データ シートCisco Prime Cable Provisioning 5.1ケーブル サービス プロバイダーは、レジデンシャル加入者サービスの急速な進展に対応するために、多大な課題に直面しています。ブロードバンド サービス(DSL、ケーブル、3G/4G、光ファイバ、サテライト)における熾烈な市場競争と消費者の選択肢の多様化を考えると、ケーブル サービス プロバイダーが市場シェアを維持して収益を上げるには、常に革新が求められます。つまり、競争力のある差別化製品と、DVR サービスやインタラクティブ IP セットトップ ボックスなどのサービスを迅速に展開し、エンド ユーザに高品質なエクスペリエンスを提供する必要があります。このようなケーブル加入者サービスはますます複雑化しており、ケーブル ネットワークの規模やアーキテクチャの複雑さも増しています。そのため、ネットワークの運用タスクやケーブル加入者サービスのプロビジョニング タスクを簡素化し、高速化する管理システムが不可欠になります。 また、ケーブル サービス プロバイダーは、デバイスの増加と新サービスの展開に伴うサポート コストやその他の運用コストを削減する方法を模索しています。デバイスが増加している要因の 1 つとして、新たな DOCSIS®、PacketCable™、OpenCable™ 規格や、IPv6、Ethernet Passive Optical Network(EPON)、EPON 関連規格の DOCSIS Provisioning of EPON(DPoE™)のような新しいテクノロジーが市場に導入されたことが挙げられます。ケーブル サービス プロバイダーは、このような新規格をサポートする自動プロビジョニングと管理ツールを必要としています。 製品概要Cisco Prime™ Cable Provisioning は、ケーブル加入者デバイスと、そのデバイスで実行する加入者サービスの自動フロースルー プロビジョニングを管理する、非常にスケーラブルな信頼性の高い分散ソリューションです。 集中管理プラットフォームを使用すると、ケーブル サービス プロバイダーは、DOSCIS レジデンシャル ホーム ゲートウェイ、ケーブル モデム、セットトップ ボックス、Media Termination Adapter(MTA)、Digital Voice Adapter(DVA)といった、顧客宅内のネットワーク デバイスを制御、および構成することができます。Cisco Prime Cable Provisioning は、デバイスを自動的に認識し、適切なサービス クラスを割り当て、デバイス コンフィギュレーション ファイルを動的に作成、生成して、加入者をアクティブ化します。この一連の処理はきわめて高速に行われます。この 1 つのデバイス管理プラットフォームで、DOCSIS、PacketCable、DPoE、OpenCable、サテライトのような複数のテクノロジーをサポートします。 Cisco Prime Cable Provisioning は、収益性のある加入者サービスの提供と、サービスを実行するデバイスの管理において重要な役割を果たします。このソリューションは、1 分あたり数千ものコンフィギュレーション ファイルを生成できるので、ネットワーク停止後は重要になります。また、ビジネスの成長に合わせて拡張可能で、数十万の新規加入者を簡単に追加できるため、新製品やサービスの導入時に迅速に収益を獲得できます。 Cisco Prime Cable Provisioning は、サービス プロバイダーのビジネス ポリシーに基づいて、加入者デバイスの設定とプロビジョニングを自動化します。このソリューションでは、ケーブル サービス プロバイダーは次のいずれかまたは両方のワークフロー モデルを実装できます。
Cisco Prime Cable Provisioning は、コンフィギュレーション ファイルを静的にも動的にもプロビジョニングできます。静的なプロビジョニングでは、管理者は Cisco Prime Cable Provisioning システムに静的なコンフィギュレーション ファイルを入力します。次に、コンフィギュレーション ファイルは Trivial File Transfer Protocol(TFTP)によって、設定を生成する特定のデバイスに提供されます。このオプションは提供しているサービスが比較的少ないネットワークに最適です。 一方、動的なコンフィギュレーション ファイルは、プロビジョニング プロセスの際の柔軟性と安全性に優れているので、提供しているサービスが多いネットワークや、固有の設定が必要な顧客宅内機器(CPE)のネットワークに最適です。コンフィギュレーション ファイルの動的なプロビジョニングでは、テンプレートまたは Groovy スクリプトを使用できます。テンプレートは、DOCSIS または PacketCable オプションと値が含まれたテキスト ファイルで、特定のサービス クラスと併用すると、動的なファイルを生成できます。Groovy スクリプトは、より高度なビジネス ロジックを実装する場合に適しており、Cisco Prime Cable Provisioning ではソリューションでサポートされているあらゆる CableLabs® 規格の Groovy スクリプトが用意されています。Groovy スクリプト インターフェイスを使用すると、検出されたダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)データとデバイス プロパティにアクセスできるので、生成する TFTP ファイルの特定に役立ちます。Cisco Prime Cable Provisioning により、単一の集中管理プラットフォームで容易な管理、自動化、高速処理が実現するため、オペレータの効率が向上し、手動操作によるエラーが減少し、運用コストが削減されます。 主な機能と利点Cisco Prime Cable Provisioning には、次のような機能と利点があります。
表 1 に、Cisco Prime Cable Provisioning の詳細な機能と利点を示します。 表 1 Cisco Prime Cable Provisioning の機能と利点
製品仕様Cisco Prime Cable Provisioning は分散アーキテクチャを使用して、ブロードバンド デバイス上のサービスをプロビジョニングします。図 1 は、Cisco Prime Cable Provisioning ソリューションのコンポーネントを示しています。次のコンポーネントで構成されています。
プラットフォームのサポートとシステム要件Cisco Prime Cable Provisioning は Red Hat Linux、CentOS、および Cisco Unified Computing System™ サーバ上で動作します。また、SPARC プラットフォーム上の Oracle Solaris もサポートしています。表 2 にサーバ システム要件をまとめます。 表 2 Cisco Prime Cable Provisioning 5.1 の DPE および RDU サーバのサーバ システム要件
該当製品のサーバ要件については、Cisco Prime Network Registrar を参照してください。PacketCable を安全に導入するための KDC サーバのサーバ ガイドラインについては、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせください。 Cisco Prime の概要IT およびサービス プロバイダー向け管理製品で構成される Cisco Prime ポートフォリオを使用すると、組織を強化し、ネットワークや提供サービスをより効果的に管理することができます。サービス中心の基盤の上に構築された Cisco Prime は、直感的なワークフロー指向のユーザ エクスペリエンスを通じて、統合されたライフサイクル管理をサポートし、IP 次世代ネットワーク、モビリティ、ビデオ、およびマネージド サービスの包括的な管理を提供します。 サービスとサポートシスコとそのパートナーは、シスコのライフサイクル サービスの考え方に基づいて、ネットワークの事業価値と投資回収率(ROI)の向上に役立つエンドツーエンドのサービスおよびサポートの幅広いポートフォリオを提供しています。このアプローチでは、テクノロジーとネットワークの複雑さに応じて、シスコ テクノロジーの適切な導入および運用を支援し、ネットワーク ライフサイクル全体にわたるパフォーマンスの最適化のために必要最小限のアクティビティを定義します。 関連情報Cisco Prime Cable Provisioning の詳細については、http://cisco.com/jp/go/primecable-provisioning/ を参照してください。または、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせいただくか、ask-cableprovisioning@cisco.com まで E メールでご連絡ください。 |
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