この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
データ シートCisco Services Ready Engineコンパクト、多用途、高性能なルータ ブレードCisco® Services-Ready Engine(SRE)モジュールは、シスコの第 2 世代サービス統合型ルータ(ISR G2)に、シスコ、サードパーティ、カスタムのアプリケーションをホストする機能を提供する、ルータ ブレードです。このモジュールは、ホスト ルータ リソースから独立して動作する独自のプロセッサ、ストレージ、ネットワーク インターフェイス、およびメモリを備えており、最大限の同時ルーティングとアプリケーション パフォーマンスの実現を支援します。さらに、このモジュールには、物理的スペースを少なくし、電力消費を抑え、ブランチ オフィスでのハードウェア取り付けを簡素化するように設計された 2 つの小型フォーム ファクタがあります。Cisco SRE には、リモートでいつでもモジュールにアプリケーションをインストールできるソフトウェア コントローラが内蔵されています。このソリューションにより、新しいブランチ オフィス アプリケーションをオンデマンドですぐに展開し、運用コストを削減し、ブランチ オフィス インフラストラクチャを統合することができます。 Cisco SRE は、次世代のアプリケーション ホスティング プラットフォームを提供し、ネットワーキング、コラボレーション、コンピューティングとストレージ サービス、中央集中型の管理を 1 つの緊密なシステムにまとめ、ブランチ オフィスにおいてインフラストラクチャの簡素化、進化するビジネス ニーズへの対応、運用コストの削減を実現します。ブランチ オフィスの IT インフラストラクチャを、データセンターからのアプリケーションの配信とブランチ オフィス アプリケーションのオンデマンドの展開が可能な環境に最適化できるよう、必要なすべての要素を統合し、Cisco ISR G2 の単一シャーシに格納します。 図 1 に Cisco SRE Internal Service Module(ISM)と Cisco SRE Service Module(SM)を示し、表 1 にモジュールの特長と利点をまとめます。 表 1 Cisco Services-Ready Engine の機能と利点のまとめ
ブランチ オフィスでの統合現在の組織は、IT システムのコスト削減と簡素化を実現するために、サーバの集中化とブランチ オフィス インフラストラクチャの統合を目指す傾向にあります。こういった新しい試みは、求められている利点をもたらす一方で、新たな課題を生むことがよくあります。
Cisco SRE はこれらの課題に対応するために設計されたもので、ブランチ オフィス アプリケーションの展開と配信に最適なハードウェア、インフラストラクチャ、および管理コンポーネントを提供します。Cisco SRE でネットワークとコラボレーション サービスをホストすることによって、WAN アクセスの最適化とコミュニケーションの持続性が提供され、アプリケーションをデータセンターに集中させることができます。また、コンピューティングとストレージ サービスをホストすることによって、ブランチ オフィスで稼働させる必要のある、ビジネスに不可欠なアプリケーションのオンデマンドでの展開とホスティングがサポートされます。システム全体は、CiscoWorks LAN Management Solution(CiscoWorks LMS)によって集中管理されます。 Cisco SRE モジュールとソフトウェア インフラストラクチャによって、シスコ、サードパーティ、およびカスタム アプリケーションのリモート展開とオンデマンドのホスティングが実現します。サービス対応展開モデルを通して、アプリケーション ソフトウェアと Cisco SRE ハードウェアを分離することによって、リモートからいつでもモジュールにアプリケーションをプロビジョニングすることができます。Cisco IOS® ソフトウェアで使用可能なブランチ オフィス サービスや、高度なネットワークインターフェイスとモジュールの組み合わせなど、単一のシャーシに統合された豊富な機能が、シスコの第 2 世代サービス統合型ルータを、ブランチ オフィスの IT インフラストラクチャの最適化に理想的なオールインワン プラットフォームにします。 Cisco SRE モジュールとシスコの第 2 世代サービス統合型ルータは、ブランチ オフィス全体の機能を単一のボックスに統合して、ブランチ オフィスのサーバやアプライアンスを不要にする、現在の市場では唯一のデバイスです。 Cisco SRE の利点あらゆる規模の組織のニーズを満たすように設計された Cisco SRE は、以下のセクションで説明する 5 つの主な領域において優れています。 シスコ、サードパーティおよびカスタム アプリケーションをホスティングCisco SRE アプリケーションのホスティング機能により、ブランチ オフィス インフラストラクチャを単一のボックスに統合することが可能になります。表 2 に、Cisco SRE モジュールでサポートされるブランチ オフィス アプリケーションを示します。表 2 に記載されているサードパーティのアプリケーションは、Cisco Application Extension Platform(AXP)または Cisco Unified Computing System™ Express(UCS Express)上でホストされます。 表 2 Cisco SRE モジュールでサポートされるアプリケーション
小型かつ少ない二酸化炭素排出量Cisco SRE には、2 つの使いやすいフォーム ファクタがあります(表 3)。ルータ内部に装着する小型の Cisco SRE Internal Service Module と、ルータの外部スロットに装着する高性能の Cisco SRE Service Module です。表 4 に示すように、2 つのフォームファクタでは、ルータ モデルによってサポートされる数が異なります。Cisco ISR G2 シャーシに格納できるので、さまざまなブランチ オフィス アプリケーションに対応する強力な単一ボックスのデバイスになります。このソリューションには以下のような機能があります。
Cisco ISR G2 と Cisco SRE はコンパクトに一体化するソリューションなので、電力、冷却、ケーブル、およびラック スペースの面でコスト削減を実現し、二酸化炭素排出量の削減と天然資源の浪費の低減にも貢献します。 表 3 Cisco SRE モジュールの種類
表 4 シスコ サービス統合型ルータの Cisco SRE モジュール サポート
高性能、高容量ハードウェアCisco SRE モジュールは、標準的なブランチ オフィスのサーバまたはアプリケーションと同等のコンピューティング パフォーマンスとストレージ容量を提供します。多様な Cisco SRE モジュールは、異なるパフォーマンス要件を持つアプリケーションにさまざまなプロセッサ、ストレージ、およびメモリ オプションを提供します。ハードウェア仕様については、表 6 を参照してください(本文書の後半部)。主な機能は次のとおりです。
Cisco SRE のすべてのハードウェアはホスト ルータ リソースから独立しており、最大限の同時ルーティングとアプリケーション パフォーマンスの実現を支援します。モジュールは内部ギガビット イーサネット リンク経由でルータに接続されます。高性能のハードウェアにより、CPU とディスクを大量に消費するアプリケーションを Cisco SRE モジュールでホストすることが可能です。組み込み暗号化チップが、一般的な標準暗号化アルゴリズムをサポートし、セキュリティ アプリケーションのために追加のアクセラレーションを提供します。 オンデマンドのアプリケーション プロビジョンニング使い慣れたシスコ デバイスとネットワーク管理ツールを使用して、Cisco SRE ホスティング インフラストラクチャでアプリケーションのインストール、アンインストール、または置き換えが簡単に行えます。管理ツールを使用して、1 つまたはグループの Cisco SRE 上で稼働しているアプリケーションを、異なった種類や関連性のない種類のアプリケーションと置き換えることができます。また、ブランチ オフィスにネットワークを展開する際はアプリケーションをインストールしていない Cisco SRE を導入し、後日、サポートするアプリケーションを迅速にプロビジョニングすることも可能です。さらに、ハードウェア設置スペースを増やすことなく、別のブランチ オフィスの異なるアプリケーションをホストできます。図 2 に、Cisco SRE のさまざまなプロビジョニング オプションを示します。
Cisco SRE モジュールのオンデマンド プロビジョニング機能には、以下のようなビジネス上の利点があります。
中央集中型の管理およびトラブルシューティングCisco Configuration Professional、コマンドライン インターフェイス(CLI)、および CiscoWorks LMS で、Cisco SRE にホストされたアプリケーションのプロビジョニングと管理を行うことができます。これらの使い慣れたネットワーク管理(表 5)ツールは、単一デバイス管理とマルチデバイス管理の両方のオプションを提供します。さらに、Cisco SRE モジュールは、ハードウェアの健全性またはトラブルシューティングを監視するためのオンボード ハードウェア診断ツールを備えています。Cisco SRE モジュールの中央集中型の管理では、以下の機能が提供されます。
ネットワーク管理アプリケーションは、ブランチ オフィス ネットワークの管理に関連する日々の多くのタスクを簡素化し自動化することで、運用コスト(OpEx)を削減し、ネットワークの可用性を向上させます。 表 5 Cisco SRE がサポートするネットワーク管理アプリケーション
製品仕様表 6 に、すべての Cisco SRE モジュール モデルの詳細な仕様を示します。 表 6 Cisco SRE モジュール製品仕様
発注情報Cisco SRE モジュールの発注方法については、『シスコ第 2 世代サービス統合型ルータ発注ガイド』をご覧ください。シスコ製品のご購入については、「購入案内」および表 7 と表 8 を参照してください。Cisco SRE バンドルを含むその他の製品番号については、シスコ代理店にお問い合わせください。 ソフトウェアをダウンロードするには、Cisco Software Center にアクセスしてください。 表 7 Cisco SRE 発注情報
表 8 Cisco SRE および Cisco ISR G2 バンドル
保証に関する情報保証については、Cisco.com の製品保証 [英語] のページを参照してください。 サービスおよびサポート情報Cisco SRE ハードウェアのサービスおよびサポートは、モジュールが搭載されているルータの Cisco SMARTnet® 契約により保証されます。Cisco SRE アプリケーション ソフトウェアについては、別途 SASU(Software Application Support plus Upgrades)オプションの購入が必要です。Cisco SRE のアプリケーション サポートは、ルータまたはルータ バンドルの Cisco SMARTnet 契約には含まれません。SASU 契約は Cisco SRE モジュールごとに必要で、そのモジュールで稼働するシスコ アプリケーションすべてが対象になります。表 9 に示すように、3 種類の異なる SASU 契約があり、それぞれが 3 つの Cisco SRE モジュール(Cisco SRE 300 ISM、Cisco SRE 700 および SRE 710 SM、Cisco SRE 900 および SRE 910 SM)の 1 つに対応します。 表 9 Cisco SRE 用の SASU サービス契約
関連情報Cisco SRE モジュールの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/sre/ を参照するか、最寄りの代理店にお問い合わせください。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||