはソフトウェア アクティベーション ライセンスに対応しています。Cisco Catalyst 4500-X シリーズ製品には、すべてのフィーチャ セット(IP Base と Enterprise Services)を含むユニバーサル イメージが付属しています。機能のレベルは、適用されるライセンスによって決定されます。 お客様にとってのソフトウェア アクティベーション ライセンスの利点
シスコのアクティベーション ライセンスには、次のような利点もあります。
シスコ ソフトウェア ライセンスの詳細については、http://www.cisco.com/go/sa/ [英語] を参照してください。 シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証(LLW)には、購入したエンド ユーザが製品を所有している限り、10 日間のハードウェア先出し交換が含まれます。表 7 に、シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証の内容を示します。 シスコのソフトウェアに適用される保証を含めた正式な保証条件は、ご購入のシスコ製品に付属する『Cisco Information Packet』に記載されています。製品の使用前に、個々の製品に付属する保証条件をよくお読みください。 保証条項の詳細については、http://www.cisco.com/go/warranty/ [英語] を参照してください。 表 7 シスコの制限付きライフタイム ハードウェア保証
1. シスコは、一切の保証責任として購入代金を払い戻す権利を留保します。 デバイス保証にシスコ テクニカル サービス契約を加えると、Cisco Technical Assistance Center(TAC)へのアクセス、業務ニーズに応じたさまざまなハードウェア交換オプション、ライセンス対象の Cisco IOS ソフトウェアのアップデート、Cisco.com の広範なナレッジ ベースとツールへの登録アクセスなど、保証以外にも多くのメリットが得られます。お客様のビジネス ニーズを満たし、高品質のネットワーク パフォーマンスを維持しながら運用コストを抑えるように考案された一連の柔軟なサポート サービスが用意されています 表 8 に、シスコのテクニカル サービスの特長とメリットを示します。シスコ テクニカル サービスの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/services/portfolio/tss/index.html を参照してください。 表 8 Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチのシスコ テクニカル サービス
脚注: 1.シスコ オペレーティング システムのアップデートには、ライセンス対象のフィーチャ セット内のメンテナンス リリース、マイナー アップデート、およびメジャー アップデートが含まれます。 2. ハードウェア先出し交換は、さまざまなサービス レベルの組み合わせでご利用いただけます。たとえば、8 x 5 x NBD は、一般的な 8 時間の営業時間中に、週 5 日間(対象地域内の一般的な営業日)、翌営業日(NBD)の配送を予定して発送が開始されることを意味します。NBD が利用できない場合は、同日発送が提供されます。制約事項については、各サービスの詳細な説明をお読みください。 シスコとパートナーによるサービスシスコおよびパートナー各社は、シスコ ボーダレス ネットワーク アーキテクチャの革新的でセキュアかつインテリジェントな機能を最大限にご活用いただけるように、パーソナライズされたサービスを提供しています。シスコはまずお客様のビジネス目的を理解することから始め、次世代の Cisco Catalyst 4500-X シリーズ スイッチをお客様のアーキテクチャに統合し、ネットワーク サービスをそのプラットフォームに組み込む作業を一貫して支援します。知識と先進の手法を共有することにより、お客様が新しいテクノロジーを正しく導入、吸収、管理、および拡張できるように各段階でサポートいたします。 シスコのサービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。
i 将来のソフトウェア リリースで対応。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||