この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco® Network Insights Advisor(NIA)アプリケーションを利用すれば、さまざまな情報が事前に通知されるため、データセンターネットワークの計画外停止を回避し、ダウンタイムを短縮できます。通知内容には、セキュリティアドバイザリ、重要なバグ、ライフサイクル終了のお知らせ、サポート終了のお知らせ、および、プラットフォーム、導入済みソフトウェア、機能に応じて推奨されるソフトウェア/ハードウェアのアップグレードなどがあります。また、問題発生時に Cisco Technical Assistance Center(TAC)にサービスを依頼するために必要なデータを収集できるため、迅速なトラブルシューティングが可能になります。これらの機能により、運用コストを削減し、トラブルシューティング時間を短縮しながら円滑に運用することができます。NIA アプリケーションは、Cisco ACI™/APIC および Cisco NX-OS/Data Center Network Manager(DCNM)プラットフォームの両方で機能します。
Cisco NIA アプリケーションは、APIC および DCNM アプリケーションストアのいずれからでもダウンロードできます。インストールした後は、APIC または DCNM のいずれかで稼働し、お客様のネットワークを定期的にスキャンします。また、稼働時間に悪影響を与える可能性がある潜在的な問題について事前に警告を通知します。通知内容は、ハードウェアと導入されているソフトウェア、および導入環境で有効になっている機能に応じてカスタマイズできます。NIA アプリケーションは、シスコに定期的に接続して Cisco Customer Experience のインテリジェンスを活用し、最新のアドバイザリデータを取得して、導入環境および設定と比較します。そのため、メールリストやシスコの Web サイトを常時モニタせずに、パブリッシュされたデータを確実に活用できます。NIA アプリケーションは、可用性を維持し、潜在的な問題についてお客様に警告することに重点を置いた、プロアクティブなアドバイスを提供します。
NIA ダッシュボードは、ネットワーク全体を集約して一元管理できるため、重要な通知が存在する場合にすぐに確認できます。
NIA のプロアクティブなアドバイザリの特長は次のとおりです。
· アドバイザリ:ソフトウェアバージョンのアップグレードおよびハードウェアの更新に関する推奨事項や「オープンしている SR」に関する推奨事項
· 通知:ハードウェアおよびソフトウェアのライフサイクル終了/販売終了の通知(交換用ハードウェアおよび交換用ソフトウェアのバージョンと Field Notice 記載)
· 異常チェック:ハードニングに関する推奨事項、設定整合性チェック、転送状態整合性チェック、検証済みの拡張性ガイドに基づく拡張制限チェック
· バグ:各製品バージョンにおける既知のバグおよびオープンなバグ
· PSIRT(プロダクト セキュリティ インシデント レスポンス チーム アラート):セキュリティアドバイザリ
NIA は、「show tech-support」コマンドの結果と、モニタリング対象の各デバイスおよび Cisco ACI 導入環境の APIC コントローラの実行時設定を定期的に収集しています。収集したデータと、シスコからダウンロードした Cisco Customer Experience インテリジェンスデータを比較して、アドバイザリと推奨アクションを決定します。推奨アクションは、該当する場合は NIA 通知と合わせて提示されます。ソフトウェアイメージのアップグレードが推奨される場合は、アップグレード影響分析を実施し、アップグレードが「影響あり」か「影響なし」かも特定します。
機能 |
利点 |
ソフトウェアバージョンのアップグレードおよびハードウェア更新に関するアドバイザリ |
新しいソフトウェアとハードウェアの可用性に関する最新情報を入手できるため、アップグレードを計画するためのリードタイムを確保できます。 |
EOL/EOS に関する Field Notice |
ハードウェアとソフトウェアの販売終了/サポート終了に関する最新情報を入手できるため、アップグレードを計画するためのリードタイムを確保できます。 |
異常および整合性チェック |
設定の状態と転送状態の不整合、ベストプラクティスからの乖離、拡張制限を超えたシステムパラメータを可視化し、計画外停止を回避できます。 |
バグ |
該当のバグが他のお客様環境で報告/修正され次第すぐに確認できます。また、シスコがすでに把握している問題による計画外の停止を回避できます。 |
PSIRT |
セキュリティアドバイザリを即座に確認し、安全性とコンプライアンスを維持するために必要な措置を講じられます。 |
NIA ダッシュボード
NIA ダッシュボードには、データセンターネットワーク全体が集約して表示されるため、重要な通知が存在する場合にすぐに確認できます。通知は、さまざまな基準(問題の重大度、プラットフォームモデル、ソフトウェアバージョンなど)に基づいてグループ化されてグラフに表示されます。ダッシュボードには注意が必要な問題が表示され、
各問題をさらに詳細に調査できます。
導入環境に応じた通知
NIA のアドバイザリは、データセンターネットワークに導入されているハードウェア、ソフトウェア、機能に応じてカスタマイズできます。NIA アプリケーションは、設定と状態に関する情報を読み取り、Cisco Customer Experience のデータベースに記録されている欠陥のデジタル署名と比較して、お客様のネットワークに関連するコンテキスト認識型のアドバイザリを提供します。アドバイザリには、問題の説明の他に、アドバイザリのタイプに応じて推奨されるアクションも含まれています。たとえば、あるソフトウェアバージョンに関して重大な不具合を報告した場合、アドバイザリでは、不具合が修正された後にアップグレードを推奨するソフトウェアバージョンも提案されます。また、推奨されるアクションでは、推奨アップグレードによってトラフィックに影響が及ぶかどうかも示されます。
PSIRT、EOS/EOL、バグ通知
PSIRT、EOS/EOL 通知、最近報告されたバグに関して、絶えず更新される Cisco Customer Experience インテリジェンス データベースを定期的に検索することで、手動によるアドホックなタスクが、定期的な機械学習アクティビティに大きく変わります。運用担当者は、データセンターネットワークの保護、ネットワークに関する規制の遵守、計画外の予期せぬダウンタイムの削減に必要な情報をすぐに入手できます。
Cisco Nexus® プラットフォーム |
Cisco Nexus 9300/9500 スイッチ(第一世代のクラウド対応) Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチ(全モデル)- DCNM/NX-OS のみ |
Cisco ACI ソフトウェアバージョン |
Cisco ACI リリース 4.0(3d) 以降 |
Cisco NX-OS ソフトウェアバージョン |
Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I7(6) 以降(7 トレイン) Cisco NX-OS リリース 9.2(1) 以降(9 トレイン) |
Cisco Data Center Network Manager(DCNM)ソフトウェアバージョン |
Cisco Data Center Network Manager リリース 11.2 以降 |
· NIA App ライセンスは、ACI/NXOS Premier ライセンスに含まれています。
· Cisco ACI/NXOS Essentials または Advantage ライセンスをお持ちの場合、ACI/NXOS Day2Ops バンドルライセンスに NIA App ライセンスが含まれています。
· NIA App ライセンスを利用できるのは、サブスクリプション専用モードの場合です。
· ACI 環境では、リーフスイッチにのみ NIA App ライセンスが必要です。
· NXOS/DCNM 環境では、すべてのノードに NIA App ライセンスが必要です。
Cisco ACI Smart Licensing の詳細については、こちらをクリックしてください。現在 NIA App は、ダウンロードして利用できます。価格および詳細については、シスコのアカウントチームにお問い合わせください。
Cisco Network Insights Advisor アプリケーションは、以下の要件を満たせば、APIC および DCNM フレームワークのいずれでも稼働します。
1. DCNM で NIA アプリケーションを稼働させるには、コンピューティングクラスタ(3 ノードの Cisco UCS® クラスタ)が必要です。3 ノード UCS クラスタの設定については、『 Cisco Network Insights - Advisor Application for DCNM ユーザガイド』を参照してください。ネイティブ HA(高可用性)の導入を推奨します。
2. NIA アプリケーションは、APIC ユーザインターフェイスを使用して既存の Cisco ACI 環境にインストールできます。NIA アプリケーションを稼働させるには、APIC で Cisco Application Services Engine アプライアンスクラスタを利用できるようにする必要があります。Cisco Application Services Engine アプライアンスクラスタは、暦年 2020 年初頭から中頃にかけて利用できるようになる予定です。
現在 Cisco NIA アプリケーションは、Cisco DC App Center からダウンロードできます。
NIA アプリケーションライセンスは、サブスクリプション形態のみです。APIC でのライセンスは、Smart Licensing 形態のみです。PAK ベースのアドオンライセンスは、NX-OS を導入した DCNM で利用できます。Cisco ACI Smart Licensing の詳細については、Cisco.com のスマートライセンスのページを参照してください。
ACI/APIC 環境で必要な NIA アドオンライセンスの数は、リーフ数の合計と同じです。スパインスイッチにはライセンスは必要ありません。
DCNM/NX OS の場合、必要な NIA アドオンライセンス数は、リーフ、固定スパイン、モジュラスパイン数の合計と同じです。
ライセンス発注の詳細については、『Cisco Network Insights for Data Center ライセンスガイド』を参照してください。
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