データ シートCisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E:高度なボーダレス ネットワーク アクセスおよびアグリゲーションを実現するスーパバイザ エンジン概要新製品の Cisco® Catalyst® 4500E Supervisor Engine 7-E(図 1)により、ボーダレス ネットワークでのリーダーシップをかつてないほど簡単に確立できるようになりました。これは、E シリーズ シャーシでシステムあたり 848 Gbps の容量を提供するよう設計された、エンタープライズ クラスのボーダレス ネットワーク アクセスおよびアグリゲーションを実現するスーパバイザ エンジンです。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は、スロットあたり 48 Gbps のパフォーマンスと Flexible NetFlow、高度なセキュリティを提供し、さらに総所有コスト(TCO)の削減と優れた投資保護を実現する初の Cisco Catalyst スーパバイザ エンジンです。この Catalyst スーパバイザ エンジンは 4 つの 10G アップリンクを持ち、10/100/1000 PoE、PoEP、および UPOE ポートを搭載でき、シスコの最先端のボーダレス ネットワーク アクセスを実現します。Supervisor Engine 7-E は費用対効果の高いアグリゲーションの展開を念頭に置いて構築されているため、ギガビット イーサネットおよび 10 ギガビット イーサネットのファイバ密度が高まり、エンタープライズ クラスのアグリゲーション機能をサポートするハードウェア性能を備えています。Supervisor Engine 7-E は、大企業、公的機関、中規模企業、およびコマーシャル企業での基幹業務アプリケーションの展開において、ボーダレスなユーザ エクスペリエンスを実現します。 ボーダレス ネットワークでのリーダーシップは、重要な促進要因(Cisco TrustSec™、メディアネット、Flexible NetFlow、Cisco EnergyWise へのハードウェア対応状況)と、Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E のその他の機能拡張によって一層強化されます。既存の Cisco Catalyst 4500 および 4500E ラインカードとの下位互換性と上位互換性が保証されているため、業界最高の投資保護を実現するアーキテクチャとして顧客満足度の向上をもたらします。Cisco Catalyst Supervisor Engine 7-E は E シリーズのシャーシ上でのみサポートされます。 Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は画期的な新テクノロジーや業界初の機能をいくつも提供するため、Cisco Catalyst 4500 シリーズの位置付けが、プレミアム ワイヤリング クローゼット ソリューションから、次世代のボーダレス アクセスおよびアグリゲーションを展開するものへと高まっています。 Supervisor Engine 7-E は、次のような革新的な機能を備えています。
Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E の機能の概要Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は、スロット帯域幅あたり 48 Gbps のノンブロッキング パフォーマンスと、アプリケーションの可視性を最適化する Flexible NetFlow を提供する初の Cisco Catalyst スーパバイザ エンジンです。それだけではなく、エンタープライズ クラスの Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は次の特長を備えています。
Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は、従来の Cisco Catalyst 4500 ラインカード、および電源装置との互換性を備え、完全な投資保護を提供します。Supervisor Engine 7-E に、従来の Catalyst 4500 シャーシとの互換性はありません。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E を従来のラインカードとともに展開した場合、スロットあたり 24 Gbps および 48 Gbps のスイッチング容量を除くすべての新機能が継承されます。 予測可能なパフォーマンスとスケーラビリティSupervisor Engine 7-E は、スロットあたり 48 Gbps のスイッチング容量を提供する初の Cisco Catalyst スーパバイザ エンジンです。表 1 に、Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E のパフォーマンスとスケーラビリティの向上を示します。 表 1 Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E のパフォーマンスおよびスケーラビリティの機能
Supervisor Engine 7-E は、PIM(Protocol Independent Multicast)や SSM(Source Specific Multicast)などの機能が提供する高度なマルチキャスト サポートにより、マルチメディア アプリケーション向けにも最適化されています。これらの機能は、ネットワークのスケーラビリティを向上させ、マルチメディア アプリケーションのサポートを実現します。 インフラストラクチャ サービスによる継続的なイノベーションモジュラ型のオープン アプリケーション プラットフォーム、Cisco IOS XE ソフトウェアCisco IOS XE ソフトウェアは、Supervisor 7-E 以降の Cisco Catalyst 4500E Supervisor 向けの次世代オペレーティング システムです。シスコは次世代のスイッチング ハードウェアをサポートし、将来のシスコ ボーダレス ネットワーク サービスを迅速に採用できるようにアーキテクチャの柔軟性を高めると同時に、Cisco IOS ソフトウェアへのお客様の投資を確実に保護しながら Cisco IOS ソフトウェアを進化させ続けています。 Cisco IOS XE ソフトウェアは、お客様に次の利点をもたらします。
クラス最高水準の復元力Cisco Catalyst 4500E シリーズは、中断されないハードウェア スイッチングによる優れたノンストップ コミュニケーションを実現するために設計されました。Cisco IO XE ソフトウェアにより、お客様はこのクラス最高水準の復元力がもたらす利点を引き続きさまざまな方法で活用できます。 Supervisor Engine 7-E を 2 台搭載した冗長構成の Cisco Catalyst 4500E シリーズ システムを使用している場合は、ISSU により、ネットワークの切断なしまたは最小限の切断時間(200 ミリ秒未満)で完全な Cisco IOS ソフトウェア イメージのアップグレードまたはダウングレードを行うことができます。新しいラインカード、新しい電源装置、新しい機能、またはバグ修正のための、高速で中断なしのソフトウェア アップグレードが ISSU によって可能になるため、リリースの異なる Cisco IOS ソフトウェアを実行しているスーパバイザ エンジンのスイッチオーバー中にも連続したパケット転送が可能になります。 NSF/SSO は、スーパバイザ エンジンのスイッチオーバー中にも連続したパケット転送を可能にします。スーパバイザ エンジン間で情報が完全に同期化されるため、プライマリ スーパバイザ エンジンに障害が発生した場合、1 秒も経たないうちにスタンバイ スーパバイザ エンジンがただちに機能を受け継ぎます。 NSF/SSO および ISSU によって、レイヤ 2 またはレイヤ 3 環境でのネットワークの信頼性および可用性が大幅に向上します。NSF/SSO および ISSU は、Voice over IP(VoIP)などのビジネスに不可欠なアプリケーションには非常に重要です。これらの機能により、VoIP コールのドロップを確実に防止できます。 Cisco Catalyst 4510R+E、4507R+E、4510R-E、および 4507R-E シャーシ モデルは、冗長構成の電源装置、ファン、およびクロック モジュールに加え、Supervisor Engine 7-E を使用した 1 + 1 スーパバイザ エンジン冗長構成をサポートします。プライマリ スーパバイザ エンジンはアクティブになり、通常のシステム動作を担当します。セカンダリ スーパバイザ エンジンはスタンバイの役割を果たし、プライマリ スーパバイザ エンジンの動作を監視します。Catalyst 4500E の復元機能が、ビジネスおよび収益上の損失を招くおそれのあるネットワークの停止を防止します。 上記のほかにも、Supervisor Engine 7-E には、アップリンクに復元機能が組み込まれています。図 2 に、Supervisor Engine 7-E のアップリンク オプションを示します。 図 2 Supervisor Engine 7-E のハイ アベイラビリティおよびアップリンク オプション 自動化による運用の簡素化キャンパス スイッチングは企業の増大する需要に対応できるように拡張してきていますが、新しいテクノロジーや進化し続けるテクノロジーの展開と管理の必要性も高まっています。これらの課題に対処し、先を見越した管理と計画外のネットワーク ダウンタイムの削減による運用効率の向上を達成するためには、運用の簡素化が非常に重要です。 Cisco Catalyst Supervisor Engine 7-E は、運用の簡素化を実現する次のような豊富な機能セットを備えています。
Flexible NetFlow によるアプリケーションの可視性の最適化Cisco IOS Flexible NetFlow は次世代のフロー テクノロジーです。運用コストを削減し、柔軟性とスケーラビリティを向上させることで容量計画およびセキュリティ インシデント検出を改善して、ネットワーク インフラストラクチャの最適化を実現します。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は、Flexible NetFlow と、128,000 の Flexible NetFlow エントリ数によりアプリケーションの可視性を最適化する初の Cisco Catalyst スーパバイザ エンジンとなりました。専用に開発された ASIC を搭載する Supervisor Engine 7-E は、かつてない柔軟性と、レイヤ 2(MAC、VLAN)からレイヤ 4(TCP、UDP フラグなど)に及ぶ包括的な可視性を備えた次世代のフロー テクノロジーを提供します。 Flexible NetFlow によって収集されたフロー データは、分析およびレポートのために外部コレクタにエクスポートしたり、Embedded Event Manager (EEM; 組み込みイベント マネージャ)で追跡したりできます。Cisco Catalyst 4500E Supervisor Engine 7-E は、EEM を使用して、強力でカスタマイズ可能なオンボックスのイベント相関およびポリシー アクションを実現します。そのため、定義済みの条件が満たされた場合に、カスタマイズされたイベント アラームまたはポリシー アクションをトリガーできます。外部装置が不要なため、お客様は既存のインフラストラクチャを使用してトラフィック監視を実施でき、大規模な IP ネットワーク上でも経済的にトラフィックを分析できます。 Cisco Flexible NetFlow の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/ iosswrel/ps6537/ps6555/ps6601/ps6965/product_data_sheet0900aecd804b590b.html [英語] を参照してください。 シャーシおよびラインカードのサポートによる投資保護従来のラインカードおよび E シリーズ ラインカードを搭載した設置済みの Cisco Catalyst 4500 E シャーシでも、スーパバイザ エンジンの簡単なアップグレードを行うだけで、Supervisor Engine 7-E の新しい機能を全ポートで利用できるようになります。ただし、スロットあたり 48 Gbps という拡大したスイッチング容量を利用するためには、Cisco Catalyst 4500E シリーズ シャーシ(R+E シャーシを含む)と新しい E シリーズ ラインカードが必要です。E シリーズ シャーシでは、Cisco Catalyst 4500E シリーズ ラインカードと従来のラインカードを混在させて使用することができ、どちらの種類のラインカードでもパフォーマンスの低下は発生しません。表 2 に、Cisco Catalyst 4500E シリーズ シャーシでのスーパバイザ エンジンとラインカードのスロット割り当てオプションを示します。 表 2 Cisco Catalyst 4500E シャーシのスロット割り当てオプション
表 3 に、Supervisor Engine 7-E のシャーシ単位のパフォーマンス容量を示します。 表 3 Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 7-E のパフォーマンス容量(シャーシ単位)
IPv6 のサポートIPv6 は IP ネットワーキングの未来にとって重要であり、将来 IP アドレス空間を拡張するために不可欠です。IPv6 の機能は多くの企業で必要とされ、世界各国の政府によって義務付けられつつあります。Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 7-E は、IPv6 ユニキャストおよびマルチキャストをハードウェアでサポートし、最大 125 Mpps のフル ラインレート転送パフォーマンスを実現します。また、Supervisor Engine 7-E は IPv4 ルートと IPv6 ルートの間でハードウェア テーブル スペースを動的に割り当ててテーブル スペースを最大限に活用するため、IPv4 から IPv6 への移行が円滑になります。Supervisor Engine 7-E は IPv6 での Multicast Listener Discovery(MLD)スヌーピングもサポートするため、スイッチがマルチキャスト グループのホストを動的に追加または削除でき、パフォーマンスの向上とネットワーク トラフィックの削減を実現します。 表 4 に、Supervisor Engine 7-E の IPv6 機能を示します。 表 4 Supervisor Engine 7-E の IPv6 機能の概要
機能一覧Cisco IOS XE ソフトウェア LAN Base:Supervisor 7-E バンドル製品上の標準機能セット。アクセス用のレイヤ 2 機能の提供に特化しています。 Cisco IOS XE ソフトウェア IP Base:個別に購入した Supervisor 7-E の標準機能セット。Supervisor 7-E バンドル製品発注時は、Software Activation License(SAL; ソフトウェア アクティベーション ライセンス)によるアップグレードが可能。すべてのレイヤ 2 機能と、一部の基本的なレイヤ 3 機能が含まれます。ISSU/SSO は、このパッケージでサポートされています。 Cisco IOS XE ソフトウェア Enterprise Services:SAL によるアップグレードが可能。すべてのレイヤ 3 プロトコルと、ルーティングの完全なスケーラビリティ(256K)、BGP、仮想ルーティングおよび転送、ポリシーベース ルーティングなどの高度な機能をサポートします。 これらの機能は、ソフトウェア ライセンス メカニズムを使用して有効にできます。ソフトウェア ライセンスの詳細については、このドキュメントの「ライセンス」セクション、または http://www.cisco.com/go/sa/ [英語] を参照してください。 業界規格
サポートされる Cisco Catalyst 4500E シリーズ ラインカードおよびモジュール
サポートされる従来の Cisco Catalyst 4500 ラインカードおよびモジュール
サポートされる着脱可能モジュール
ソフトウェア要件Cisco Catalyst 4500E シリーズ Supervisor Engine 7-E は、Cisco IOS ソフトウェアのみでサポートされ、Cisco Catalyst オペレーティング システム ソフトウェアではサポートされません。必要なソフトウェア バージョンは次のとおりです。
環境条件
電力および MTBF 情報Supervisor の有効電力 = 280 W Supervisor の待機電力 = 224 W 上記の数値は、動作時の実際の消費電力を示しているわけではありません。この数値は、設備の電力および冷却の容量計画時に推奨される絶対最大値です。通常の消費電力は、ここに示す最大値よりも約 20% 低い値となります。 MTBF = 155,241 時間 適合規格表 5 に適合規格の情報、表 6 に発注情報を示します。 表 5 Cisco Catalyst 4500 Supervisor Engine 7-E の適合規格
表 6 発注情報
ライセンスソフトウェア アクティベーション ライセンスSupervisor 7-E を搭載する Cisco Catalyst 4500E プラットフォームではソフトウェア アクティベーション ライセンスを使用できます。各 Supervisor 7-E には、すべての機能セット、LAN Base、IP Base、および Enterprise Services を含むユニバーサル イメージが付属しています。機能のレベルは、適用されるライセンスによって決定されます。 ソフトウェア アクティベーション ライセンスにより、お客様は次のことができます。
運用の簡素化:
発注が容易:
シスコ ソフトウェア ライセンスの詳細については、http://www.cisco.com/go/sa/ [英語] を参照してください。 シスコ制限付きライフタイム ハードウェア保証シスコ制限付きライフタイム ハードウェア保証(LLW)には、購入されたエンド ユーザが製品を所有している限り、10 日間のアドバンス ハードウェア交換が含まれます。表 7 に、制限付きライフタイム ハードウェア保証の詳細をまとめました。 シスコのソフトウェアに適用される保証を含む正式な保証条件は、ご購入のシスコ製品に付属する『Cisco Information Packet』に記載されています。製品の使用前に、個々の製品に付属する保証条件をよくお読みください。 保証条項の詳細については、http://www.cisco.com/go/warranty/ [英語] を参照してください。 デバイス保証にシスコ テクニカル サービス契約を加えると、Cisco Technical Assistance Center(TAC)へのアクセス、重要なビジネス ニーズに合ったさまざまなハードウェア交換オプション、ライセンス対象の IOS ソフトウェアのアップデート、Cisco.com の広範なナレッジ ベースとツールへの登録アクセスなど、保証以外にも多くのメリットが得られます。表 7 に、シスコ テクニカル サービスのメリットと機能を示します。 シスコ テクニカル サービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。 表 7 制限付きライフタイム ハードウェア保証
1 シスコは、一切の保証責任として購入代金を払い戻す権利を留保します。 シスコとパートナーによるサービスシスコおよびパートナー各社が提供するカスタマイズされたサービスを利用することで、ボーダレス ネットワーク アーキテクチャにおける革新的かつセキュアなインテリジェント エッジを実現できます。シスコはまずお客様のビジネス目標を理解することから始め、次世代の Cisco Catalyst 4500-E スイッチをお客様のアーキテクチャに統合し、ネットワーク サービスをそのプラットフォームに組み込む作業を一貫して支援します。知識と先進の手法を共有することにより、お客様が新しいテクノロジーを正しく展開、吸収、管理、および拡張できるように各段階でサポートします。お客様のビジネス ニーズを満たし、高品質のネットワーク パフォーマンスを維持しながら運用コストを抑えるように考案された一連の柔軟なサポート サービスが用意されています。表 8 に、Cisco Catalyst 4500-E シリーズ スイッチで利用できるシスコ テクニカル サービスを示します。 シスコのサービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。 表 8 Cisco Catalyst 4500-E シリーズ スイッチのシスコ テクニカル サービス
注釈: |
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