データ シートCisco Prime Infrastructure 2.0統合ライフサイクル管理とアプリケーションの可視化で、ビジネスとネットワークの変革を加速概要ビジネスとネットワークの変革によって、従来の IT ネットワーク管理組織に新たな課題が生じています。クラウドやデータセンターの仮想化に加え、モバイル デバイスの急増や音声・ビデオ コラボレーションの普及によって、高レベルのサービス、アプリケーション配信アシュアランス、ならびにエンドユーザ体感品質およびサービス品質(QoS)の向上が求められています。今日の IT 組織は、ビジネスの継続性を維持しながら、運用コストを削減するだけでなく、これらの大きな変化に対応していく必要があります。 Cisco Prime™ Infrastructure はこうした課題に応えるため、包括的なライフサイクル管理とアプリケーションの可視性を実現する単一の統合ソリューションを提供します。このソリューションは、より質の高いエンドユーザ体感品質という需要に応えるアプリケーションやサービスを維持、運用、提供できるように、ネットワーク 管理者を支援します。 Cisco Prime Infrastructure は、新たなサービスの展開を加速させるほか、モバイル端末の安全なアクセスと追跡を提供して、企業の IT 部門による BYOD(私有情報端末の業務利用)の実現化を支援します。また、クライアント認識機能とアプリケーション パフォーマンスの可視化、ネットワーク制御の緊密な連携により、妥協のないエンドユーザ体感品質を実現します。さらに、Cisco Identity Services Engine(ISE)との密接な統合により、セキュリティやポリシー関連の問題を広範囲で可視化し、クライアント アクセスの問題を完全に表面化させて、問題解決の明確な道筋を提示します。 統合ライフサイクル管理の簡素化Cisco Prime Infrastructure は、エンドツーエンドのネットワーク基盤に関連する多くの日常的な保守管理業務を簡素化および自動化します。この新しい統合ソリューションには、無線周波数(RF)管理、ユーザ アクセスの可視化、レポート、およびトラブルシューティングといった既存の無線機能すべてに加えて、検出、インベントリ、構成およびイメージ管理、コンプライアンス レポート、統合ベスト プラクティス、レポートなど、ネットワーク基盤のライフサイクル機能が備わっています。ライフサイクル プロセスをベースとした新しい運用ワークフロー モデルでは、ネットワーク オペレータの業務遂行方法に合わせて、次のような製品機能を提供しています。
アプリケーション配信とエンドユーザ体感品質の向上Cisco Prime Infrastructure ではライフサイクル管理とアシュアランスが統合され、360 度の体感品質を提供できるため、ネットワーク管理者はネットワークだけでなく、ネットワークで提供されるサービスもより効果的に管理できます。デバイス管理機能を運用監視ワークフローに組み込むことによって、ユーザ、クライアント、アプリケーション、ネットワークを多次元かつ総合的に表示できます。この 360 度の体感品質は、ビジネス ニーズへの応答性の向上、問題のより迅速な特定と修復、インシデントや問題発生率の低減において、ネットワーク管理者を支援します。 Cisco Prime Infrastructure は、Application Visibility and Control(AVC)、Flexible NetFlow、Network Based Application Recognition(NBAR2)、Medianet、Performance Agent、Simple Network Management Protocol(SNMP)などの組み込み済みシスコ計測ツールや業界標準テクノロジーなどを、豊富なパフォーマンス データ ソースとして設定および活用し、ネットワーク全体でアプリケーションを意識した可視性を提供します。運用監視および体感品質ワークフローを提供し、ツールの設定やデータ収集の煩雑さを低減でき、ネットワークとアプリケーションのパフォーマンスをすばやく簡単に把握できます。さらに、Cisco Prime Network Analysis Module(NAM)と統合して、1 つまたは複数の NAM からフローベースやパケットベースの細かなデータを収集し、関連付けを実行できるため、詳細な分析やトラブルシューティングを実施して、アプリケーションやネットワークの難しい問題を迅速に解決できます。 法規制およびリスクに対するコンプライアンス保証Cisco Prime Infrastructure には、継続的なコンプライアンスおよび監査機能が備わっているため、IT 部門がネットワークやデバイスの構成を監視および評価して、ポリシー違反、セキュリティやリスクの脆弱性を検出できます。これには、ワイヤレス ネットワークにおけるPayment Card Industry Data Security Standard(PCI DSS)の監査、ネットワーク インベントリ監査や、デバイス、OS バージョン、モジュールの EoS/EoL などのシスコ アドバイザリに対するレポートのほか、Product Security Incident Response Team(PSIRT)通知も含まれます。 運用コストの削減Cisco Prime Infrastructure は、拡張性の高い一括管理ソリューションのため、必要な管理ソリューションの数を減らして運用コストを大幅に削減できます。Cisco Prime Infrastructure は、新しい Cisco Catalyst 3850 シリーズ コンバージド アクセス スイッチ、および Cisco 5760 ワイヤレス LAN コントローラを含め、さまざまな種類のルータ、スイッチ、ワイヤレス コントローラ、自律アクセス ポイントを最大 13,000 台まで管理できる拡張性を備えています。新しいシスコ デバイスおよびソフトウェア リリースの継続的なサポートによって各デバイス ファミリに同等のサポートが保証されるため、サービスの可用性とトラブルシューティングをはじめとした管理業務のギャップが解消されます。 Cisco Prime Infrastructure には、物理アプライアンスと仮想アプライアンスの両方のオプションが用意されているため、拡張性を損なうことなく柔軟に導入し、簡単にインストールおよび設定して、サービス性と持続可能性を確立できます。 特長と利点の概要表 1 は、Cisco Prime Infrastructure の特長と利点の概要を示しています。 表 1 Cisco Prime Infrastructure 2.0 の特長と利点の概要
製品仕様Cisco Prime Infrastructure は、幅広い運用ニーズと導入シナリオに対応できるように設計されています。1 ヵ所の中規模ネットワークを 1 つの IT 組織が集中管理している環境から、IT 運用が地理的にも機能的にも分散している大規模なマルチサイト ネットワークまで対応できます。表 2 に、Cisco Prime Infrastructure がサポートする多様な導入オプションの製品仕様を示します。 表 2 Cisco Prime Infrastructure 2.0 製品仕様
* Custom Express は個別の OVA での提供はありません。ダウンロードした Express OVA に対し、Custom Express 用のカスタマイズが必要になります。カスタマイズの詳細や方法については、シスコのセールス部門にお問い合わせください。 表 3 は、仮想アプライアンス サイズ(Express、Standard、Pro)に基づいた Cisco Prime Infrastructure の拡張性の制限を示しています。Cisco Prime アプライアンスは、Standard の仮想アプライアンスに相当します。スケーラビリティの制限と適用性は、対応する機能セット(ライフサイクルのみ、アシュアランスのみ、ライフサイクルおよびアシュアランス)によって異なります。アシュアランス機能セットを使用する場合は、Standard または Pro サイズの仮想アプライアンスが必要です。 注: Small または Medium OVA をご利用中の既存のお客様が、Prime Infrastructure 2.0 においても同数のデバイス管理を予定している場合、ネットワークにおいて新しい機能を使用しないのであれば、Express OVA にそのまま移行できます。この場合、OVA のリソース プールに増大の無いことが必要です。 表 3 Cisco Prime Infrastructure 2.0 拡張性
* デバイスは、サポートされるデバイス タイプになります。NAM 管理にはアシュアランス機能セットが必要です。異なるアプライアンス サイズの使用に際しての推奨ベスト プラクティスについては、『Cisco Prime Infrastructure ベスト プラクティス』ホワイトペーパーを参照してください。 統合ソリューションCisco Prime Infrastructure は、インストール可能な単一のソフトウェア パッケージとして提供されており、機能や適用範囲に結び付いたライセンス オプションにより必要に応じて拡張し発展させることができます。基本のソフトウェア ライセンスと、次の機能セット オプションを 1 つ以上インストールします。
オーダーおよびライセンス情報Cisco Prime Infrastructure 2.0 は新規のお客様にご利用いただけます。また、既存の Cisco Prime Infrastructure 1.3.x からバージョン アップするアップグレード オプションもご用意しています。アップグレード オプションは、Cisco Network Control System(NCS)、シスコ ワイヤレス コントロール システム(WCS)、および LMS のお客様にもご利用いただけます。詳細については、『Cisco Prime Infrastructure 2.0 オーダーおよびライセンス ガイド』を参照してください。Cisco Prime Infrastructure 2.0 の評価版入手ガイドにも情報を記載しています。 注: Cisco Prime Infrastructure 1.4 以降を 2.0 にアップグレードすることはできません。アップグレードは今後の 2.x リリースで利用可能になります。 テクニカル サービスのオプションCisco Prime Infrastructure 2.0 では、新しい Cisco Prime Product Assured Software Subscription が利用可能で、1、2、3、5年のいずれかの契約期間でメジャー アップグレードの権利を事前に購入することができます。Cisco Prime Product Assured Software Subscription は Cisco Essential Services(ESW)メンテナンス プランとともに機能し、ESW では Cisco TAC サポートと cisco.com ソフトウェア ダウンロード サイトからのマイナー アップデートおよびパッチへのアクセスが提供されます。詳細については、『Cisco Prime Infrastructure 2.0 オーダーおよびライセンス ガイド』を参照してください。 Cisco Prime アプライアンス オプションには、シスコによる 90 日間のハードウェア保証が付いています。デバイス保証に Cisco SMARTnet® サービスなどのテクニカル サービスの契約を追加すると、Cisco Technical Assistance Center へのアクセスが可能になり、重要な業務ニーズを満たす多様なハードウェア交換オプション、ライセンス対象のオペレーティング システム ソフトウェアのアップデート、Cisco.com の豊富なナレッジ ベースとサポート ツールへの登録アクセスも提供されます。 保証の詳細については、http://www.cisco.com/go/warranty/ を参照してください。 シスコのテクニカル サービスについては、http://www.cisco.com/web/JP/services/portfolio/tss/index.html を参照してください。 関連情報Cisco Prime Infrastructure の詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/netmgt/prime_infra/index.html を参照するか、 シスコ ユニファイド アクセス ソリューションの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/solution/borderless/unified_access_landing.html を参照してください。 Cisco Identity Services Engine(ISE)の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/ise/ を参照してください。 Cisco Network Analysis Module(NAM)の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/nam/ を参照してください。 |
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